午前9時起床。
朝食を食べていると、昨日行ったCalifornia State University, NorthridgeのStudent Development and International Programs Officeから電話が来た。
焦るぜ! 電話は苦手なんだってば。
何度か聞き返すと、どうやら「新しいI-20を発行するために古いI-20が必要なんです。出来るだけ早く持ってきてもらえますか?」ということらしい。
ちょうど今日、キャンパスに行く用事があるからその時に立ち寄ると返事をする。
ふぅ、朝から心臓によくないぜ。
というわけで、フーバー教授のESLを1日だけさぼってCalifornia State University, Northridgeへ。
アポイントの10分前に到着し、僕の担当アドバイザー、バーコウ教授の部屋の前で待ち伏せする。
11時5分過ぎ、背の高い女性が廊下を歩いてこちらに向かってくる。
「もしかしたら私を待っているのかしら?」
そう、彼女がドクター・バーコウだった。
部屋に入るなりマッキントッシュを起動させた教授は「よろしくね」といいながら握手を求めてくる。
うん、悪い奴じゃなさそうだ。
机の引き出しから僕のファイルを取り出して、さっそくカウンセリング開始。
僕の“条件付き”合格通知には「最初の学期にEnglish 090とRTVF(ラジオ・テレビ・フィルム学部)210と220を取らなければならない」と書かれているので、これについて質問する。
RTVF210は「テレビ・映画美学」、RTVF220は「メディアライティング概論」でいまいちピンとこないからだ。
アメリカの大学の科目名につけられている番号は100番台は1年生、200番台は2年生というようにほぼ年次に相当している。
大学院生である僕は本来なら500番台からスタートするはずなのだが、その前に2年生に相当する授業を取りなさいというわけだ。
バーコウ教授によると、初めてアメリカの大学の授業を受ける留学生がいきなり500番台を取ると、ついていけないケースが多いので慣れるためにも最初の学期は学部の授業を勧めているとのこと。
学部の授業も12単位までは卒業単位に認められるのでその点では異論はない。
問題は授業の中身だ。
ここで出願時にも提出した僕のエッセイをバーコウ教授に見せ、「マルチメディアに興味があるんだ」と主張する。
すると「あら、ごめんなさい。日本でライターをやっていたというからすっかりスクリーンライティングを勉強したいのかと思い込んでたのよ」と教授。
「それならこっちがいいかもしれないわね」と代わりに勧められたのはRTVF 361「マルチメディアのためのコンピュータ概論」。
うん、それならいいかもしれない。
「もうひとつは私の授業を取ってみない?」と勧められたのはRTVF 319「ラジオ・テレビ・映画評論」。
どうやらバーコウ教授は僕の経歴に興味を持ったようで「日本では主にどんな仕事をしていたの?」「私の友人が日本のNHKで番組を作ったんだけど知ってるかしら?」と質問責めにあう。
一方で衝撃的な事実が判明。
留学生はGREのバーバル(英語)セクションで平均点(つまり標準偏差50%)をキープしなければならない!
ガ~ン! そんなの無理だぁ。
半年間一生懸命頑張ってやっと標準偏差9%しかとれなかったのに…。
絶望に打ちひしがれる僕にバーコウ教授が救いの手を差しのべてくれた。
「ただし、成績が平均B以上で担当教授の推薦があれば免除されるのよ」
うん、そっちの方が断然可能性が高い。
「だからね、私の授業を取るのはどうかしら?」
おいおい、それって脅迫じゃない?
結局、English 090と「マルチメディアのためのコンピュータ概論」、「ラジオ・テレビ・映画評論」の3科目を取ることにしてカウンセリング終了。
あとは7月31日に電話で科目登録をするだけだ。
ついでにStudent Development and International Programs Officeに立ち寄って古いI-20を渡す。
どうやら、電話での英語は通じていたようでホッとする。
一件落着かと思いきや、帰ってきてコースカタログを見ていたら大問題を発見!
なんと、English 090とバーコウ教授の「ラジオ・テレビ・映画評論」は同じ曜日の同じ時間ではないか!
一緒に取れるわけがない。
きちんとチェックしなかった僕も僕だが、バーコウ教授もいい加減だなぁ。
とは言ってもまた来週もフーバー教授のESLを休むわけにはいかない。
ホームページからバーコウ教授のアドレスを探し当ててメールでその事実を連絡し、アドバイスを求める。
はたしてどんな返事が返ってくるのか?
たかが科目登録なのに、そう簡単にはさせてくれないんだなぁ。