昼頃起きてのんびりテレビを見る。 15分おきにトップニュースを繰り返す(少しずつ更新されてはいる)CNNのHeadline Newsチャンネルを見るも、なんだかうまく聞き取れない。
もしかしたら耳が退化しているのか(笑)!?
相変わらず調子はよくないなぁ。
「デジタルメディアは何をもたらすのか」(有馬哲夫・著/国文社)読了。
パラダイムシフトというキーワードを使い、デジタルメディアが社会や人間にもたらす変化を論じた好著だと思う。
パラダイムシフトは前にあったものを即座に絶滅させることはない。新しい要素が加わることによって従来のものの性質が少しずつ変わっていく。そしてその変化が他のものにも波及する。それはけっして劇的変化ではない。だが、あらゆるものの性質や機能を変えていくため、そしてその変化が他のあらゆる領域に広がるため、ある意味ではクーンのいう科学上の革命よりも大きな変化を起こす。われわれはそれが大きなパラダイムシフトであったこと、大きな転換期であったことを、十年か二十年後に振り返って発見する。
技術の進化がメディアを変化させ、それは人間のリテラシーやメンタリティーに影響を及ぼす。
著者は主に人文科学の研究方法の変化について述べているけれど、同じことがエンタテイメントやジャーナリズム、教育やビジネス、趣味の領域にも起こるのは間違いないだろう。
かつてマクルーハンやアルビン・トフラーが提示した大変化が今、まさに起こりつつあるのだ。
著者はまた、このパラダイムシフトに伴う衝突(conflict)にも言及している。
新旧のパラダイムの価値観が対立するというわけだ。
保守的な人の目には新しいメディアは既存のメディアと根本的に変わらないと映ってしまう。(中略)アメリカのテレビの初期の頃、ラジオに親しんだファンはテレビの前で目をつぶって音声だけ聞いたという。
テレビに親しんだ僕らにとっては笑い話にしか聞こえないけれど、同じことがデジタルメディアについても言えないだろうか。新しいメディアの特質に目をつぶり、既存のメディアの手法でしかインターネットに触れることができないのなら、僕らは彼らを笑えない。
この新しいメディアは何をどう変えるのか?
はっきりとした答えを出せる人はきっとまだいないのだろう。
学校で先生に教えてもらおうなんていうのは虫がよすぎるのかもしれない。
でも、僕は少なくともしっかり目を見開いて、この変化と併走していきたいと思うのだ。