いやぁ、裸眼でこんなに見えるなんて感激だぁ!
…となるはずだったのに、なぜかメガネをかけたままこのブログも書いている。
事は僕が予想もしない方向に展開したのだった。
紹介割引の1万円チケットを握りしめて僕が向かったのは、銀座にあるSクリニック。
ウェブサイトにはレーシックの症例20万件以上とうたう、大手のクリニックだ。
最近できたばかりの大きなオフィスビルの3フロアを占めているのにまずびっくり。
受付で問診票を渡され待合室に向かうと、そこには僕と同じように適応検査を待つ患者が30人近くもいた。
問診票を提出して待つこと20分、検査の部屋に入ると、最新鋭らしき検査機械がずらっと並び、視力検査のセット(「上」とか「右」とか答えるやつ)はなんと30人分もある。
次々と部屋に入ってくる受診者はまるでベルトコンベアに乗せられたかのように、検査機械を1つずつ移動していくのだ。
その部屋の機械を全部終えると次のフロアへ。
アゴと額を固定して目に光が当たるというのはどのマシンもほぼ同じで、一応「○○の検査をします」と説明はされるものの、素人にはよく分からない。
検査に必要な目薬が効くまでの待ち時間はナースから手術に関する説明を受けるというように、ムダな時間は一切ない。
すべての検査が終わるまで約3時間。
流れ作業で手術患者が次々に生産されるといったイメージだ。
(あとでドクターに聞くと、1日に150~300人が検査を受け、別のフロアでは同じくらいの人数が手術を受けているのだという)
で、すべての検査が終わると、10以上ある個室の診察室に呼ばれてドクターによる診察。
それまでに行った検査の結果をカルテで確認しながら、手術への適性が診断されるのだ。
僕を担当したのは40歳代の女医さん。
診断の結果はこうだった。
「手術を受けるのは問題ありません。ただし、41歳という年令だとそろそろ老眼が出てきて近くのものが見えにくくなるでしょう。近視矯正手術を受けるというのは度の強いメガネをかけることに似ていて、その場合、老眼が早く進む可能性があるんです」
要約すると、僕に示された選択肢は2つ。
A.【手術を受ける】
近視が治って遠くのものはよく見えるようになるが、老眼が進みやすく、近くのものが見えにくくなる。
B.【手術を受けない】
近視はそのままで遠くのものはよく見えないが、老眼の進行は遅く、近くのものはメガネなしでもそこそこ見える。
「職業柄、ものを書いたり本を読んだりすることが多いでしょうから、近くのものが見えた方がいいんじゃないかしら?」
う~ん、それはそうなんだけど…。
よっぽど僕がキツネにつままれたような顔をしていたのだろう。
ドクターは最後にこう言った。
「金儲けのために誰にでも手術を受けさせようとすると思った? そうでもないのよ」
他のドクターだったらもしかして違う診断をしたのかもしれないけれど、僕は彼女の診断を信用して、手術を断念することにしたのだった。
というわけで、僕はこれからもずっとメガネを手放せない生活が続くらしい。
来週にでも運転免許の更新に行かなくちゃ。
今回もやっぱり「眼鏡等」の条件付きだなぁ。