午後4時起床(おい、いいのか、そんなことで)。
ゆるゆるとテレビを見ながら食事をとり、Kanaちゃんから借りてきた「詳説世界史」(山川出版社)を読み始める。
早い話が高校の世界史教科書。
いわゆる“山川の世界史”だ。
僕が高校を卒業してから10年以上。
あの頃は表紙すら見たくなかった教科書を今になってこんなに読みたくなるとは思わなかった。
そう言えばフライデー事件で謹慎中のビートたけしさんが小学校から高校までの全教科書を読破したという話を聞いたことがあるが、その気持ちはよく分かる。
同じ教科書を読んでも当時と今とでは理解度が段違いなのだ。
高校時代には単に暗記すべき記号でしかなかった言葉たちが現代とつながる生きたキーワードとして素直に脳みその中に入ってくる。
が一方で、教科書は読み物としては最低だと思う。
ヘブライ人はもと遊牧民であったが、前1500年頃パレスティナに定住し、一部はエジプトに移住した。
しかし、そこでは新王国の圧政に耐えかね、モーゼに率いられてパレスティナに脱出した(出エジプト)。
前1000年ごろヘブライ人の国家は王政となり、ダヴィデ王とその子ソロモン王のもとに栄えたが、
ソロモン王の死後、国は北のイスラエルと南のユダに分裂した。
このころ何人かの預言者があらわれて、人々の堕落をいましめ、民族の結束を説いたが、
そのかいもなくイスラエルはアッシリアに滅ぼされ(前722年)、
ユダも新バビロニアに征服されて、住民の大部分が前586年バビロンに連れ去られた(バビロン捕囚)。
(「詳説世界史」24ぺージ)
これを読んでワクワクしたり歴史の面白さに目覚める高校生がどのくらいいると言うのだろう。
公正中立でなければならない(僕はそもそもそれが不可能だと思うが)という教科書の建前があるにしてもつまらなすぎる。
「The Prince of Egypt」でも見た方がよっぽど理解が深まるに違いない。
こんな教科書を題材に授業を行わなきゃならない先生も気の毒だ。
聞いた話だが、Santa Monica Collegeの近現代史のクラスで第二次世界大戦についての授業の後、「自分が当時の日本人になったつもりでアメリカ人の友だちに手紙を書きなさい」という試験があったという。
どうせ歴史を学ぶのならそういう方が楽しいよなぁ、と僕は思うのだ。