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2004年05月22日

●「世界の中心で、愛をさけぶ」

話題の映画「世界の中心で、愛をさけぶ」を観てきた。
本も映画もヒットしている作品の場合、本の方を先に読むことが多いのだけれど、今回は逆の順番。
BIGLOBEの映画サイト「シネマスクランブル」で一緒に仕事している中井君が厳しい評価をしていたのであまり期待していなかったのだけれど、僕的には十分OK。(^^)
僕が学生時代を過ごした80年代が舞台になっていたあたりでプラスアルファの感情移入ができたからかもしれない。

「大切な人を失った喪失感」という万人に訴える感動のツボはしっかり描かれているし、原作に無くおそらく後付けでキャスティングされたと思われる柴咲コウの役をめぐるツジツマも破綻がなく、むしろ物語に一翻のせている感じ。
なによりアキ役の長澤まさみがイイ!
ちょっとファンになっちゃったかも(笑)。

で、あとから原作も読む。
映画に増してど真ん中の直球という感じ。
小説としての細かいテクニックはあまりなく荒削りなところが逆に純粋と受け取られて売れているのかな。
内容とは別にタイトルの付け方や柴咲コウの推薦文など、これは編集者や出版社によるマーケティング情報戦の勝利だと思う。

それにしても300万部ってすごいな。
宇多田ヒカルの800万枚のときにも思ったけれど、ある臨界点を超えた瞬間、雪崩をうって売上げにドライブがかかるのが面白い。
どうせなら雪崩に巻き込まれる側じゃなく雪崩を起こす側にいたいもんだ。

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