UCLA Extension「Fundamentals of New Media for the Entertainment Professional」の授業。 今日のゲストスピーカーはCelia Pearce氏。

テーマパークから教育用ゲームまで双方向エンタテイメントの分野で幅広く活躍するマルチメディア・プロデューサー&デザイナーであり、このクラスのテキスト「The Interactive Book」の著者でもある。

なぜか集中力に欠け、英語の理解度は65%。

しかし、PowerPointを使ったスクリーン・プレゼンテーションを併用してくれたので、なんとかついていくことができた。

彼女の講義は主に既存のリニア(線形)メディアと比較したインタラクティブ(双方向)マルチメディアの特徴について。

僕にとっては、ここ2週間のビジネス寄りの講義より興味深いテーマだ。

Linear Media****Interactive Multimedia

Monotheistic(一神教的)Polytheistic(多神教的)

Centralized(中央集権的)Decentralized(分散的)

Hierarchical(階級的)Horizontal(水平的)

Didactic(説教臭い)Conversational(対話的)

Logic & Rationalism(論理合理的)Chaos & Complexity(混沌・複雑)

Destiny(運命的)Evolution(進化発展的)

Time-based(時間軸の)Non-linear(非線形の)

Static(静的な)Dynamic(動的な)

Objective(客観的)Subjective(主観的)

Singular(単数の)Pluralistic(多元的)

One-way(一方通行の)Omni-directional(全方位の)

Patriarchal(男性支配の)Poly-gender(多性的な)

多少インタラクティブ・マルチメディアの美点を誇張しすぎるきらいはあるが、それも立場上しょうがないかなぁ、と思いながら聞いていた時だった。

生徒のひとりが議論をけしかけたのだ。

「インターネットの情報は混沌とし過ぎていて本当に価値のある情報が埋もれてしまうのではないか」

次々と議論に参加する生徒の多くは彼に近い意見を持っているようだった。

それはそうだろう。

既存メディアの役割のひとつは、あらゆる情報をふるいにかけ、その中から価値のあると思われるものだけを提供することだったのだから。

「玉石混交が素晴らしい」ということになれば、既存メディアでやってきた彼らの仕事の一部が否定されることになってしまう。

実のところ、僕も既存メディアの仕事をしてきたのだけれど、彼らほどインターネットについて悲観的ではない。

「玉石混交も悪くないんじゃないかなぁ」というのが僕の意見だ。

既存メディアはできるだけ多くの人にとって価値ある情報をセレクトして伝える。

だが、そうした最大公約数の情報だけでは満足できない人もいるはずなのだ。

そういう少数派の人が玉石混交の中から“自分にとっての『玉』”を見つけ出す可能性をインターネットは秘めている。

その可能性を捨ててしまうのは惜しいと思うのだ。

新聞やテレビやラジオが100%「正しい」とは限らない。

もちろん、インターネットだって同じだ。

ただ、インターネットが優れているのは様々な立場の人が双方向に意見を交換できるという点。

こうした議論の中からユーザーは自分にとって本当に価値のある情報を選び取ればいい。

その分、ユーザーには情報を取捨選択する眼力が求められているのだけれど。