「Los Angeles留学日記」

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「Los Angeles 留学日記」

大学院98年秋11
(1998年12月9日〜)

12月9日(水)

午前9時起床。
たまっていた新聞を読んでいたら6日付の日経新聞に面白い記事を発見した。
「ロス日系人街 西高東低」という社会面の記事で、L.A.のリトルトーキョーから日系人が減り、市の西部に出来た“リトルオーサカ”なる新興日系人街が活況を呈しているというのだ。

具体的な住所は書かれていないが、「リトルトーキョーから車で西に約30分」「UCLAなど大学に近く」「カラオケボックスやおしゃれなレストラン、日本食スーパーが軒を連ね」「日本語が通じる飲食店や小売店が50軒近くある」という描写から考えると、これは僕が住んでいるSawtelle周辺のことに違いない。
特別意識したことはなかったが、言われてみれば「学生や20〜30代の若い研究者ら日本人が多く住む」というのもうなずけるような気がする。
その他にレンタルビデオ屋や日系の旅行会社、美容院、学習塾、ゲームソフト店まで揃っているこのエリアは日本人が住むには便利な街だ。

それにしてもこの地域が「リトルオーサカ」と呼ばれているとは知らなかった。
ちょっと無理やりなような気もするんだけどなぁ。
近いうちにこのホームページ内に「リトルオーサカ・ガイド」のコーナーでも作りますか(笑)。

久しぶりにのんびりブランチを食べ、午後1時に英会話学校GEOSへ。
プライベートレッスンにするかグループレッスンにするかを決める前にお試し授業に参加することにしたのだ。

今日の授業はグループレッスン。
とはいえ、生徒は僕のほかにMasakoさんという女性1人だけ。
Andrew先生の英語は少し早口だがまあまあ聞き易い。

自己紹介の後、短めの文章を読み、それに基づいたテーマトーク。
「医師の倫理」「生命維持装置」「脳死」などがトピックだった。
「レポートにまとめろ」と言われればそれなりに説得力のある意見をまとめることはできると思うのだが、やはり会話でというのはなかなか難しい。
適切な言葉が瞬間的には浮かんでこないし、先生のツッコミも遠慮がない。
だが、大学院の授業ではクラスディスカッションがたびたび行われるだろうから避けては通れない道なのだ。

3時間の授業はあっという間に終了。
1月は生徒数が少ないらしくクラス編成がまだ確定していないということで結論は先送り。
マネージャーのItsumiさんが薦めてくれたプライベートレッスンも授業料的に異存はない。
先生のスケジュールが決まったところで授業内容について相談することになるだろう。

12月10日(木)

午前7時起床で学校へ。

通常の授業は今日が最後。
Corporate and Instructional Mediaはファイナルを前に総復習の質疑応答が行われた。
と言っても僕は必死でノートを取るだけ。
教授の説明の要点を押さえるので精一杯だった。

授業の後、International Student Officeへ。
来学期も大学院の授業が取れない件(11月17日の日記参照)についてカウンセラーと相談するためだ。
僕はGotthoffer教授のアドバイスに従って「RTVF315 New Directions in Electronic Media Systems」と「RTVF461 Interactive Multimedia Development」を取る予定だが、これでは6単位にしかならず、大学院留学生がステイタスを維持するために最低限必要な8単位に満たない。
かと言って興味のない授業を取るつもりはさらさらない。

ということを説明したら、カウンセラーはまず「そんな大事な科目がキャンセルされるなんて信じられないわ」と学部当局を非難した後、「大丈夫。あなたは6単位だけ登録しなさい。移民局から問い合わせが来たら事情をしっかり説明すればいいのよ」。
う〜ん、力強いお言葉。
お墨付きをいただいたところで安心して堂々と6単位だけ登録することにした。

サンディエゴに遊びに行きたいという友人が年末に日本から来るのだが、この時メキシコ国境を越えることを考えて、I-20の裏書きを頼む。
来週の月曜日以降には受け取れるということだ。

午後3時からのEnglish Conversation Classまで時間があったので掲示板で教えてもらった99 Ranch Marketへ。

看板の中国語は「大華超級市場」。
パンフレットにも「California's No.1 Asian Grocery Store」とある。

中に入ってみると、さすが中華系のことだけはあって食料品が充実している。
面白かったのは置いてある「麻婆豆腐の素」や「エビチリの素」が日本製だったこと。
インスタントラーメンやコメももちろん置いてある。
しかも、値段はヤオハンやニジヤより若干安いようだ。
「VIP会員になるとさらに激安!」という表示があちこちにされているので、とりあえず申し込んでみた。
定期的に送られてくるという安売りのチラシが楽しみだ。

12月12日(土)

午前9時起床。
朝起きたら、喉がヒリヒリ乾いて鼻水が止まらない。
風邪をひいてしまったようだ。

日本にいたときから病気らしい病気にもかからず健康だけは自慢だったのだが、来週の木曜日まで試験がないということで気が抜けてしまったのだろう。
全く、病は気からとはよく言ったもんだ。
とりあえず、日本から持ってきた風邪薬を飲む。

大学院レベルの全てのクラスのPrerequisite(これを取らないと他の授業の登録さえできない前提科目)になっている「MCOM500 Theory and History of Cinema and Electronic Media」が来学期キャンセルされているという問題について、掲示板でもおなじみの水牛城さんから「州立大学である当校でも,交渉次第でプレリクイジットは外してもらえたりするようです。教授の一存で何とかなってしまう面もあると聞いています」というメールをいただいた。
これは耳寄りな情報かもしれない。
なんでも水牛城さんの学校では計量経済学1より前に,計量経済学2を履修したという強者もいたとか。
そりゃあ、すごいなぁ。
僕の場合はそこまでではないので何とか交渉の余地はあるかもしれない。
さっそく担当の教授と連絡を取ってみようと思う。
水牛城さん、どうもありがとうございました。

ところで、インターネットで為替関係の掲示板を見ていたら、Citibankがついにインターネットバンキングをスタートさせたという情報を入手。
さっそく見に行ってみたが、これはいい。
基本的には今まで電話でやっていた残高照会や振替がインターネットでできるというだけなのだが、画面で確認できるというのはやはり安心。
特に過去15日分の出入金がそのまま印刷できるというのは、近くに支店がない僕のような留学生にはとても便利だ。
あとは為替が急激に変化したときに接続できないなんていうことがないようにしてもらいたい。

夕方、ヤオハンへ買い物に行く。
「消費税還元セール」で成功した日本のスーパーをまねしたわけではないのだろうが、今日と明日の2日間、歳末セールで全商品20%OFFなのだ。
卵や豆腐といった定番食糧に加え、調味料関係をしっかり買い込んでちょっと得した気分。

ついでに来学期勉強する予定になっているJava Scriptの本を書店で探したのだが、いい本は見つからなかった。
やはり日本から送ってもらうしかないかなぁ。

う〜む。それにしても鼻水が止まらない…。

12月13日(日)

つ、つらい…。
いよいよ風邪が本格的になってきた。
喉はカラカラ、鼻はズルズル、身体中がだるくて何もやる気が起きない。
一日中部屋にこもってボ〜ッとしてしまった。
あ〜、身体の節々まで痛くなってきた。

パブロンと龍角散飲んで早めに寝よう。

12月14日(月)

いやぁ、よく寝た。
朝方、日本からの電話で一旦目が覚めたものの、その後また熟睡モードに突入して起きたのは結局午後2時。
そのおかげか、体調もバッチリ!
お見舞いメールをいただいた皆さん、どうもありがとうございました。

というわけで、やっと本格的に勉強にとりかかる。
泣いても笑っても木曜日が終われば今学期は終了。
それまではとにかく勉強して悔いのない結果を出さなければならない。

Corporate and Instructional Mediaのファイナルは80問の選択式問題だということがすでに発表されている。
エッセイがないのは助かるが、それだけ採点もシビアだということ。
試験時間は2時間だから、1問あたり90秒。
時間との闘いになる。

まずは、これまで授業中に行われた6回のクイズとMidtermの復習から。
改めて見直してみると、問題文を誤解していたケースがいかに多いことか。
冷静に読めば正解を出せるのに、英文の意味を取り違えて不正解になっている問題が多すぎる。
辞書持ち込みはOKだが、限られた時間に全ての単語を調べるわけにはいかない。
せめて教科書とノートにあるキーワードは押さえておかなければ。

体調が戻ったこともあって今日はなかなか集中できた。
明日もこの調子で頑張ろう!

と、ここで「Los Angeles留学日記」新コーナー企画発表!
題して「L.A. いい店 やれる店」(仮題)
レストランやスーパーマーケットからカラオケ、ビデオショップまで、L.A.生活でお世話になっている店を独断で紹介しようというコーナーです。
今週末から冬休みで若干時間もできることだし、何か新しいことでもやってみようかと。

そこで、L.A.在住の皆さんにお願いです。
あなたのお気に入りのお店情報をぜひお寄せ下さい!
詳しくは掲示板に書き込みますので、よろしくお願いします。

12月15日(火)

午後1時、GEOSからの電話で目が覚める。(ああ、すっかり昼夜逆転している!)
最終的なクラス編成が決まったという。
相談の結果、週3回(月水金)12:00〜15:00のプライベートレッスンに決定。
先生の名前はJohnといい、クラスディスカッション対策を集中してやりたいという僕の希望はすでに伝えてあるという。
1回3時間というのはかなりヘビーだろうが、冬休みの間英語漬けになるのも悪くない。
授業は1月6日スタートだ。

円ドル相場がなんとなく116円前後で安定してきたので来学期の授業料を支払うことにした。
円建てクレジットカードの決済だから大きい買い物の時は実際の支払額がレートにかなり左右されるのだ。

Graduate Registration Fee
$652 (6units)
$652
Nonresident Fee
$246 × 6units
$1476
Parking Permit
$63
$63
合計
-
$2191

1ドル=116円計算で25万4156円。
6.1units以上だとGraduate Registration Feeが$985に上がるので、Prerequisite問題が解決して3単位のGraduateクラスが登録できることになったら$1071を追加で払わなければならない。
全部で37万8392円かぁ、けっこう大きいなぁ。

授業料の支払いや科目登録はTouch-Tone Registrationという電話でできるので簡単。
英語がはっきり聞き取れなくて何度かやり直ししたが、15分ほどで完了した。

で、ようやく勉強にとりかかる。
夕方、Nijiyaに「日刊サン」を取りに行って、また勉強。
なかなかいいペースだ。
この調子で朝まで頑張ろう。

12月16日(水)

午前11時起床。
明け方まで勉強していたのでつらいが、明日は6時起きだから少し寝不足くらいでちょうどいい。

というわけで、試験勉強も最後の追い込み。
一通り試験範囲はカバーしたが、この期に及んではっきりしたのは「分からんものは分からん」という哀しい事実だった。
理解が足りない項目はテキストと授業ノートに当たって確認してきたのだが、一部だけテキストにも出ていなければノートも取れていない項目がある。

例えば「1980年代と1990年代のビデオ制作におけるスタッフ構成にどんな変化が生じたか?」という過去のクイズの問題。
確かに授業でやったような気はするのだが、ノートには「リストラ」「ダウンサイジング」というキーワードが残っているのみ。
教授がどんな正解を求めていたのか、今となっては知る由もない。
大甘の部分点をもらったのをいいことにその場で質問に行かなかった僕のミスだ。

もちろん今からでも教授の家に電話をかければ丁寧に説明してくれるのかもしれないが、僕にはそんな度胸もなければ説明を理解できるリスニング能力もない。
こうなったらそれが試験に出ないのをひたすら祈るだけという超消極的作戦だ(笑)。

夕方、外に出て驚いた。
今年もあと2週間で終わろうとしている師走なのに空気が暖かいのだ。
トレーナーにジーンズという格好で歩いていると何と軽く汗ばんでくる。
夜のローカルニュースによると今日の最高気温は華氏88度(摂氏31度!)だったという。
おいおい、真冬に「真夏日」かい!
どうりで暖かいはずだ。
日中はずっと部屋にいたから気がつかなかったぜぃ。

そんな陽気でも街はクリスマスの雰囲気でいっぱい。
夜になるといくつもの普通の家がイルミネーションに彩られている。

屋根の上にトナカイのソリが走ってる!

そして、今日一番のクリスマスハウスはこちら!

派手なイルミネーションはもちろんのこと、前庭にはサンタやトナカイのオーナメント。
まるで“家内制エレクトリカルパレード”状態だ。

僕が写真を撮っていると高校生くらいの若者が通りかかって「あんたの家かい?」と聞く。
「残念ながら違うんだ」と答えたら「そうか。でもいいよな。オレもこの家はお気に入りさ」と言って去っていく。
なんだかほのぼのとしたいい気分だ。

さあ、泣いても笑っても今学期は明日が最後。
気合い入れて寝るぞ!(なんだそりゃ)

12月17日(木)

午前6時起床で学校へ。
いよいよCorporate and Instructional Mediaのファイナルだ。

問題用紙が配られ第1問を見た瞬間、「このテスト、もらった!」と心の中で快哉を叫んだ。
細かい言い回しは異なるものの、僕が昨日までくり返し勉強してきたMidtermやクイズと問題がほとんど同じなのだ。
こんなんなら、問題文を読まずに選択肢だけ見ても正解を出せるぜ!

とはいえ一応、1つ1つ丁寧に答えていく。
80問を1時間ちょっとで終了。
何度も見直しする余裕があるくらいだ。
自己採点でも90%以上正解の自信がある。
フッフッフッ、いただきだ!

答案を提出しながら教授に先日提出したProposalの評価を尋ねると「よく出来てたよ。『A』だ」という返事。
う〜ん、ちょっと甘いんじゃないかなぁ。
だってここだけの話、もし僕が企業の担当者だったらあの企画書をもらっても絶対にGOサインは出さないと思うもの(笑)。
しかし、評価がいいというのはありがたいこと。
ここで、シラバスにもとづいてCorporate and Instructional Mediaの最終成績を自己採点してみよう。

項目 素点 配分 傾斜得点 グレード
6 Quizes
88.8
18% 16 B+
Midterm 1
85
15% 12.75 B
Midterm 2
84
20% 16.8 B
Proposal
95(概算)
22% 20.9 A
Final Exam
90(推定)
25% 22.5 A-
合計 - 100% 88.95 B+
(A=93-101, A-=90-92.9, B+=87-89.9, B=83-86.9, B-=80-82.9)

これに皆勤賞のExtra Credit 5%が上乗せされると、(88.95*1.05) = 93.3975
かろうじて93点を超えて「A」になる!
もちろん、ProposalとFinal Examという不確定要素はあるが、悪くても「A-」は大丈夫だろう。
ハハハ、採点が甘いのは僕の方かな。

試験が終わって気分は爽快。
試験期間中で人が少ないキャンパスの景色がなんだかいつもよりクリアに見える。
International Student Officeで裏書きされたI-20を受け取り駐車場に向かって歩いていたら、見慣れない光景を発見。

ブックストアの裏手に行列ができているのだ。
何だこれはと思っていると、こんな垂れ幕を見つけた。

「CASH FOR YOUR BOOKS」
そうか、教科書を買い戻ししてもらうための行列だったのか。
詳しいビラを読んでみると、買い戻しの締切は明日まで。
これは急がねば!

というわけで、一旦アパートに戻り全テキストを持って再びキャンパスへ。
往復1時間のドライブだ。
駐車場に車を入れようと思ったら、係りのおじさんが「Buy back or just parking?」と聞いてきた。
おおっ、上の垂れ幕に書いてあった「ドライブスルー買い戻し」はここでやっていたのか。
駐車場には車が1列にズラ〜ッと並び、こんな看板も出ていた。

教科書の買い戻しまでドライブスルーでやるなんて、何とものぐさでアメリカ的なことよ。
せっかくだから車の行列に加わることにした。

待つこと約30分。
やっと僕の順番が回ってきた。

仮説テントのお兄ちゃんに5冊の教科書を全部渡したが、そのうち3冊は予定数を確保したか来学期使われないかで買い取ってもらえず、残りの2冊で$16。
あんなに悪戦苦闘した大事なテキストをずいぶん安く買い叩くんだなぁと思ったが、まあゼロよりはましか。
ちょっとしたディナー分にはなる。

やっと試験が終わったので、前から行かなくてはと思っていたオイル交換のためKondo Motorsへ。
担当の森田さんは開口一番「風邪が早く治ってよかったですね」。
そう、森田さんは時々このホームページを覗いて下さっているのだ。
近いうちにL.A.在住7年半の森田さんから掲示板に「いい店やれる店」情報が寄せられるに違いない。
ねぇ、森田さん?

それにしてもファイナルが終わった解放感は何物にも代え難い。
この喜びを誰かと分かち合いたい! と、一足早く冬休みに突入している篠原さんに思わず電話。
ファイナル終了組の何人かでディナーに行くことにした。
さ〜て、何を食べにいこうかな。

「大学院98年秋10」  「98年冬休み編1」