午前7時起床で学校へ。

Corporate and Instructional Mediaの授業は前回に引き続き「カメラ」について。
来週のクイズの出題範囲なので集中して教授の説明を聞く。

またもや専門用語がたくさん出てくるが、「照明」に比べれば既知の単語が多い。
「RGB」「パン」「ドリー」「ロングショット」なんていう用語はかつての仕事でもごく普通に使っていたから理解するのも簡単で少し安心する。

それより問題は来週締切りのビデオ制作企画書。
僕はTheoと組んでKinko’sというコピーショップの社員教育ビデオ企画書を書くことにしたのだが、ここ数週間Theoが別の授業の試験に追われていたため、全く打ち合わせができていない。
彼は「楽勝だから慌てなくても大丈夫だよ」と言うが、英語を書くのに時間がかかるのが分かり切っている僕は不安でしょうがない。
とりあえず、今日の午後、打ち合わせをすることにした。

Computer Fundamentals for MultimediaはPremiereを使ったビデオ編集。
日本から送ってもらったマニュアル本とクラスで使っているソフトのバージョンが違うので苦労は絶えないのだが、一旦、使い方をマスターすればこれほど面白いものはない。
インサート映像がバッチリはまった時はちょっとした感動さえ覚える。
ノンリニア編集なら好きな場所を好きなだけ試行錯誤できるし、全体の時間調整も簡単だ。
これさえあればオフライン編集(本編集の前に行う仮編集作業)なんて必要ないんじゃないのかなぁ。

僕らの「How to moonwalk」ビデオはGotthoffer教授にもバカウケで、「マイケルジャクソンの『スリラー』にこんなシーンがあるから入れてみたらどうだ」とか「ここにはBGMを入れた方がいいぞ」とかノリのいいアイデアをどんどん出してくる。
その度に僕らの作業は複雑になってくるのだけれど、ここまで来たらやるしかない(笑)。
他のチームよりは進展が早いようなので行けるところまで行ってみよう。

授業の後、Theoと打ち合わせ。
アイデアはいくらでも出てくるのだが、それを伝えきれない自分の英語力がふがいない。
ディスカッションは終始Theoのペースで進み、今から実際にKinko’sに足を運んで店長に取材することになった。

2軒のショップを訪ね、主旨を説明すると、店長はそれぞれ快くインタビューに応じてくれた。
といっても実際に話を聞くのはもちろんTheoがほとんどで、僕は時々思い出したように質問を投げかけるだけ。
はぁ、本当に情けない。
僕一人じゃ絶対にこんなレポートなんて書けないなぁ。

取材が終わって役割分担を決めようと思ったら、Theoが「こんなのは30分もあればチョチョイのチョイさ。オレが第一稿を書くから、ヒロは文法とスペルのチェックでもしてくれ」と言う。
え~っ、僕は丸一日は費やすのを覚悟してたのに…。
思わず「サ、サ、サンキュー!」という言葉が口をついて出てしまった。
本当なら「そうはいかないよ。2人のレポートなんだから僕も半分書くよ」と言うべきなんだろうが、そんな誠実な言葉は残念ながら喉の奥に引っかかって決して出てこようとはしなかった。

ホッとするやら情けないやらでアパートに帰ると、Hさんから電話。
僕が昨日メールした新番組のタイトル案がなかなか好評だという。
「よかったですねぇ」なんて他人事のように話していたら、何と「もし時間があったら企画書を書いてもらえないかしら?」とのリクエスト。
う~ん、何というタイミング。
企画書去ってまた企画書だ。
きっとこれはTheoにレポートを押しつけてしまったことに対する神様の試練に違いない(笑)。

「はい。喜んで引き受けさせていただきます」
それが僕の答えだった。
30分でチョチョイのチョイとはいかないんだよなぁ、これは。