先輩放送作家・Uさんから絵ハガキが届いた。
風の噂では今頃NHKの黒澤明特番で超多忙らしいというUさんは、めちゃくちゃ頭の切れる人で僕はとても尊敬している。
この10年間、数多くの番組でチームを組んで一緒に仕事をさせてもらったのだが、徹底したアナログ派でワープロを使って台本を書いたことなど一度もない。
そんなUさんのハガキに「年内には(インターネットに)着手したい」と書いてある!

実は僕が留学を決意する前、梅沢さんと夜を徹してデジタルメディアについて語り合ったことがある。
僕は「新しいメディアを使ってどんな面白いエンタテイメントが作れるか」という可能性について話したかったのだが、Uさんはあまり関心を示さなかった。
パソコンを触ったこともなければインターネットにアクセスしたこともないのだから当然と言えば当然の反応だったのだろうが、僕は無性に悔しかった。
いつもの番組作りのように「こうすればもっと面白いものができますよ」とアイデアを転がしブレストしたかったのに尊敬するUさんの関心を呼び起こす材料を提示できなかった自分に腹が立った。
明け方、自分の部屋に帰ってきてからしばらく悔し涙が止まらなかった。
僕が留学を決意したのはそれから数ヶ月後のことだ。
当時はあまり意識しなかったが、今から思えば、あの夜が僕に留学を決意させた遠因の1つかもしれない。

そんなUさんが満を持してインターネットを始めるというのだから嬉しくないはずはない。
そう言えば、僕が師と仰ぐ放送作家の大先輩・久利一さん(あの「朝まで生テレビ」のチーフ作家だ!)もついに自宅にインターネット環境を整え、メールを送って下さった。
そう、放送界の切れ者たちが続々とマルチメディア界に参入しつつあるのだ。

Welcome to DIGITAL world !

近い将来のいつか、誰も見たことがなくてめちゃくちゃ面白い何かを一緒に作れる日が来るのを楽しみにしています。