「Fundamentals of New Media for the Entertainment Professional」3回目の授業だ。 今日のトピックは「Trends in Electronic Commerce and Branding」。
教室に入ってすぐ配られたプリントには「あなたのサービスをインターネットで売るための10箇条」とある。
書店でよく見かける「インターネットビジネス入門」に毛が生えた程度の内容だが、「あなたの会社名またはサービス内容が一目で分かるURLを使うこと」の項目の例に「www.ihadsexwithclinton.com」なるURLが挙げられていた。
ここは講師のChaz Austin氏のクライアントが運営する政治サイトでWall Street Journalの一面にも取り上げられたとか。
そりゃ、誰でもすぐに覚えられるよなぁ。
日本じゃ「co.jp」ドメインを取るのに法人格をもっていなきゃいけないけれど、「.com」ドメインは手数料さえ払えば早い者勝ちで取れるから、こういうタイムリーなURLも可能なのだ。
今日のゲストスピーカーはオンラインおもちゃショップeHobbiesの共同創始者でありCOO(Chief Operating Officer「最高執行責任者」だったかな?)のBrent Cohen氏。
広告マンからマルチメディア・プロデューサーに転じ、AOLでエンタテイメント関連のコンテンツなど電子商取引の現場を経験し、昨年は業界誌が選ぶTop100プロデューサーにも選ばれたのだという。
講義は彼のeHobbiesを立ち上げた経験談に生徒が随時質問していくという形で進められた。
驚いたことに、エンタテイメント業界のプロである生徒たちの目の色が違う。
質疑応答が先週よりずっと具体的で熱がこもっているのだ。
彼らにとって、どうすればオンラインビジネスで成功できるのかが至上命題なのだろう。
なんだか、日本でバブル期によく見かけた「個人投資家のための不動産経営セミナー」みたいな雰囲気だ。
行ったことないけど(笑)。
ま、アメリカの好景気をリードしているのがこの業界だということなんだろう。
僕のリスニングは先週よりましだとはいえ、理解度40~60%。
ただ、今週はKojunから借りたテープレコーダー持参なので、あとから復習できるという余裕がある。
なんとか聞き取れた中で興味深いポイントをまとめてみよう。
「インターネット・ビジネスを立ち上げるのに必要なものは『資金』と『人材』と『スピード』である」
「いいアイデアと成功のビジョンさえあればベンチャーキャピタルがいくらでも投資してくれる」
「優秀な人材のギャラは高い。少数精鋭で適材を適所に配置せよ」
「競争に勝ち抜くにはなによりもスピードが大切。eHobbiesでは63000アイテムを扱うウェブサイトをわずか90日で完成させた」
スピードが重要だというのは分かるような気がする。
だからこそ、ベンチャー企業が大手に勝てるんだよな。
「これまでにない新しいマーケットを見つけ、開拓せよ」
今、アメリカではリアルワールドにあるあらゆるビジネスがオンライン化する勢いだ。
だけど、現在は存在しない、オンラインならではのサービスがまだまだあるはずだ。
「最終的に勝つのはカスタマーサービスの強いところだ」
「サービスの購入前、購入後にかかわらず、お客さんの質問に素早く適切な答えを返せるところが勝つ」
なんでも、eHobbiesが最も力を入れているセクションはカスタマーサービスだとか。
「これが正しいかどうかは今年のクリスマス商戦で証明されるだろう」とBrent Cohen氏は自信満々だ。
「ブランド名は単なるロゴマークじゃない」
eHobbiesでは学校のクラブやボーイスカウトといった活動を援助し、スポンサードしているという。
「こうした精神的活動がeHobbiesの価値を高め、ユーザーから愛される真のブランド力を培うのだ」
ふぅ、2時間集中しっ放しというのは体力を消耗する。
それにしても彼のような現役バリバリのビジネスマンが大学に来て講義するというのは刺激的でいいシステムだと思う。
卒業後すぐに自分でビジネスを立ち上げる大学生が多いのも分かるような気がするよなぁ。