偽ツアーガイドの朝は…そんなに早くない(苦笑)。
友人を観光案内すべく、午前9時に起きてアパートを出発する。
友人のリクエストは「荒野を一本道が真っ直ぐに走る、いかにもアメリカ的な景色が見たい」というもの。
仲間からの情報で目的地をL.A.近郊のJoshua Tree国立公園に定め、フリーウェイI-10をひたすら東へ向かう。
サンタモニカビーチを起点とするI-10をおよそ2時間でアウトレットで有名なデザートヒルズショッピングセンター。
スパリゾートとして有名なパームスプリングスを越えてさらに走ると、周囲の景色がだんだん砂漠らしくなってくる。
人家はもちろん、ガソリンスタンドやコンビニエンスストアさえ見あたらない砂漠に突如現れたのがこれ。
風力発電の風車だ。
高台を中心にそびえ立つ風車の数は実に数百以上。
荒涼とした景色にはとても似つかわしくない人智の象徴は異様な迫力をかもし出しており、ガイドブックの写真で見たのとはイメージがかなり違う。
さらに走ること30分。
ようやく現れた「Joshua Tree国立公園入口」の看板を目印にフリーウェイを降りる。
普通、「国立公園」というと豊かな緑の自然をイメージするものだが、ここはその正反対。
緑のほとんどない砂漠という、むしろ自然の厳しさをそのままの姿で提示しているのだ。
しかも、そのスケールは圧倒されるほど大きい。
入園料$10を支払いゲートを過ぎると、そこに広がるのはまさに「荒野」。
じっとたたずんでいると、否が応でも大自然の中で人間の小ささを感じざるを得ない。
なにしろ、こんな景色が車で1時間走る間ずっと続くのだ。
そして、ついに見つけたこの景色。
「荒野を一本道が真っ直ぐに走る、いかにもアメリカ的な景色」とはまさにこのことだ。
L.A.のダウンタウンからわずか3時間でこの景色に出会えるアメリカは、やはりとてつもなく大きい国なのだろう。