昼頃起きてきて、ゆっくりテレビを見ていると、CNN Headline Newsが「『Pokemon The First Movie』が大人気!」というニュースを伝えていた。

なんでも週末だけで3200万ドルという興行成績はアニメ映画として過去最高の記録なのだそうだ。 先週水曜日に封切られて以来、映画館には家族連れが長蛇の列を作り、各地のイベントは大盛り上がり。

テレビ版はキッズチャンネルの最高視聴率を叩き出し、ボケモンカードも大人気だとか。

面白いところでは、あるサーチエンジンの検索キーワードランキングでも「Pokemon」がダントツだという。

専門家は「親世代も理解しやすく、家族で一緒に楽しめるのがブレイクの理由」と分析した上で、「自動車や家電製品に代わる日本の強力な輸出品だ」とコメントしていた。

ソフトウェア立国を目指すアメリカにとって日本がライバルになるとしたら、ゲームやアニメーションはその突破口になる可能性を秘めていると思う。

続いて雑誌「WIRED」の「Sony’s Plan for World Recreation」という特集記事を読む。

表紙には「Sony’s Plan to Kill the PC」という過激な見出しが躍っていたが、本文ではややトーンダウン。

それでも、なかなか興味深い記事だった。

ウォークマンがMDウォークマンに、Hi-8ビデオカメラがDVにというアナログ機器のデジタル化の真の狙いは「コンテンツをつなぐため」なのだという。

やがてVTRがDVDに、テレビがHDTVになり、家庭内の電気製品がホームネットワークで結ばれ、互いのコンテンツを自由にやりとりする時代がすぐそこまで来ている。

マイクロソフトはこのホームネットワークをPCで制御しようと考えているが、ソニーはそこにPCは必要ないと考えている。

出井社長は「2000年中にほとんどすべてのソニー製品はPCを使うことなくインターネットにつながるだろう」というが、そのために重要な役割をはたすのがあのPlayStation2なのだ。

「PlayStation2はトロイの木馬だ。世界中の家庭内に潜り込んでホームネットワークの中心となる」と語るのはSony AmericaのHoward Stringer社長。

話題のロボット犬AIBOやメモリースティックウォークマンも当然このホームネットワークにつながってくるのだろう。

僕がこの記事を思ったより簡単に理解できたのは、今年5月にE3(Electronic Entertainment Expo)の取材にやってきた「トゥナイト2」の橘寛基ディレクターからほぼ同じ内容の話を聞いていたから。
「WIRED」より半年も前にこの戦略を具体的に理解していたとは、さすが橘さんだ。

ポケモンもソニーももちろんMade in Japan。

そういえば「日経ビジネス」(10月11日号)の「e革命第2の波~日米大逆転へ」という特集記事では携帯機器やコンビニの電子商取引など日本発のサービスが世界市場に大きく羽ばたく可能性を指摘していた。

アメリカの一人勝ちが続いていたデジタル関連の分野でこうした期待の芽が出てきたことは、1人の日本人としてちょっと嬉しく思うのだ。