2004年04月29日

●乱歩プレイ

高円寺の山椿美術館で倉迫康史率いるOrt-d.dの「乱歩プレイ」を鑑賞。
「乱歩」しかも「プレイ」と聞けば、期待はいやがおうにも盛り上がる。
そして、彼の演出はその期待にしっかりと応える世界を構築していた。

閑静な住宅街にある美術館に足を踏み入れた瞬間から始まる、秘密パーティーの世界。
あっという間にその世界にトリップさせられ、演劇の域を超えたオトナのエンタテイメントを堪能した。

方向性はまったく違うが、初めてディズニーランドのアトラクションを体験したときに近い感動。
その上で人間の本性に迫ろうとするアプローチにも大いに共感できる。

「エンタテイメント系はしばらくこの方向性でいってみようと思うんですよね」と言う倉迫の次回作が楽しみだ。