「ザ・ゲーム 退屈な人生を変える究極のナンパバイブル」を読む。
ザ・ゲーム 退屈な人生を変える究極のナンパバイブル

「ハリウッド発!全米ベストセラーついに日本上陸」
「誰でも一週間でモテる男になれる★口説きの科学&ナンパの理論」
「ブリトニー・スピアーズ、パリス・ヒルトンが、口説きオトされてしまった禁断のテクニックが解禁!」

そんなキャッチコピーを見て興味をかき立てられない男がいるだろうか?
もちろん、世の中には同様のコピーで男性読者を誘惑する、いいかげんな本が山ほどある。
しかし、この本には「本物」のニオイがプンプンしていて、ついつい買ってしまったのだ(笑)。

中身はいわゆる自己啓発本ではない。
取材のためにネットのナンパコミュニティに参加したライターがPUA(Pick Up Artist=ナンパ・アーティスト)に弟子入りし、独特のナンパメソッドを学び、出会ったばかりの女性たちを苦もなくお持ち帰りできる最強のナンパ師になるドキュメンタリーだ。
眉に唾して疑いながら読み始めたのだが、そのメソッド(あえてここには書かない。興味のある人はぜひ自分で確認していただきたい)にはそれなりの説得力があり、作者の経験を記録した本文にはリアリティーがあってグイグイ引き込まれる。

出会いや恋愛にオープンなアメリカ人に有効なこのメソッドが日本人全般に同じように通用するとは思わないけれど、それでも全く通じないと言うのも言い過ぎだろう。
ウブな青少年が読んだら女性観に大きな影響を及ぼすに違いない。
僕自身は40年弱の人生の中でナンパをしたことはほとんどないが、もし10代でこの本に出会っていたら恋愛観がすっかり変わっていたかもしれない。
たぶん、世の中のほとんどの女性に軽蔑される方向に。

狙った女性を次々に落とせる技術を身につけた男が最後にどんな結末を迎えるのか?
そこには「人はなぜ異性を求めるのか?」という人生の重要な命題の本質の少なくとも一部が描かれているようにも思えるのだ。