2006年03月10日

●プロフェッショナル 仕事の流儀

NHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」が面白い。
一世を風靡した「プロジェクトX」の後番組。
「プロジェクトX」が過去の組織の業績を取り上げているのに対して、こちらは現在進行形の個人の仕事にスポットを当てているのが大きな違いだ。
星野リゾートの星野佳路氏やアートディレクターの佐藤可士和氏など、登場する人物たちも今が旬な感じがするし、無理やり「感動」を作ろうとしない演出にも好感が持てる。

同じNHKの「トップランナー」にも言えることだが、この手の番組はゲストの人選も含めたリサーチ力が命。
NHKならではの新鮮なブッキングに期待したい。

2006年02月12日

●堂本光一主演「Endless SHOCK」

「Endless SHOCK」を鑑賞してきた。
作・構成・演出:ジャニー喜多川という、ギョーカイ関係者ならずとも興味を持たずにはいられない舞台。
完成度の高いエンタテイメントだという評判だけは聞いていたのだが、今回、ラッキーにもチケットを入手できたのだ。

いやぁ、すごい。
最初から最後まで絢爛豪華な世界が目の前でくり広げられる。
有名な「宙を舞う光一くん」は予想以上の大迫力だ。
舞台俳優の光と影を描くストーリー自体は奇をてらったものではないが、エンタテイメントの作り手として軽く共感しながら安心して見ていられる展開。
ジャニーさんはこんなことを考えているのかなぁと深読みするのが楽しい。
何よりも贅沢なセットと音楽だけで十分チケット代の元は取れる。

ただ、お客さんの98%は女性という中で座高の高い僕は頭1つ飛び出していたらしく、休憩時間に劇場係員から「すみません。後ろのお客様が見にくいとおっしゃっていますので、あまり頭を動かさないでいただけますか?」と言われたのが一番の「SHOCK」だった。

2006年01月13日

●「くりぃむしちゅーのたりらリラ〜ン」

ドラマに使われる「ベタ」(=よくあるパターン化された展開)をクイズ形式で当てながら楽しむ番組「くりぃむしちゅーのたりらリラ〜ン」(日本テレビ)が面白い。

クリエイティブな面から言えば「ベタ」は使い古された陳腐でありきたりなものだけれど、逆に言えば最大多数の「感動」を呼び起こすツボであり、エンタテイメントの神髄とも言える。
それは、決して無数にあるわけではないだろうし、時代によって大きく変化するものでもないだろう。
最近ヒットしているドラマや映画を観ると、「ベタ」の要素が以前に増して大きくなっているような気がするんだよなぁ。

2005年12月09日

●初めてのジャニーズコンサート

「Growing Reed」のスタッフと連れだって、代々木第一体育館で行われたV6のコンサートを観てきた。

実は、ずっと前からジャニーズやハロプロのようなプロのアイドルコンサートを生で観てみたいと思っていた。
番組がらみでチラッと観る機会のある彼らのコンサートビデオを観る限り、エンタテイメントとしてかなりレベルの高い演出があるような気がしていたから。
だけど、チケットを入手するのが至難の業。
そもそも40才近いおっさんが熱狂的なファンに混じって観る勇気はなかったのだ。

ところが、今回は一緒に番組をやっている岡田准一くんの「関係者」としてのご招待。
体育館のロイヤルボックスに設けられた関係者席で安心して観ることができたのだ。
いやぁ、役得、役得。

で、感想。
ジャニーズ恐るべし!
正直言って、V6の曲はシングル数曲くらいしか知らなかったのだけれど、それでも十分楽しめる見事なショーだった。
広い体育館のスペースを縦横無尽に駆け回るメンバーのパフォーマンスはサービス精神に溢れ、ファンならずとも2時間半があっという間に過ぎてしまう素晴らしい演出だった。
これまで何十組のアーティストのコンサートを観てきたディレクターが「演者とアイコンタクトできて向こうが直接手を振ってくれたライブなんて初めてですよ」と感心していたように、アリーナとは思えないほどメンバーと観客の距離が近いのはファンにとってはたまらないだろう。
きっと数十年に渡るアイドルコンサートで蓄積されたノウハウに違いないが、エンタテイメント屋として学ぶことが多かった。

それにしても、会場を埋め尽くした1万人の女のコの目をあそこまでキラキラさせ、歌わせ、踊らせ、叫ばせ、夢を見せるアイドルっていうやつはスゲェ!
はっきり言って、脱帽&尊敬です、はい。

2005年11月01日

●明石家さんまライブ

恵比寿ガーデンホールで「明石家さんまプロデュース ねぇ 金曜日って何曜日?火曜日かな?スペシャル!」を見てきた。
毎年上演されているさんまさんのコントライブ。
前から見たいなぁと思っていたのだが、ひょんなことからチケットが手に入ったのだ。

噂には聞いていたが、期待以上の面白さ。
初日ということもあって用意したネタを全て見せてもらえる特典付き(2日目以降は初日の観客の反応を見て構成が変わるのだそうだ)。
思わず声を出して大笑いしてしまうこともしばしばだった。
これで5000円ちょっとというのはまったくリーズナブルだと思う。

台本で計算されたコントはもちろんのこと、その場の空気を読んで繰り出されるアドリブこそがさんまさんの真骨頂。
人を笑わせるのは、泣かせるよりずっと難しい。
マネできそうで誰にもマネできないアドリブにさんまさんの底力を感じさせられた。

ああ、来年も見に行きたいなぁ。

2005年08月02日

●ピアノでマリオ

ひょんなことからこの映像に出会って感動してしまった。
この曲だけでいいからオレもピアノ弾きてぇ!と思った。
この1曲だけレパートリーがあれば、どこで弾いても大ウケ間違いなしだよなぁ。

で、検索したらもっとすごいバージョンを発見!
すげぇ! すごすぎるぜ!
どうやら、マリオの演奏動画はけっこう前に一部で盛り上がっていたらしく、ピアノ以外にもギターやベースで演奏している人の動画もいろいろあるのだ。

改めて聴くとゲーム音楽っていい曲がいっぱいある。
何百回もリピートで聴いてるから身体に染みついてるし。
そういえばマリオをサンプリングしたトンガリキッズも売れてるんだよな。

う〜む、マリオは難しそうだけど、ドラクエのオープニングテーマくらいはギターで弾けないもんかな。
あ、その前にギター買わなきゃ、か(笑)。

2005年07月31日

●「女王の教室」

最近は毎週きちんと見るテレビドラマがめっきり減っている。
まあ、1クールごとの第1回くらいは一応チェックはするけれど。
そんな中、今クールは久々に続けて見ている作品が2本ある。
ご存じ「電車男」「女王の教室」だ。

中でも「女王の教室」がいい。
同じ学園ものでも、先日まで同局でやっていた「ごくせん」とは対照的に、予定調和を許さないシビアな展開。
天海祐希による鬼教師は最高のハマリ役だ。
きっと視聴者からの反応は賛否両論だろうけれど、それを確信犯的に実行している制作スタッフにも拍手を送りたい。

唯一注文をつけるとすれば、いきなり天海さんが明るくさわやかに踊っているエンディングVTR。
どうせなら最後の最後までドラマの世界観を貫いて欲しかった。
救いを作りたい気持ちは分かるけどね。

きっとこれから話題が話題を呼んで、ますます盛り上がることは必至。
まだ見てない方はチェックしといた方がいいかもしれませんぜ。

2005年07月13日

●「永遠の夏」(・∀・)イイ!!

担当している「創造市場」(テレビ朝日)でもいち早く紹介したのだが、サスケのニューシングル「永遠の夏」
がいい!
永遠の夏 / 輝く明日の方へ「Hello,my friend」
以来だろうか。
今、原稿を書くときのBGMはこの曲がリピートでずっとかかっている状態だ。

オススメです(^_=)

2005年01月24日

●冒険の旅、終了

去年11月の発売日からプレイしてきた「ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君」をようやくクリア。
ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君

プレイ時間:107時間(最初のエンディングまで75時間)
走破距離:400km
戦闘回数:3308回
倒したモンスター:11300匹
勝利回数:3164回
全滅回数:13回

シナリオをたっぷり味わって、最終的にはレベル65まで上げるのんびりぶり。
橘さんがGamerstaで書いていたように、今回のドラクエはプレイヤーを急がせないゲームだと思う。
ひとつひとつのイベントは適度な時間でクリアでき、意味のないレベル上げをする必要はほとんどない。
ストーリーに新奇性があるわけではないが飽きさせるほどつまらなくもなく、ゲームバランスが絶妙だ。

毎日ゲームできない社会人プレイヤーとしてありがたかったのは、久しぶりにプレイした時に自分が次に何をしなければならないかが分かる「仲間と会話」システム。
こうした細かい気遣いが古くからのドラクエユーザーの満足度を高めていると思う。
次のドラクエが出たらきっとまたプレイするんだろうなぁ。

願わくば、数十年後、僕がリタイアして時間がたっぷりある頃に、ドラクエシリーズが良質なRPGとしてさらなる進化をとげていますように。

2004年11月12日

●心の師

Bank Bandの「沿志奏逢」に収録されている「僕たちの将来」(→歌詞)と「糸」(→歌詞)を聴いて、久々に言葉っていいなぁと思った。

2曲とも中島みゆきのカバー。
中島みゆきファンの僕はもちろんオリジナル(アルバム「はじめまして」「EAST ASIA」に収録)をよく知っているが、桜井バージョンも悪くない。

小学生の時に初めて聴いて以来、CD(当時はまだレコードだった)を買うたびに歌詞カードを見つめながら聴き込んだ中島みゆき。
彼女の曲と出会っていなかったら、僕は言葉を扱う仕事を選んでいなかったかもしれない。
「師匠とかはいるの?」と尋ねられるたびに、冗談めかして「心の師匠は中島みゆきです」と答えるのは、あながちウソではないのだ。

まるで思春期の頃のウブで繊細な感受性を一瞬だけでも取り戻した感じ。
悪くないよなぁ。

2004年07月28日

●「R25」で考えたこと

先日創刊されたフリーマガジン「R25」が面白い。
面白いのは内容よりもビジネスモデルだけど。

ちょっとした週刊誌並の内容でお値段は無料というお得感はなんだかウェブのコンテンツを思わせる。
「Hot Pepper」の成功といい、住宅情報の無料版といい、リクルートのビジネスは情報無料化の方向に突っ走っている印象だ。

もちろん、「R25」は広告で成り立っているし、その他の雑誌も「情報」自体が広告だったりするのだけれど、読者が無料に慣れてしまうと、同等の「情報」を提供している業者は課金するのが難しくなるだろう。
インターネットで起こっていたことが紙媒体でも起こり始めているのかもしれない。
テレビだって民法地上波は広告で成り立っているし。

なんとなくの予感だけれど、こうした「情報」メディアは限定された顧客向けの高額のものと、最大多数に向けた無料のものに2極分化していくような気がする。
「タダほど高いものはない」ということにならないためには受け手側にリテラシーが求められるんだろうな。
長〜い目で見ると、作り手の意識にも変化が起こったりするのかな?

2004年07月09日

●企画とエンタテイメントの日々

「明日、スポンサープレゼンなんだけど、何か手持ちの企画ない?」
んなこと言われたって、都合のいい企画なんてあるはずがない。
〆切まで15時間という無茶なプロデューサーの発注に応えて急きょ企画書書き。
苦しいけど、意外にこうした状況は嫌いじゃない(笑)。

エミー賞特番はいよいよ編集前の山場。
深夜の3時まで続いた構成打ち合わせの後、六本木のびっくり寿司で夜食をつまむ。
う〜ん、なんか久しぶりにギョーカイっぽい生活だ(笑)。

地方局、しかも深夜の放送にもかかわらず最高視聴率18.6%を記録したことで話題の人気番組「水曜どうでしょう」をぜひ見てみたいと思って地元のTSUTAYAに行ったのだが、残念ながら在庫なし。
たぶん、予算はなくても面白いものは作れるといういい見本だと思うんだよなぁ。
誰か持ってたら貸してくれないかな。

橘さんから借りた「ドラゴンクエストV 天空の花嫁」リメイク版をプレイする。
ドラゴンクエストV 天空の花嫁 (DQ VIII プレミアム映像ディスク同梱)
スーファミ版のときはむさぼるようにプレイしたものだが、今回はチビチビとプレイしてじっくり味わってやろうと思う。
格段に進化した映像と音もすごいと思ったが、それよりも同梱されている今冬発売予定の「ドラクエ8」の予告映像に感動した。
こりゃ、絶対買っちゃうな。

参議院議員選挙は期日前投票を完了。
これで日曜日の開票特番はバッチリ楽しめるはずだ(笑)。

2004年05月17日

●「オシャる技術」というエンタテイメント

久々にネットで面白そうな企画を見つけてメルマガを購読している。
その名は「オシャる技術」
8万部のベストセラーになった「ウケる技術」(僕は気になって立ち読みはしたけれど買っていない。買おうかな)で「笑い」を分析した著者の水野敬也氏が、今度は「ファッション」の解析に挑む企画だ。
第0号から引用すると…

   私は、例えば「笑い」のように、
   今まで個人のセンスだとされてきた分野
  のノウハウやパターンを解明して、
  誰でも共有可能な知識にすることをライフワークにしています。
  その意味では「笑い」と「ファッション」に強い共通性を感じています。

   と・こ・ろ・で。
  みなさんは、何のために、服を購入しますか?
  きっとほとんどの人が
   自分が好きなもの
  を買っていると思います。

  でも、ぶっちゃけた話、
  私は人からカッコイイと思われたいし、
   合コンでは女の子からセンスや雰囲気の好い人だと思われたいし、
   初対面の人から「この人センス良いな。仲良くなりたいな」と思われたい。
  みんなからカッコイイと思われる服を着てセルフイメージを高めたい。
  もっとストレートに言えば、
  モテたい

  「カッコイイと思われたい」のであれば、
   「自分の好みやセンス」というつかみどころのないものを頼りにすべきではありません。
   より大多数の人が、何を「カッコイイ」と思うか、その確固たるパターンに沿って服を選ぶべきなのです。

分かる、分かる!
僕自身、「センスに自信がないしファッションには興味がない」と言いつつ、一方では「カッコイイと思われたい」と秘かに思っている(笑)。
番組企画の時は自分の興味より視聴者の関心を優先させるくせに、ファッションに関してはその方法論をとらないのは筋が通らないじゃないか(ホントか?)。
しばらくの間、水野氏の挑戦を遠くから見守りつつ、その「技術」を学んでみようと思う。

それにしても、フツーならこの企画をそのまま書籍として発表していただろうに、メルマガで読者をリアルタイムに楽しませようというところがいい。
しかも、第1号では手持ちの服を全て海岸で燃やし、その模様を動画で配信するサービス精神はタダ者ではない。
もちろん、企画が終了した暁にはこのコンテンツを書籍として出版することを視野に入れてはいるのだろうけれど、今のところ彼がいくらカラダを張っても1銭にもならないはずだ。
新しいタイプのエンタテイメント屋に世の中をもっともっと楽しくしてもらうためにも彼の挑戦を応援したいと思う。

とりあえず買っておこうかな。
「ウケる技術」