正午起床。
今日のL.A.は珍しく雨。
たまにはおしめりもいいもんだ。

朝食兼昼食を食べていると、口の中が気になって食べることに集中できない。
しょうがない、出費を覚悟で歯医者に行くか。
とは言っても日本語が通じないのはやはり心許ないのでJapan Publicityの電話帳で日系の歯科医を探す。
我が家から一番近そうなのはSawtelleの松村歯科医院だ。

電話して気になる治療費を聞くと、まず検査に$30、レントゲン写真に$30、そして治療に$80で合計$140が最低ライン。
もし虫歯が拡大していたらその治療にあと$150はかかるという。
う~ん、この出費は痛いが、ずっとこのままにしておくわけにもいかないしなぁ。
よし、治そう!
どうやら混んでいるようで予約が取れたのは来週月曜日の午後5時。
それまでは右奥歯を使わずにご飯を食べなければならない。

雨ということもあって一日中閉じこもって読書三昧。
で、「アメリカ手話留学記」高村真理子・著(径書房)読破。

これは書名から想像できるように、高度難聴である著者の留学記。
何と、CSUNの先輩でもある高村さんが僕のホームページを偶然見つけ、わざわざ送って下さったのだ。
一学期間通ったにもかかわらず、僕はCSUNにNational Center on Deafnessをはじめ聴覚障害者のためのサービスが充実しているということを知らなかった。

授業や友だち、寮生活のことなどを生き生きと書いているこの本だが、一番の読みどころはやはり著者の奮闘ぶり。
誤解を恐れずに思い切って書くが、今の僕は聴覚障害を持つ人の不安がよく分かるような気がするのだ。
例えば、

完全には、先生の言っていることを聞き取れないので、指名されて答えられなかったらどうしようと、いつもビクビクしなければならなかった。
だから、よく質問する先生の授業に関しては、予習をすっかりやって、先生の話していることを察することができるようにしていた。

(「アメリカ手話留学記」28ページ)

これはまさに今の僕じゃないか。
相手の言っていることを理解するのが難しく自分の言葉が相手に正確に伝わらないというコミュニケーション不全の状態がいかに人間を不安にさせるかというのは身にしみている。
そんなとき思いやりのある人の助けがどんなにありがたかったことか。
決して特別扱いして欲しいのではなく、ほんのちょっと想像力を働かせて欲しいのだ。