「黒い太陽」
黒い太陽

久しぶりに小説を読んだ。
やむを得ない事情でキャバクラに勤めることになった新人黒服が、オーナーであるカリスマ風俗王に見込まれ夜の世界に染まっていく。
やがて風俗王と対立することとなった彼は、自ら新しいキャバクラをオープンし、強大な力を持つカリスマ風俗王と全面戦争することに…という物語。

僕自身はキャバクラに1回しか行ったことがない(しかも10年以上前だ)のだが、風俗業界の舞台裏には興味がある。
「カネと女、欲望と野心、虚と実が絡み合った」キャバクラのシステムや、そこに勤める男と女、そして客のホンネをふまえて書かれたストーリーはスリリングで、552ページの大書を一気に読破してしまった。

ラストが急に尻つぼみになってしまうあたりに不満は残るものの(もしかして続編があるのかな、という感じ)、全体として満足度は高い。
キャバクラ好きな人は女のコたちの裏の顔を知って幻滅してしまうかもしれないが、僕は逆にそんな彼女たちの「演技」を見るためにキャバクラに行ってみたくなった(笑)。

ちなみに、著者の新堂冬樹には闇金融の世界を描いた「無間地獄」や、新興宗教を描いた「カリスマ」などがあるらしい。
どちらも人間の欲望がうずまく裏社会が舞台。
アマゾンのレビューでも評価が高いし、読んでみたくなった。