午前11時起床。 モーテルをチェックアウトして、国道沿いのレストランで朝食。
テレビの天気予報は雨を告げていたけれど、空は青く高い。
湿気と日射しの強さは変わらないが、絶好のドライブ日和だ。
州道48号線を東に走ること30分でPort Isabelの町に到着。
窓から入ってくる風に潮の香りが混じってきた。
うん、海は近いぞ!
さらに走ると、前方に大きくカーブした高架橋が見えてきた。
おおっ、海だ!
メキシコ湾だ!
太平洋岸の町Santa Monicaを出発してから17日目にして、ついに僕らはメキシコ湾までやって来たのだ。
海はまるでソーダ水にミルクを混ぜたような柔らかい緑色に輝いている。
橋を渡りきったところにあるのがSouth Padre Island。
観光案内所でもらった小冊子には「ここのビーチは砂のお城を造るのに最適だ」と訳の分からない説明しかなかったのであまり期待していなかったのだが、なかなかどうして立派なリゾートだ。
島の西側には豪華な別荘が建ち並び、マリンスポーツを楽しむ人の姿が見える。
そして、圧巻は東側のビーチだ。
全長30マイルに渡って白い砂浜がどこまでも続いている。
そりゃあ、これだけ砂浜があればお城がいくらでも造れるだろうよ(笑)。
Tシャツを脱ぎ捨て、ビーチをブラブラと歩き始める。
目標は前方に小さく見える高級リゾートホテル群。
セクシーな水着美女がいれば目の保養になるなぁ、なんて思いながらだ(笑)。
ところが期待に反して海水浴客のほとんどは家族連れ。
水着美女はなかなか見あたらない。
代わりに僕が見つけてしまったのはカモメの群れだった。
砂浜から飛び立つと、水深10センチくらいのところでホバリングし、水面を見つめる。
目標を定めるやいなや、ものすごい勢いで急降下してくちばしを水の中に突き刺すのだ。
同じことをくり返すと5回に1回くらいの確率でくちばしに小魚がくわえられている。
おおっ、見事なハンターぶり。
まるで「野生の王国」のビデオを見ているかのようだ。
いつの間にか僕は渡辺真知子の「カモメが飛んだ日」を口ずさんでいた。
こんな明るいキラキラした海にこの歌は似合わないと気がついてすぐやめたけれど(笑)。
結局、水着美女とのロマンティックな出会いもなく、三十路男3人組は再び車に乗り込んだのだった。
メキシコ湾と平行して走っている国道U.S.77号線をひたすら北上。
市街を抜けると、一面の草原を貫く2車線の道路が地平線まで続いている。
Kingsvilleの町を抜けたあたりから道端に時折露店が現れるようになる。
看板に「Fruit」と書かれているところをみると、この辺では果物を栽培しているのだろう。
突然、目の前に一面の赤土が現れた。
はるか地平線まで続く畑だ。
これまで、どこまでも続く荒野や草原を見て僕は自然のスケールの大きさに感激してきた。
しかし、この景色は明らかに質が異なる。
僕の視界100%を占めるこの土地全てに人間の手が入っているのだ。
自然もすごいけれど、人間もすごいじゃないか。
思わずそんなことを感じさせてくれる景色だった。
さらに進むと一本道をブロックする形の検問所が現れた。
おそらくメキシコからの違法移民をチェックするためのものだろう。
ゲートには警官2人と麻薬犬が鋭い目つきで通行者と車を調べている。
もちろん、僕らはIDを提示するだけで通過できたのだけれど。
ほどなく今日の目的地Corpus Christiに到着。
ここもまたビーチ沿いにホテルが建ち並ぶリゾート地だ。
市内を車で走り町の概要をつかんだ後、ディスカウントクーポンでチェックしておいたモーテルにチェックイン。
ビーチからは少し離れているが、1部屋$28.99+taxというのは破格だろう。
せっかく海沿いに来たのだからとシーフードレストランで夕食。
大いに満足して部屋に戻ったのだった。
《今日の出費》
モーテル代 $44.07/2=$22.04
朝食(パンケーキ&アップルパイ) $6.79
ビーチ駐車場代 $4.00/3=$1.33
水&クッキー $2.02
夕食(サーモンのホイル焼き) $9.92