CSUNの朝は早い。
早い者勝ちで埋まっていく駐車場のピークは午前8時から11時の間。
校舎の近くに郊外のショッピングセンター4~5個分位の駐車場は確保されているのだが、学生の数はそれを上回る。
あぶれると同じキャンパス内でも遠くの駐車場に回され、そこからキャンパス内を巡回するシャトルバスを利用しなければならないのだ。
9時半の授業の1時間前に到着した僕は、かろうじて校舎近くのパーキングに車を停めることが出来た。
記念すべき最初の授業はJohn Stormes教授のCorporate and Instructional Media。
Stormes教授はガス会社のビデオ制作部(というのがあるらしい)に勤めていたという経歴の持ち主で、社員教育やプロモーションのためのビデオ(いわゆるVP=Video Packageですな)、そして最近ではインターネットのWebやCD-ROMを数多く手がけてきたという。
こういう実務経験を積んできた人が教壇に立つというシステムは日本でももっと取り入れていいんじゃないかと思う。
配られたシラバスを説明した後、学生1人1人が自己紹介。
教授の英語はなかなかクリアで、集中していれば7~8割は理解できる。
ラボのコンピュータを使うための申込書を記入して提出する。
続いて同じ教室で行われるのがDoug Gotthoffer教授のComputer Fundamentals for Multimedia。
1回3時間というヘビーな授業だ。
今朝、この教室に入ってきてすぐ気がついたのだが、教室内に設置されている20台のパソコンは全てMac。
3年以上愛用してきたMacなら特別に新しい操作方法を覚える必要はない。
やっぱりマルチメディアの分野はMacが強いんだなぁ。
よかった、よかった。
いきなり「コンピュータが我々の生活の質を変えるかどうかというのはもはや問題ではない。有識者の間で議論されているのはいかに変えるかという点だ」と力強く断言するGotthoffer教授。
うん、そうだ、そうだ。
僕もそう思ったからアメリカくんだりまでやって来たんだ。
「デジタル」の定義、そして「アナログ」と比較した場合の優位性を具体的な例を挙げながら説明していく教授。
すでに何かの本で読んだことがあったからすんなりと頭の中に入ってくる。
ただ、ちょっとでも集中力がとぎれると英語が分からなくなる。
何しろGotthoffer教授は早口なのだ。
授業では定番オーサリングツールMacromedia Director 6を使うのだが、残念ながら僕はこのソフトを使ったことがない。
指定されているテキストの1冊はまるで辞書のように分厚いマニュアル本だ。
これを全部英語で読むのはキツイかもしれない。
授業が終わった後、教授に「テキストの他に日本語で書かれたDirectorの本を参考図書として使ってもいいか?」と聞くと、「問題ないよ。その方がキミにとって効率的だろ?」とのお返事。
よかったぁ。
さっそく、日本から送ってもらわなければ。
最後は懸案のEnglish 090 Extemporaneous Expository Writing。
Edna Burow教授はでっぷりと太ったおばちゃんだ。
前の2つの授業はアメリカ人ばかりだったのに対してこのクラスはほとんどが留学生。
教授の英語も心なしかゆっくりで聞き取りやすい。
この授業の唯一最大の目的はUpper Division Writing Proficiency Examに合格するためのエッセイ訓練。
これは大学生として最低限の論文を書く能力を試すもので、留学生以外のネイティブにとっても卒業条件になっている試験なのだ。
当然、クラス内でもエッセイを書くことになるのだが、面白いのは宿題の出し方。
学生は毎週Los Angeles Timesの日曜版を買うことを義務づけられ、その中から教授が選んだトピックが月曜日に電子メールで送られてくる。
学生はそのメールで発表された課題についてエッセイを書き、火曜日に提出しなければならない。
学生の100%がメールアカウントを持っているからこそできるやり方だ。
ふぅ。
合計5時間半の授業はあっという間に終了。
授業中は集中していたので気がつかなかったのだが、かなり体力を消耗しているようで、ドッと疲れが吹き出してきた。
どの教授も教えるという行為にプライドを持っているのがヒシヒシと感じられてそれぞれに興味深かった。
やはり問題は僕の英語力だろう。
集中して食らいついていけば置いてきぼりということはなさそうだが、気が緩んだとたんについていけなくなるのは目に見えている。
連日の酷暑で少し夏バテ気味なので、今日は十分睡眠を取ろうと思う。