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「Los Angeles 留学日記」99年夏休み3 |
6月9日(水) |
午前8時起床。 エコノミスト佐藤治彦さんのオフィスへ。 テレビ、ラジオ、雑誌、単行本と大活躍の佐藤さんとは7〜8年前からおつきあいさせてもらっている。 僕のキツキツの生活を見かねた佐藤さんが「ちょっと仕事を手伝ってくれませんか?」と声をかけて下さったのだ。 今回は月刊誌「現代」(講談社)のお仕事。 真新しいノートパソコンを開封するところからインターネットを立ち上げ、Webとメールの設定が完了するところまで、僕は佐藤さんの横に座って簡単な質問に答えるだけ。 夕方、寛大にも「Los Angeles留学日記」を出版して下さったアルクへ。 いただいた名刺の肩書きを見ると「メディア・ネットワーク部」「海外事業部」「ネットワーク事業部」「文化事業部」「留学事業部」「書店営業部」と多種多様。 もしかしたらこれってスゴイことなんじゃないだろうか。 そんなスタッフの皆さんと下北沢の居酒屋で打ち上げ会。 目指せ「マルチメディア対応型エンタテイメント職人」! |
6月10日(木) |
午前7時起床で文化放送へ。 放送作家として1年ぶりの仕事である「梶原しげるの本気でDONDON」の生放送だ。 自分の都合で勝手に番組を離れた僕を再び暖かく迎えて下さったスタッフの皆さんには頭が上がらない。 その日の新聞から一番気になるニュースを2時間かけて探検していくこの番組。 僕は食事メニューや布団などアトピーに悩む人たちも安心して利用できる旅館のネットワーク、遺伝子組み換えによってアレルギー源を取り除いた食品について電話取材&リポート。 オンエアの後、友人宅を訪ねて愛するフェレットのチビ&ぽん太とご対面。 僕のアメリカ生活は最低でもあと1年。 |
6月11日(金) |
午前7時起床で文化放送へ。
昨日に引き続き「梶原しげるの本気でDONDON」の生放送だ。 番組のオープニングで梶原さんが僕の本を大々的に紹介して下さった。 夕方から放送作家の先輩Uさんの家へ。 |
6月12日(土) |
午後1時起床。
僕が初めてテレビのスタジオ台本を書いた「プレステージ」という番組以来お世話になり、推薦状も書いて下さったテレビ朝日のプロデューサー金沢さんと自由が丘のカフェで待ち合わせ。 ずいぶん前から番組オープニングなどにコンピュータグラフィックを積極的に取り入れてきた金沢さんだが、最近はますますCGクリエイターとのつき合いが増えているという。 奥さんにポケットボードをプレゼントするという金沢さんと一緒に新宿西口の家電街をブラブラ。 留守中の郵便物をチェックしてくれた篠原さんが「USCから書類が足りないという手紙が届いてる」というメール&FAX。 「グローバルブレイン」(ピーター・ラッセル著/工作舎)読了。 |
6月13日(日) |
午前10時起床。
友人の買い物につき合って秋葉原へ。 例によって書店チェック。 その後、渡米直前まで住んでいた恵比寿の街を散策。 「芸人失格」(松野大介・著/幻冬社)読了。 |
6月14日(月) |
午前7時起床。 文化放送「梶原しげるの本気でDONDON」の生放送。 今日のテーマは「石原慎太郎東京都知事のお台場カジノ構想」。 僕自身はほとんどギャンブルをやらないけれど、エンタテイメントやアミューズメントとしてのカジノには興味がある。 夕方、放送作家として活躍している大学時代の後輩2人と六本木でタイ料理。 「2000年のゲームキッズ2 夢ビデオ」(渡辺浩弐・著/アスペクト)読了。 |
6月15日(火) |
午前7時起床。 文化放送「梶原しげるの本気でDONDON」の生放送。 スタッフルームに到着するやいなやプロデューサーのNさんが「本の反響あったわよ」。 ハガキには「僕も30才で留学を考えています」とか「娘が留学したいと言っているので参考にしたいんです」といったメッセージが。 今日のテーマは「野村沙知代“騒動”」(「野村沙知代“問題”」ではない)。 オンエア終了後、高田馬場にある劇団吟遊市民事務所へ。 夜、「トゥナイト2」の橘ディレクター(写真左)、作家、ソフトウェア・プロデューサーの渡辺浩弐さん(写真右)、放送作家の下尾雅美さんと四谷のインド料理。 下尾さんは「ウゴウゴルーガ」から「報道2001」まで幅広い番組を手がける実力派。 そんな下尾さんが「Los Angeles留学日記」を読んで『面白かったよ。日本にいるうちにぜひ会おう』と声をかけて下さったのだ。 「オレも31才の時、仕事を全部やめてあちこち放浪したことがあったんだ。その時に充電したエネルギーでその後10年突っ走って来れたんだと思うよ。鈴木も頑張れ」と、下尾さん。 一方、初対面の渡辺さんはデジタルエンタテイメント界の旗手。 そんな渡辺さんの話の中で興味深かったのは「アメリカでは映画制作の手法がきちんと体系化され大学などで学ぶ後進に効率的に伝えられてますよね。日本でも例えばゲーム制作などのノウハウを整理して体系化すべきです」という意見。 クリエイターとして、オピニオンリーダーとして、そして自分の知識と経験を次世代に伝える語り部としてフル回転の活躍を見せる渡辺さん。 近い将来、ぜひ一緒に仕事をしたいと思う。 |
6月16日(水) |
午前8時起床。 永福町のアルクへ。 書籍版「Los Angeles留学日記」を担当して下さった編集者の安藤さんと打ち合わせ。 写真といえばデジカメ。 今使っている機種よりもずっと小さく軽い。 「トゥナイト2」の橘ディレクターと一緒に石川次郎さんのオフィスを訪ねる。 雑誌編集者としてアメリカンカルチャーを次々と日本に紹介するなど、かの国を知り尽くした次郎さんが僕らの「アメリカ大陸横断ドライブ」に寄せて下さったメッセージは… United States of America。 その後、L.A.で行われたE3取材でお世話になったPlay Online編集部へ。 そういえば今日の日経新聞一面トップは「郵政省が電話料金定額制を打ち出した」という記事だった。 |
6月17日(木) |
午前9時起床で六本木へ。 L.A.滞在中に何度も企画書を発注して下さったTM社を訪ねる。 オフィスは六本木の高層ビルにあり、東京タワーをはじめとした景色が見渡せる。 大御所プロデューサーYさん、Hさんと近くのフレンチレストランでランチ。 この4月に新番組として立ち上がったテレビ朝日の「D's Garage21」について意見交換。 夕方、「Inside Edition」の翻訳で貴重なアルバイト料を提供して下さっている放送作家の先輩、笹生さんのオフィスへ。 笹生さんご夫妻、スタッフの皆さんと麻布十番の更級本店でそばディナー。 |
6月18日(金) |
午前9時起床で西麻布のJwaveへ。 渡米直前まで担当していた「Boom Town」のスタジオにナビゲーターの海老原由佳さんを訪ねる。 かつてオーストラリアに住んでいた海老原さんは海外生活の先輩。 渡米前にはいろいろアドバイスもいただいていた。 「ホームページ、時々読んでますよ」という海老原さんに本を渡して近況報告する。 帰国したらまた一緒に仕事しましょう! 夕方、テレビ朝日「AXEL」の編集スタジオを訪ね、お世話になったディレクターや放送作家の先輩にあいさつ。 この番組のナレーターをつとめ、DJなどでも活躍中のケイ・グラントさんは、僕が駆け出し放送作家だった頃から僕のナレーション原稿に命を吹き込んでくれきた恩人であると同時に留学の先輩でもある。 その後、六本木の放送作家集団カンケリクラブ事務所で飲み会。 |
6月19日(土) |
そういえば、昨日からな〜んか寒気がしてたんだよなぁ。
そんなことはお構いなしに先輩放送作家Uさん宅で連日の朝までトーク。 |
6月20日(日) |
連日の強行スケジュールが災いして、完全に風邪をひいてしまった。 咳は出ないけれど、発熱と下痢。 フラフラしながらも高校の同級生たちが催してくれた出版お祝いパーティーへ。 夜、1年ぶりに実家に帰る。 |
6月21日(月) |
体温を測ったらなんと38.5度! 一日中布団にくるまって汗をかく。 返事の出せないメールがたまってます。 |
6月22日(火) |
午前7時起床。 熱は37.0度まで下がっていた。 少しフラフラしながら文化放送「梶原しげるの本気でDONDON」の生放送。 今日のテーマは「中高年の多重債務と自殺が急増」。 オンエアの後、スキー関連の番組でお世話になったナビゲートの加藤謙二さんを神保町のオフィスに訪ねる。 「帰国したらまた面白い仕事をしよう。もちろんデジタル関連も含めてね」 その後、永福町のアルクへ。 「アメリカ大陸横断ドライブ中に撮影した写真もリアルタイムでインターネット放送に載せましょうよ!」 おおっ、それは面白い! |
6月23日(水) |
午前7時起床で文化放送「梶原しげるの本気でDONDON」。
今日のテーマは「女性記者が看護婦に変装して竹下元首相の病室に潜入した『サンデー毎日』の取材手法に賛否両論」。 一時帰国中に6回も番組に参加させて下さったスタッフのみなさんにお礼とお別れのあいさつ。 ゲストキャスターの競馬評論家・井崎脩五郎さんを囲んでランチの後、四谷のスターバックスでNHKのHディレクターと待ち合わせ。 番組の内容は2000年12月にスタートするBSデジタル放送で何が変わるのか。 ぜひ引き受けたい! 「では、鈴木さんの代わりに書いて下さる方をご紹介くださいませんか?デジタル関係の知識があって、芝居のノウハウをお持ちの方を…」 夜、アールヒルズのテレビ朝日に金沢さんを訪ね、西麻布で和食をごちそうになる。 |
6月24日(木) |
午前10時起床。
NHKでHディレクター、倉迫と打ち合わせ。 その後、アルクのスタッフと代官山にある石川次郎さんのオフィスへ。 次郎さんはかつて自分が「平凡パンチ」編集者として初めてアメリカ取材したときのエピソードなどを話しながら僕らの旅にエールを送ってくれた。 おおっ、次郎さんが毎日読んでくれるなんて、すごいプレッシャーだ。 いよいよ明日帰国ということでお土産ショッピング。 |
6月25日(金) |
午前10時起床。 3週間居候させてもらった友人の車で成田空港へ。 到着したときにはまったく気づかなかったのだが、第1ターミナルの北ウィングは改装されてすっかりキレイになっていた。 ユナイテッド航空のカウンターでチェックイン。 1年ぶりの日本。 UA890便は定刻通り雨の成田を離陸した。 《日付変更線通過》 「ただいま、Los Angeles!」 篠原さんとMikioさんは明後日から1ヶ月の「アメリカ大陸横断ドライブ」に出かける仲間。 アパートまで送ってもらって一旦解散。 夜、仲間たちが続々と僕のアパートに集まってくる。 |
6月26日(土) | ||||
午前8時起床。 仕事を休んで母親に会いに来るMさんのご令嬢mちゃんを迎えに空港へ。 L.A.に来て初めてフリーウェイを運転するというMさんのナビゲーター役だ。 無事ご対面を果たした2人と一緒にSanta Monica Placeで中華ランチ。 アパートに帰ってきてたまっていたメールに片っ端から返事を出し、明日からの旅の準備。 急に思い出してインターネットで先学期の成績をチェック。
おっと、「-」は余分だぜ(笑)。 さあ、いよいよ明日から「アメリカ大陸横断ドライブ」の始まりだ。 ←日記才人(にっきさいと)ボタン |