語学学校をパスしてCSUNのLanguage Exchange Programへ。

少し早めに行ってプログラムの直前に同じ教室で行われているJapanese 101の授業を見学することにした。

というのも、このクラスを担当し、JSA(Japanese Student Association)の顧問でもあるHirota先生から「できればクラスに参加して学生たちの日本語のレベルを確認して欲しい」というリクエストがあったからだ。 日本語を英語で教わるというのはとても新鮮な感覚。

読み書きよりも会話を中心とした実践的な授業だ。

「コーヒーを飲みませんか?」「はい、飲みます」

というように内容は簡単なものだが、Hirota先生のしゃべりは容赦のないナチュラルスピード。

学生たちも数人を除いてそのスピードに十分ついていっているのにびっくりした。

面白かったのは否定疑問文に対するYes/Noの答え方についての説明。

Don’t you speak Japanese? (日本語を話さないんですか?)

という質問に対して、

はい、話しません」なら No, I don’t.

いいえ、話します」なら Yes, I do.

と、Yes/Noが反対になるのはなぜなのか?

Hirota先生はこう説明した。

「アメリカ人は自分を中心に考えるから、『(私が)話さない』なら『No』と答える」

「一方、日本人は相手の立場になって考えるから、『話さないんですよね?』という質問者の想定全体を肯定して『はい』と答える」

なるほど、これは面白い。

だから、同じ否定疑問文でも

Don’t you drink a cup of coffee? (コーヒーを飲みませんか?)

の時は、質問者が言外に『コーヒーを飲みますよね?』という期待を想定しているから

はい、飲みます」 Yes, I do.

いいえ、飲みません」 No, I don’t.

と、Yes/Noが一致するのだ。

僕は言語学に詳しいわけではないから真偽は分からないが、日米比較文化論として説得力があるように感じた。

確かにアメリカ人は日本人に比べるとself-centeredなような気がするもんなぁ。

授業の後、そのままLanguage Exchange Programへ。

今日のパートナーはInformation Scienceを専攻するホゼ。

JSAのミーティングにも時々顔を出す彼は、なかなかの日本通。

「仕事する」「勉強する」など「名詞+する」の応用例として「お茶する」なんていうナウでヤングな表現も知っていてびっくりだ。

僕も思う存分英会話を堪能させてもらった。

プログラムの後、JSAのメンバー数人と近くの映画館へ。

「ER」でもおなじみ、ジョージ・クルーニー主演の「Three Kings」を見る。

湾岸戦争終戦直後のイラク・クェートを舞台にした(もしかしたら実話が元になっている)物語。

テレビじゃミサイルが飛び交う映像しか流れなかったけど、実際に砂漠のど真ん中ではこんなことがあった(かもしれない?)んだよ、という話だ。

予備知識がゼロの上に英語が難しく、理解度は40%くらいだった。

ただ、アメリカ映画がベトナム戦争を冷静に描けるようになるまで数十年かかったのに、湾岸戦争が題材になるのはずいぶん早い。

それだけアメリカ人にとっても湾岸戦争は「遠い」戦争だったのかもしれないなぁ。