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2005年07月05日

●選挙立会人

東京都議選に立候補した「選挙男」ことたにーさんに頼まれて、生まれて初めて開票会場の選挙立会人をやってきた。
支援者がネットで集まった人ばかりで、僕以外に選挙区内に住んでいる人がいないという消極的な理由で白羽の矢が立ったわけだが、ごくフツーの有権者にしてみればなかなか経験できることじゃない。
気軽な取材気分で開票所に向かったのだった。

ある程度予想されたことだが、Tシャツにジーンズという軽装の立会人は僕1人。
どうやら都議選の立会人は各陣営の区議が務める名誉職のようなものらしい。

面白かったのは「選挙にネットを活用するにはどうすればいいんですかねぇ?」と質問してきた他陣営の立会人や選管の人が数人いたこと。
僕は今回の選挙で支援らしい支援もしていないのだが、一般論としてのネットの有効性や公選法のおかしさなどを話すと「なるほど、そうかもしれないね」などと感心している様子。
どうやら、選挙男騒動は選挙関係者の関心を呼んでいたらしい。

結果はご存じの通り1478票で最下位だったが、告示ギリギリの立候補だったことや選挙区内での活動が少なかったこと、さらには公選法の決まりで肝心のネット活用ができなかったことを考えれば、上出来じゃないかと僕は思う。
選挙はそんなに甘くないのだ。

しかし、ネットから立候補者と支援者が現れた今回の騒動が無意味かと問われれば、否と答える。
政治献金を集めるにも、支援者の声を集約するにも、街宣のスケジュールを告知するにもネットは有効に使えるはずだ。
次の機会にはもっと綿密に準備をした第2の選挙男がネットとリアルを融合させて、より効果的な選挙運動をくり広げるだろう。
既存候補者の関係者が超泡沫候補の立会人に声をかけてきたのは、そんな日が遠くないことをうすうす感づいているからではないかと思うのだ。