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2005年05月26日

●「運命じゃない人」

シネマスクランブルの中井くんに勧められて映画「運命じゃない人」を試写会で見てきた。

いやぁ、面白かった。
カンヌ国際映画祭でフランスの作家協会が最も優れた脚本に贈る「フランス作家協会賞」など4つの賞を獲得したと聞いて少しだけ期待してはいたのだが、期待以上のエンタテイメント。
ヨーロッパで評価される日本映画というとアート性の高い作品が多いけれど、これは良質の娯楽作品だ。

最大の見どころは、内田けんじ監督の手になる脚本。
男女5人のワンナイト・ドラマが綿密に組み立てられて1本の映画に結実している。
今どきの新人監督というと、MTV的なクールな映像に走ることが多い印象があるけれど、この作品の場合そうじゃないのが逆に好印象。
映画の命は脚本だというのがよく分かる。

見終わった後にほのぼのとした優しさと幸せな気持ちが残る「運命じゃない人」。
久しぶりに自信を持って人にオススメできる1本です。

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