いつものように語学学校へ。
今週から台湾人と日本人のクラスメイトが1人ずつ増えた。 会話のクラスでキング牧師と黒人運動についてのテープを聞く。
これはTOEFLでも頻出のトピックだし、なにより僕はこの夏休みにキング牧師の生家を訪ね、彼の偉業についてのビデオも見てきた。
1人の黒人女性が乗り合いバスで白人に席を譲るのを拒んだのをきっかけに運動に火がつき、それがワシントンD.C.の大パレードと有名な「I have a dream」スピーチ、そしてCivil Rights Actにつながっていくという一連の流れを知っていたので、あまり苦労せずに聞き取ることができた。
「キング牧師の非暴力路線はインドのガンジーの影響ですよね?」なぁんて知ったかぶりまでしたりして(笑)。
面白かったのは先生の余談。
「アメリカはまず黒人、次に女性の人権を認めてきた。そして今、問題になっているのは同性愛者の人権だ」と。
アメリカ史の本を読んで、僕もこの人権史について考えたことがあった。
「自由・平等・正義」を国是とした実験国家アメリカでは、建前上、差別や迫害を許さない。
個々人の内に否定しがたい差別感情があろうとも、それは法によって公に否定される。
「平等な社会」という高い理想を実現する「実験」のために、国民1人ひとりが内なる葛藤と闘っているのだと。
人種、性別に続いてセクシュアリティーによる差別もやがて否定されるだろう。
日本にいたときは「差別」と言われてもピンとこなかったけれど、ここアメリカではマイノリティーであることが身にしみる。
あからさまな差別を受けるわけではないが、言葉ではうまく言い表せない違和感を感じることがあるのだ。
最近、どこかで読んだ文章の中に「国際感覚とは世界の中での自分のポジションを客観的に位置づけられることだ」というのがあった。
そう考えれば、自分を相対化できるマイノリティーという立場も悪くないかもしれないな。
授業の後、日系書店を3軒はしごして、やっと「SPA!」最新号(11月3日号)を入手。
日本で330円の雑誌が$8.57(=約900円!)もするのだが、中身を読んで買わずにはいられなかった(笑)。
渡辺浩弐さん連載の「バーチャリアン日記」(160ページ)。
ここで我が「Los Angeles留学日記」がめちゃくちゃ誉められていたのだ。
すごく嬉しい。
誰に誉められても嬉しいけれど、自分が尊敬する人に誉められる気分は格別だ。
これだけで今日もまた日記を書くエネルギーがわいてくる。
ここまで書いて突然、既視感に襲われた。
慌てて本をひっくり返してみると、あった、あった。
仲間内のよい評判はそれ自体が重要な報酬だからだ。 「伽藍とバザール」(109ページ)
ハッカーたちがなぜLInuxなどオープンソース・ソフトのプログラミングに積極的に関わるのか、その動機を説明した部分。
う~む、今になって心からこれが理解できたような気がする(笑)。
よし、まだまだ頑張らなくっちゃな。