午前8時起床で学校へ。
Jamesがチェックしてくれたレポートを持ってGotthoffer教授のオフィスを訪ねる。
提出する前に一度目を通してもらい、アドバイスをもらおうというわけだ。
細かい英語の直しは数カ所あったものの、大筋ではOK。
「なかなか良くできてるよ」とお墨付きをもらう。
これでリライトすればそう悪い点数は付くまい。
授業はJavaScriptの最終回。
Jamesが録音してきてくれた音声テープをMacに取り込んでデジタルファイルにコンバートする。
全体構成はほぼできているので、あとはこの音声ファイルを組み込むだけだ。
授業の時間内には完成させられなかったので残りは僕が持ち帰って自宅で作業することにする。
授業が終わったその足でダウンタウンのコンベンションセンターへ。
いよいよ今日から始まったE3の取材だ。
E3とはElectronic Entertainment Expoの略で、要するにゲーム関連の見本市。
朝一番から会場入りしている「トゥナイト2」取材班に合流する。
広い会場内に最新ゲームがズラリと並び、雰囲気は超巨大ゲーセンといったおもむき。
ゲーム専用機の展示では当然ながらSONY、Nintendo、SEGAのメイド・イン・ジャパン御三家が最大面積を占め、それぞれの目玉である「プレステ2」「ポケモン」「ドリームキャスト」には人だかりができていた。
僕の仕事はカメラクルーがゲーム専用機の展示を取材している間にパソコン用ゲームの会場をチェックしておくこと。
そうやって分担しなければ取材しきれないほど会場が広いのだ。
日本でゲームといえばゲーム専用機が中心だけれど、パソコンの普及率が高いアメリカではPCゲーム市場も大きい。
中でもモデムによるインターネット接続を利用したネットワーク対応ゲームが人気となっている。
例えば格闘ゲームなら、同時に接続している見ず知らずの他人とオンラインで闘うというシステムだ。
フラットレートで電話代を気にせずにつなぎっ放しにできるアメリカだからこその人気だけれど、日本でも近いうちに(早ければ今年夏にも)電話料金の定額制が実現するというから、チェックしておかずにはいられない。
ついでにお約束のコンパニオンもね(笑)。
約束の時間から30分遅れてカメラクルーと再合流。
なんでもNintendoブースで宮本茂さん(「スーパーマリオ」や「ゼルダの伝説」を作った人)のインタビューが撮れたという。
「任天堂と松下電器が組んでDVDを使った次世代ゲーム機(CPUはIBMが提供)を作るっていう発表があったんですよ。その辺を突っ込んで聞かなきゃ、と思って」と橘ディレクター。
さすが、抜け目がない(笑)。
続いてはEIDOSブースへ。
あのDoomを作ったJohn Romeroさんのインタビューが撮れることになったのだ。
真ん中の長髪の人がJohn Romeroさん。
インタビュアーはもちろん高尾ちゃんだ。
彼の新作タイトルは「DAIKATANA(大刀)」。
タイトルからも分かるように彼は大の日本びいきだ。
インタビューでも「日本には素晴らしいゲームクリエイターがいるし、僕は日本のゲームにとても影響を受けている」と言っていた。
彼が言うまでもなく、この会場にいればハード、ソフトを問わず、ゲーム業界における日本の存在感の大きさは一目瞭然。
もちろんビジネスとしての側面もあるけれど、僕はそれ以上に文化としての側面を強く感じた。
ハリウッド映画が世界を席巻するように日本製ゲームは世界に通用するエンタテイメントだ。
世界中のユーザーやクリエイターが日本のゲームに注目している。
単なる遊びの枠を超え、ゲームを通じて日本という国を理解する外国人が多いということに日本人は誇りを持ってもいいんじゃないか、と。
ここで今日の取材は終了。
その後、日本唯一のネットワークゲーム専門誌Play Onlineの編集長、記者の方と一緒に夕食。
橘ディレクターはここでもしっかり情報収集しながら、インタビューの約束を取り付けていた。
取材がギリギリまで決まらなかったため、ほとんどアポイントなしで来たにもかかわらず、現場で次々と大物のインタビューを決めていく橘さん。
敏腕ディレクターの本領発揮だ。
側にくっついているだけで刺激的な話が聞ける僕はおいしいよなぁ。