今日から10月。
秋学期が始まってから早くも1ヶ月が経ち、授業に出るのにも慣れた。
ただ、問題は相変わらずリスニング力のなさ。
会話の相手にホント申し訳なく思うし、自分の耳が腹立たしい。
救いはそんな僕に根気強くつき合ってくれる人がいるということだ。

Corporate and Instructional Mediaは今日がファイナルプロジェクトの締め切り日。
昨夜Theoから電話があったのだが、例によって僕は彼の言葉の半分しか理解できず、結局今日の授業中に相談することにしたのだ。

課題は、実在する企業又は組織を想定したビデオ制作の企画書を作成すること。
日本語の企画書なら職業柄お手のものなのだが、言葉が違えば勝手も違う。
アイデアはいくらでも思いつくがそれを言葉にすることができず、Theoの提案に素直に相づちを打つしかないという情けない状態だ。

「Kinko’s というコピーショップがあるんだけど、そこの従業員のサービスがひどいんだ。そこの従業員教育ビデオっていうのはどうかな?」
「That’s good idea!」
と、一事が万事こんな調子。
Theoがスラスラとまとめた提案シートに共同提案者としてお情けのサインをして教授に提出した。

休み時間に話していてTheoが何と尾崎豊のファンだということが判明。
日本のテレビドラマの主題歌になった「Oh my little Girl」を聞いたのだという。
そういえばCoffee Hourに話した韓国人の女の子も小田和正が好きだと言っていたなぁ。
僕が「『15の夜』とか『シェリー』もいい歌だ」と言うと、「知ってるよ。『I love you』もいいね」と口ずさむTheo。
わざわざL.A.の日系レコードショップにCDを買いに行ったのだがシングルが1枚$17もしたと怒っていた。

続いてはComputer Fundamentals for Multimedia。
それぞれのチームに別れてオンラインマガジン制作の実習。

Doug Gotthoffer教授が回ってきたときに僕のホームページを開いて「You are on my web!」と写真を見せたところ、とても喜んでくれた。
日本語フォントが入っていない文字化けだらけのページを見て(日本語が表示されても読めないのだろうが…)「これはどういうホームページなんだ?」と聞かれたので説明すると、「それはGood conceptだ。今度は写真だけじゃなくて私の授業を録画してビデオも載せたらいい」とノリノリだ。
さらに教授は「Hiroが持ってたデジタルカメラがカッコ良かったから私もニコンのデジカメ買っちゃったよ」と笑いながら去っていった。

ラストはEnglish 090。
今日がUpper Division Writing Proficiency Examだ。
少し早めに教室に着いたので今までに書いたエッセイを読み返す。

時間ちょうど。問題用紙を配り終えたEdna Burow教授が「あら? この問題、どこかで見たことあるわね」と言ってニヤリと笑う。
「どんな人も日々のルーティンワークからの気分転換が必要です。あなたにとってその気分転換は何なのか簡単に説明し、それがどんな役に立っているか述べなさい」
おおっ、これは2週間前にインクラスエッセイで書いた問題にそっくりじゃないか!
しかも、僕はついさっきまでその答案を読み返していたのだ。

「ラッキー!」
さっそく調子よく書き始める。
ところが、半分くらいまで来たところで急に行き詰まってしまった。
最低2ページという条件に合わせるため内容を膨らませて書いていたのだが、寄り道しすぎて論理がうまくつながらなくなってしまったのだ。

これはいかん!
とは思ったものの、方向転換するには遅すぎる。
なんとかこじつけでまとめあげるしかなかった。

論理は破綻していないと思うけれど、どうもすっきりした構成ではない。
ま、しかたない。やるだけのことはやったんだ。
不思議に爽やかな気持ちで教室を出て家路についた。

ちなみに「僕にとっての気分転換」、それは「『Los Angeles留学日記』を書くこと」です。