6月1日(月)
朝9時起床。
テレビの「Super News」で八木亜希子さんの顔を見ながら朝食。
さっそく教科書の予習を始めるが、3ページほど読んだところで眠くなってしまう。
で、仮眠(おいおい、いいのか!? そんなんで…)。
午後3時くらいに目が覚めて、再び予習。
勉強がリズムに乗ってきたところで国際宅配便が届く。
予想通り実家からの荷物だ。
さっそくデスクトップパソコン一式のセッティングを始める。
こちらで買ったモデムの設定に手間取りながらもどうにか終了。
梶原しげるさんから昨日の出演についてのメールが届いていた。
本当はこちらから先にメールしなければいけないのに、慌ててお礼の返事を書く。
円決済からドル決済に切り替えたアメックスから年会費を送れという請求書が届いていた。
肝心のカードはまだ届いていないのになぁ…。
もしかしたらカードの郵送が遅れているのかもしれないので数日様子を見ることにしよう。
6月3日(水)
朝8時起床。
東京から遊びに来る友人を迎えにロサンゼルス国際空港へ。
頼んだ日本の本と一緒にスーツケースいっぱいの日本食を持ってきてくれた。
麻婆春雨、お茶漬け、梅干し、お吸い物、レンジでチンするごはん…。
ううっ、ありがたくて涙が出る…。
中でも絶品は、紅虎餃子房・新宿店 永野店長特製のニンニクからし味噌!
さっそく麺を買ってきてラーメンを作る。

う、旨い! 最高!
永野さん、ありがとうございます。おいしくいただきました。
それから、このホームページで僕が弁当をボールペンで食べたというのを見て割り箸を託して下さったクニタケさん、そばとそばつゆのセットともどもありがとうございます。
ご覧のようにさっそく活用させていただきました。
学校が始まるまでまだしばらくあるので、せっかく遊びに来てくれた友人と一緒にL.A.を観光的に楽しんでみようと思う。
6月4日(木)
ロデオドライブもいいけれど、せっかくL.A.にいるんだからアウトレットだ!
ということで、今日は友人とデザートヒルズというアウトレットモールへ。
サンタモニカからフリーウェイを東へ約2時間のドライブだ。

文字通り砂漠を走るフリーウェイの中に突如現れるこのモールは、リーバイス、ナイキからグッチまで一流メーカーのアウトレット店がなんと100軒も集まった巨大ショッピングセンター。
ダウンタウンから100マイルも離れているのでさすがに観光客はいないだろうと思いきやさにあらず、なんとあの「はとバス」が…。
買い物好きの日本人のためにオプショナルツアーに組み込まれているそうな。
歩いて回るだけでも半日はかかりそうな広さ。
さすがアメリカ、やることがデカい。
このところの円安とはいえ、かなりお買い得のお値段。
秋に引っ越した後、もう一度来る時のために食器やリネン関係の値段をしっかりチェックする。
夕食はお世話になっている篠原さんを招いてカレーパーティー!
週末は留学生の仲間と一緒に飲茶することに決定する。
アメックスからカードが届く。
カードが書留で送られてくる日本と違って、こちらは普通郵便。
その代わり、センターに電話してソーシャルセキュリティーナンバーを言って受け取り確認をしないとカードは使えないというシステムになっている。
ところが、僕の場合、日本のカードからの切り替えなのでソーシャルセキュリティーナンバーは伝えていない。
一体どうするんだろうと思いながら電話すると、「初めてカードを使うときに写真付きのIDカードをお店に提示して下さい。それ以降は普通に使えます」とのこと。
アメリカでのクレジットヒストリーがない僕にとっては貴重なドル決済カード。
慎重に使わなければ…。
6月5日(金)
アパートから歩いて10分のSanta Monica Collegeに友人を案内する。
試験中の学生たちが難しい顔をして行き来する中で記念撮影。

Santa Monica Placeでブラブラ買い物をした後、Marina del Reyのシーフードレストランへ。
クラムチャウダーとキングサーモンを頼んでみたが、これがなかなか旨い。
ちょうど夕暮れ時で窓から見える夕焼けがとてもきれいだった。

6月6日(土)
ビーチへ行くのなら週末がいいという話を聞いていたので、ベニスビーチに行こうと思っていたのだが、あいにくの曇天であきらめ、ショッピングのメッカ・ロデオドライブへ。

ビバリーヒルズのお膝元とも言うべきこのエリアは高級ブランドの店が軒を連ねるショッピングゾーン。
有名スターもよく買い物に来るそうだ。
日本語が上手な立ち飲みコーヒースタンドのお兄ちゃんによると「ケイキ ワルイ ニホンノ オキャクサン ヘッタ」とか。
僕も歩いているだけで華やかな気分になってくるロデオドライブでウィンドウショッピングに徹する。
リトル東京をブラブラしたあと、篠原さんもお薦めのグリフィス天文台へ。

絶景。まさに「光の海」。
無数の明かりが集まったLos Angelesの街並みが圧倒的な力で迫ってくる。
僕もこの街の中に小さくてもキラリと光る灯りを点したいと思った。
6月7日(日)
篠原さんとその留学仲間たちと一緒にチャイナタウンで飲茶ランチ。
苦しくなるほどお腹いっぱい食べて一人$10ちょっと。しかも旨い。
こうした安くておいしい店の情報が留学生たちの間に蓄積され、伝えられていくのだろう。
食後、日本からの友人がいるということもあって、すぐ近くのガンショップに銃を撃ちに行く。
意外なことに8人が8人とも初体験。
銃はショーケースの中に並んだ中からよりどりみどりだ。
店員さんから撃ち方の説明を聞いて、いよいよブースの中へ。

手続きが拍子抜けするほど簡単なので、まるで縁日の射的感覚だ。
とはいえ、隣のブースで真剣に撃っている人の的が穴だらけになっているのを見ると鳥肌が立つ。
一人50発撃って$25。
ショーケースの中にはこちらの人なら誰でも買えるガンが$200から並んでいる。
ちなみに、僕はほとんど標的に当たらなかったが、それでも銃を撃った後の興奮はしばらく続いていた。
6月8日(月)
ロサンゼルス観光のお約束といえば、やはりテーマパーク!
ということで、今日はユニバーサルスタジオへ。
一人$38の入場料がAAAの会員証を提示すると$35に割引になる。


写真はジュラシックパークのアトラクション。
冗談ではなくびしょぬれになるので、一番近いトイレはお土産屋で購入したTシャツに着替える人でいっぱいだ。
情報通の僕は、着替えもせずにそのままバックドラフトへ。
消防士が主役の映画がモチーフで、本物の火を使った迫力のアトラクションだ。
で、強制乾燥(笑)。
なんだか全然留学に役立たない日記になってきているような気もするが、それもあと2週間。
一応、毎晩テキストの予習はやっているのだが…。
6月9日(火)
やっちまった! …交通違反。
確かに急いでいたのだ。
交差点を渡ろうとしたら、その先が渋滞。
で、左の車線に移動したら、後ろからあの有名なLAPDのパトカーが…。
「止まりなさい!」
ヤバイと思ったが後の祭り。
あっという間に路肩に車を止められていた。
2人組の警官がこちらに近づいてくる時に武器を持っていないか警戒しているのがL.A.らしいなぁ、なんて言ってる場合じゃない。
しかも今日に限って国際免許を所持していなかった。
(国際免許での違反ならこちらの免許に傷はつかない。たぶん)
「お前は交差点をブロックしたんだ。分かるか? キップ切るからな」
英語が全く分からないふりをしようかとも思ったが、そうもいかず、あれよあれよという間にチケットにサインさせられていた。
一応、言い訳なんかもしてみたが、ダメなもんはダメ。
「ここに書いてある裁判所に出頭するように」
チケットを示しながらおまわりさんは非情に言う。
え〜っ、裁判所ぉ〜!?
郵便局で反則金を払えばおしまいという日本の青キップとは違うらしい。
留学生仲間の情報によれば、違反ポイントがあると翌年の保険代がめちゃくちゃ上がるとか。
それは困る!
でも、罰金を払って交通学校に出席すれば違反のポイントは消えるらしい。
とにかく、キップに書いてある説明をよく読まなくては。
なんだかすごくブルーな気分…。
6月13日(土)
友人を見送りに空港へ。
これで観光気分とはお別れだ。
円決済からドル決済に切り替えたアメックスのカードだが、僕の英語が通じていなかったのか、使えない。
やはり電話は苦手だ。
直接会って説明すれば何とかなるだろうと、サンタモニカにあるアメックスのトラベラーズオフィスへ。
事情を一生懸命説明し、パスポートとソーシャルセキュリティーカードを見せる。
係のおばさんがどこかに電話をかけること数分、「これで使えるようになったわよ」。
帰り道、試しにクレジットカードが使える公衆電話から自宅に電話をかけると何と通じる!
ホッとしながらも、たったこんなことすら簡単にできない自分が情けなく感じる。
6月14日(日)
朝5時に起きて、サッカーワールドカップ・日本VSアルゼンチン戦をテレビで観戦。
こちらではスポーツ専門のESPNというテレビ局が中継している。
アナウンサーと解説者の英語はよく分からないが、中田と川口への注目度が高いらしいことは分かる。
「日本のワールドカップへのデビューだ」というようなことを何度も説明していた。
面白かったのはこの番組のスポンサー。
オフィシャルスポンサーのマスターカードやバドワイザーに加えてアメリカ軍の勧誘コマーシャルが流れているのがいかにもだ。
ところで、我がアパートに問題が発生!
キッチンの流しに水が逆流して来るのだ!

2〜3日前から調子が悪かったのだが、それがますます悪化。
しかも、下水道だけに臭いがひどい!
家賃の小切手を渡しがてら管理人のおばちゃんに事情を説明すると、「明日、メインテナンスのスタッフに見に行かせるわ」とのこと。
早いとこ何とかして欲しい。
6月15日(月)
ピチャピチャ…。
いやぁな音で目が覚める。
まさか雨が降ってるわけじゃないよなぁ…と思いながらベッドから起きてみると、何と流しから逆流してきた水が溢れて“床上浸水”してるではないか!
慌ててディスポーザーのスイッチを入れ、とりあえず水を強制的に排出する。
ふう、やれやれ。
少し落ち着いたので朝食でも作ろうとソーセージを炒めていると、メインテナンスのおじさんがやってきた。
「何か大きいものを流したか?」
「ノー!」
ってなやりとりがあった後、さっそく直しにとりかかる。
どうやら隣の部屋のパイプが詰まっているらしく、おじさんは僕の部屋と隣の部屋を行ったり来たりしながら掃除機のお化けみたいなバキュームで水を吸いだしていく。
1時間弱もたった頃だろうか、おじさんがニコニコしながら部屋に入ってきて「OK! もう大丈夫だよ」。
僕は下水道の何とも言えない臭いの中で朝食を食べ終えていた。
今日から本格的に勉強だ! と決意して教科書の予習に取りかかる。
ひたすら辞書を引き、テキストを読み進めていく。
内容はそれほど難しくないのだが、とにかく分量が多い。
10ページほど進んだところで休憩。
Santa Monica Collegeにいったん登録したESL23のクラスをキャンセルしに行く。
以前に夏学期のクラスをとった人の話を聞けば聞くほど勉強が追いつかないと思ったからだ。
登録キャンセルの用紙を提出した後、会計窓口で授業料返還の手続き。
ひとクラス分の授業料の小切手が45日以内に郵送されてくるらしい。
その後、ブックストアでテキストを返品。
3冊で$80ほど。
これはクレジットカードの口座に返金されるとのこと。
そんなことができるなんて知らなかった。
アパートに帰ってきて、一生懸命集中してテレビを見るというヒアリングの特訓。
この方法はいろんな留学生仲間が薦めてくれたものだ。
ニュース番組だと専門用語が出てきて挫折しそうなので、子供向けアニメ番組と30分のシチュエーションコメディーを選んで見る。
これで気になったフレーズをノートにメモしておくといいらしい。
近いうちにこのメモを今日はこれが英語で言えなかったのコーナーにまとめてみよう。
6月16日(火)
ピチャピチャ…。
いやぁな音で目が覚める。
まさか雨が降ってるわけじゃないよなぁ、と思ったら…今日はホントに雨が降っていた(笑)。
日本語のテレビニュースを見ながらサッポロ一番みそラーメンの朝食。
今日も一日勉強だ! と気合いを入れて教科書の予習を始める。
昼頃、ドアをノックする音がするので出てみると、郵便配達のお兄ちゃんが立っている。
「あなた宛の郵便小包が届いているんだけど、車に積むスペースがないから自分で受け取りに行って欲しい」というようなことを言いながら2枚のカードを渡される。
たぶん実家から船便で送ってもらった荷物だろう、と思いながら引き続き勉強。
集中できるときは集中しなければ。
夕方、渡されたカードを持って郵便局へ。
やはり実家からの荷物だった。
大きくて重い段ボール箱を2つ車に積んで帰ってくる。
中身は本と洋服。発送からちょうど1ヶ月かかったことになる。
冷蔵庫の中のミネラルウォーターがなくなりそうだったので空ポリタンクをもってヤオハンへ。
25¢で1ガロン(3.79リットル)の水が買える自動販売機で6つのポリタンクを満タンにする。

もちろん、最初からタンクに入った水も売っているのだが、そちらは$1以上。
できるところは節約しなければ。
帰ってきて引き続き勉強。
疲れてきたので昨日と同じくテレビに集中してヒアリングの特訓。
30分もののコメディーをビデオに録画して何度もくり返し見る。
発音がクリアでセリフが聞き取りやすい俳優とそうでない俳優がいることに気づく。
特に早口だとやっぱりダメだ。
ま、ローマは1日にしてならず。
明日も頑張ろう。
6月17日(水)
11時頃起き出してきて、朝食の後さっそく勉強を始める。
うん、今日はなかなか調子がいいぞ。
午後、メールチェックのついでに日経新聞のホームページを覗いてみたらびっくり!
1ドル=136円だ〜ぁっ?
何かの間違いじゃないかと他の為替ページを見てもやっぱりそうだ。
さらに、記事をよく読んでみると日米協調介入とのこと。
世界の経済状況はよく分からんが、円をドルに替えそびれた一留学生にとってはありがたい以外の何者でもない。
慌ててシティバンクに電話してみるが話し中でつながらない!
おいおい、肝心の時につながらんでど〜する!
サーチエンジンで「為替」を検索してみると、ビッグバンの影響か、面白いホームページがけっこうあることに気づく。
結局、夜遅くなってから50万円を3615.33ドルに両替(1ドル=138.30円換算)。
う〜ん、ここで思い切って持ち金を全部替えられないんだなぁ。
いまだに何となく1ドル=100円の感覚が残っていて…。
こちらで生活している物価では1ドル=120円が適正という感じもするし…。
これが吉と出るか凶と出るか?
橋龍さん頼みますよ、 ホント。
6月18日(木)
今日も11時起床。朝食。
安い食パンを大量に買ってきたということもあってここ数日、フレンチトーストを作るのに凝っている。
スプレー式の生クリームとメープルシロップで甘党の朝食だ。

日中はひたすら勉強。
辞書を引きまくってガツガツ読んでいるつもりなのだが、文章が大量すぎてなかなかページが進まない。
夕方、夕食の買い出しに行ったついでに日系のビデオショップへ。
渡米直前まで担当していたテレビ朝日「Break Out」のビデオが入荷されていたので借りてくる。
見終わったらプロデューサーに感想メールを書こう。
家崎さん、待ってて下さいね!
6月20日(土)
前夜から徹夜でひたすら勉強。
なぜそんなに頑張ったのかというと、朝5時からワールドカップサッカーがあるからだ。
どうせ起きていなければならないのならついでに勉強もしてしまおう、というわけ。
ところが、今日のクロアチア戦を中継しているESPN2というチャンネルは残念ながら我が家のケーブルテレビでは見られない。
で、どうするのかというと何と24時間スペイン語のKMEXというチャンネルで見るのだ。
さすがサッカーの盛んなヒスパニック圏、ワールドカップはほとんど全試合を中継している。
当然、実況や解説は全く理解不能だが、見てれば分かるのがサッカーのいいところ。
スポーツは国籍を問わない普遍的なソフトなんだなぁというのを身をもって実感する瞬間だ。
唯一聞き取れるのは時々叫ばれる「ジョウッ」とか「アキータ」とかいう日本代表選手の名前。
そんな中で中田だけは「ヒレトシ・ナカータ」とフルネームで呼ばれていたのは注目されている証拠か。
これまでサッカーに積極的な関心があったわけではなかったのだが、ついつい引き込まれてしまう。
異国の地で生活しているという環境がゆるやかな愛国心らしきものを呼び起こしてしまうのだろうか。
それとも単なるミーハーのお祭り好きか。
1−0の惜敗でも悔しさがこみ上げてこないところを見ると、やはりただのミーハーなのかもしれない。
試合が終わったところで睡眠に入る。
夜は留学の先輩Mikioさんの31回目のバースデーパーティー。
例によって結局朝8時まで語り明かしてしまう。
月曜日から授業なのにすっかり昼と夜が逆転した生活。
う〜ん、大丈夫なんだろうか?