「Los Angeles留学日記」

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「Los Angeles 留学日記」

大学院98年秋8
(1998年11月13日〜)

11月13日(金)

午前10時起床。
金曜日恒例のCoffee Hourのため学校へ。

さすがに毎週通っていると顔見知りも増えてきて会話もスムーズに運ぶ。
なかなか話しかけられずにいた最初の頃とは大違いだ。

先週、チャイナタウンに行ったグループはカート場(小さいサーキットみたいなもの。たぶん)に寄って遊んできたらしい。
「すごい迫力なんだ。絶対面白いから次は一緒に行こうぜ」と熱心に誘ってくれる。
ライセンスを取得するのに$5、その後は1回$1くらいで楽しめるそうだ。

アパートに帰ってくると、ローカル電話会社GTEから請求書が届いていた。
詳しく見てみると、ようやくUniversal Lifelineの登録が完了したらしい。
これは低所得者向けに最低限の料金で電話サービスを提供しようというもので、通常なら1ヶ月$17.25する基本料金がたったの$5.62。
フラットレートだから市内通話ならこれでかけ放題というありがたいサービスだ。
登録するには年収が一定水準以下であることが条件だが、収入ゼロの僕はもちろんOK。
どうやら電気やガスについても同じようなサービスがあるらしいので調べてみようと思う。

で、ホームページの引っ越し作業。
ついでにファイルの整理をやっていたらけっこう時間がかかってしまった。
リンク切れなどはないと思いますが、万一発見したらどうぞお知らせ下さい。

楽しみなのは新しく掲示板を設置したこと。
もちろんこれまでもいろいろな方からメールをいただいていたのだが、オープンなコミュニケーションの場ができるとまた違った出会いがあるのではないかと思う。
「Los Angeles留学日記」へのご意見、ご感想、ご質問、ご要望はもちろん、様々な情報交換の場としてご活用下さい。
楽しみにお待ちしています。

11月14日(土)

昨夜書き始めた企画書を何とか書き上げたのが朝の6時。
軽く睡眠をとってから篠原さんのアパートへ。
今日は映画専攻の篠原さんの撮影を手伝う約束をしていたのだ。
というわけで、今日は篠原カントクを中心に映画のメイキングをお届けしましょう。

まずはSanta Monica Place近くの駐車場屋上から撮影スタート。
今回は男2人女1人の三角関係を描いたラブロマンスアクション(!?)だ。

写真右が篠原カントク。左は今回の主役の1人、Kojun。

自分の恋人(Risaちゃん)が別の男(Ken)とデートしている現場を見つけてしまったKojunは2人の追跡を開始する。

2人を尾行するKojun。
そして、それを撮影する篠原カントク。

楽しそうな2人がたどりついたのはビーチだった…。
仲良く腕を組んで歩くRisaちゃん(写真左)とKen(写真中央)。

ラブラブな2人を見て、居ても立ってもいられなくなったKojunはついに…。

カントクも寝転がったり…
股の間から撮ったり…と大変。

この後、空手の心得のあるKojunとKenの格闘シーンを撮るはずだったのだが日が暮れてしまい、光量不足のため来週に延期することに。
ラストシーンにワンカットだけ出演するはずだった僕の出番も来週に持ち越しだ。

今日の撮影には、前回の作品に出演したKanaちゃんと、その友だちでSanta Monica Collegeで映画を専攻しているHiromiちゃんも見学に来ていた。
Hiromiちゃんとは初対面だったのだが、話をしているうちに何と彼女が以前にこのホームページを読んで僕にメールをくれていたという事実が判明したのだ。
あまりの偶然に2人ともびっくり。
いやぁ、これだからインターネットは面白い。

僕が「そのことを今日の日記に書くよ」と言うと、「すっごくかわいいコだったって書いて下さいね」と彼女。
しまった。写真を撮るのをすっかり忘れてた(笑)。

11月15日(日)

目覚まし時計をかけずに寝たら、起きたのが午後2時。
どうも疲れがたまっていたらしい。

今日は木曜日のMidtermに備えて試験勉強。
テキストの「サウンド」についての章を辞書片手に読んでいく。
「サウンドと映像は互いに補完しあう関係であり、ナレーション以外の音楽や効果音は主に視聴者の感情に訴える働きがある」なんていう能書きから始まって、サウンドの細かい分類や効果、マイクや録音機材の技術的解説までテキストは広範囲に渡って説明している。
相変わらず専門用語には苦労させられるものの、理解度はまあまあだ。

放送作家は編集後の音なしテープに合わせてナレーション原稿を書くことが多いのだけれど、それにBGMや効果音が入るとびっくりするくらいイメージが変わることがある。
音効さんは文字通り“音の魔術師”なのだ。
テキストを読みながらそんなことを思い出していた。

頭の中がサウンド一色になると、急に「How to moonwalk」ビデオにも効果音をつけたくなった。
といっても僕が効果音のCDを持っているはずもなく、頼りはやっぱりインターネット。
サーチエンジンで「効果音」を検索すると思った通りいろいろな音源が見つかった。

「Now, you can!」というテロップがスライドインしてくるところに「ビュ〜ン」という勢いのある音、実写ビデオの画面が出てくるところに「キラキラリ〜ン」というアタック、そしてエンディングで僕とJoeのクレジットが出てくるところに拍手の音をつけてみた。
うん、なかなか雰囲気が出てきたぞ。
拍手の音が大歓声っていう感じだともっといいんだけどなぁ(笑)。

結局、今日は部屋から一歩も外に出ない一日だった。

11月16日(月)

午前10時起床。
日本から届いたCDをMacのCD-ROMドライブに入れて聞きながら勉強する。

送ってもらったのは中島みゆきの「大銀幕」。
何を隠そうあまり大声じゃ言えないけれど(笑)、僕は25枚のアルバムを全部持っているという中島みゆきファンなのだ。
このアルバムは最近のテレビドラマや映画の主題歌になった曲を集めたものなのだが、その中に何故か「3年B組金八先生」で挿入歌として使われた「世情」が入っている。
オリジナルが発表されてから早や20年(!)。
久しぶりに聞いたら涙がチョチョ切れそうになった。

もう一枚は山下達郎の「COZY」。
L.A.で車を走らせながら聞いたら絶対いいと思ってリクエストしたのだが、やっぱりハマる。
特に「ヘロン」はフリーウェイを走りながら聞くのには最高だ。
しばらくはニュースラジオをお休みして、通学のお供にしよう。

「Florida Sunshine 留学不定期日記」でよねさんの語学についての経験や考えを読んで少し考えさせられた。
まだまだろくすぽ英語を話せもしない僕ですら友人と話しているときに、パッと言葉が出てこなくてタイミングを逸してしまうことがよくある。
特にジョークに対するツッコミの時、このタイムラグは命取りだ。
2年の留学経験を持ち英語を聞くのに不自由しないというよねさんでさえそうなのかと思うと僕なんか絶望的だなぁ。
ちょっとブルー入っているのはBGMに「世情」が流れているせいだろうか。
やっぱり「音楽は感情に訴える働きがある」というのは正しいかもしれない(苦笑)。

11月17日(火)

午前7時起きで学校へ。

いよいよ明後日がMidtermだと思って気合いを入れてCorporate and Instructional Mediaの教室に入ったら何とそれは僕の勘違いだったことが判明。
シラバスに「Review for Midterm」と書かれていたのをMidtermだと僕が勝手に思い込んでいただけだった。
というわけで試験は来週の火曜日。
少し余裕ができたかな。

返却されたクイズの点数は選択式の問題を1問間違えただけの96点!
上出来だ。

Computer Fundamentals for Multimediaはビデオの発表をする予定だったのだが、他のチームがほとんど完成していないということで、これまた次回に延期されることになった。
僕とJoeのチームはもう完成しているので手持ちぶさた。
「We have a lot of free time!」な〜んて言いながらDirectorとPremiereで遊んでいる。

時々他のチームから「Hiro、こういう時はどうすればいいんだ?」なんて聞かれて結構頼りにされてたりして。
僕だってここ1ヶ月で覚えたばかりの知識だけれど、それでも人の役に立てるというのは嬉しい。
いつも僕のふがいない英語につき合ってもらっているせめてもの恩返しだ。
「Thank you」と言われて「Anytime!」と答える気分の良さよ。

授業の後、ブックストアに寄って春学期のクラスカタログを購入。

他のクラスメイトが読んでいるのを見て初めてもう出ているのに気がついたのだ。
このカタログには春学期のクラススケジュールが全て網羅されている。

一方、各授業の内容を詳しく説明しているのがちょっとした電話帳ほどの厚さの総合カタログ。

こちらには2000年までの間に開講される全学部の授業内容が書かれている。
この両者を読み比べながら来学期どのクラスを登録するか考えるというわけだ。

さっそくアパートに帰ってきて検討を始めた僕を衝撃が襲った。
なんと大学院レベルの全てのクラスのPrerequisite(これを取らないと他の授業の登録さえできない前提科目)になっている「MCOM500 Theory and History of Cinema and Electronic Media」が来学期キャンセルされているのだ!
ガ〜ン! なんでだよぉ。
ということは来学期も僕は正式な大学院生にはなれないのだ。
ショックだぁ〜。立ち直れない〜!

一体、どうすればいいんだろう…。

11月18日(水)

午前9時起床。
今朝の朝食はパンケーキ。
久々の洋食だ。
キッチンに立ち、フライパンの上でパンケーキが焼き上がるまでの間に冷蔵庫からV8の100%野菜ジュースを取り出して飲む。
BGMはもちろん山下達郎。
窓からは爽やかな朝日が射し込んでくる。
な〜んかL.A.っぽいぞ、と一人で悦に入った次の瞬間、自分がパンツ一丁なことに気づく。
ダメだ。全然爽やかじゃない(笑)。

ということで、来週締切のLab Reportにとりかかる。
Lab Reportとは授業でやった実習プロセスやそれについての考察を4〜5ページの論文にまとめるもの。
これまでに2回書いているから要点は掴んでいるはずなのだけれど、やはり英語で考えるのは骨が折れる。
3時間悩み苦しんでようやく1ページ半しか書けない。

午後3時、急に睡魔が襲ってきて、現実から逃避するかのようにベッドに潜り込む。
ほんのちょっと仮眠を取るだけのはずだったのに目が覚めたら辺りは真っ暗。
午後6時になっていた。

起きてからも全然勉強する気分にならず、ダラダラと時間を過ごしてしまう。
やめた、やめた! 勉強は明日にしよう!
おいおい、そーゆーことでいいんかい!?

11月19日(木)

午前7時起床で学校へ。

Corporate and Instructional MediaはMidterm前最後の授業ということで、これまでのおさらい。
試験問題は選択式が30問とエッセイが4問だと説明があった。
例によって教授のPowerPointファイルをコピーさせてもらったが、これがかなりの分量。
一通り目を通すだけでもかなり時間がかかりそうだ。

Computer Fundamentals for Multimediaは延び延びになっていたビデオの発表がついに行われた。
僕とJoeのチームの順番は2番目。
Gotthoffer教授はもちろんクラス全員が注目する中、僕がスタートボタンをクリックする。

1分強のプレゼンが終わると拍手喝采!
バカうけの大成功だ!

「Any comment?」という教授の一言にクラスメイトたちが「効果音がすごくいい」「Very cool!」と褒めてくれる。
教授も「全体のアイデア構成がいいし、ビデオの編集もよく考えられている」と最大限の評価。
何と、100点をつけてくれた。

僕とJoeは思わずガッツポーズ!
教授の評価もありがたいが、何といってもクラスメイトたちのコメントがすごく嬉しかった。

授業が終わった後、オフィスアワーのアポイントを得るべくGotthoffer教授の部屋へ。
オフィスアワーというのは授業以外に教授と個人的に面会できる時間のこと。
来学期の科目登録について相談しようと思ったのだ。


各教授の部屋の前にはこのような10分単位のスケジュール表が貼られており、学生は自分が希望する時間帯のところに名前を書き込むようになっている。
僕の予約は24日(火)の14:00〜14:20。
短時間で効率よく話が出来るように「科目登録について相談したいんですが、事前に目を通しておいていただけませんか?」と出願時に書いたPersonal Statementのコピーを渡す。
自分が何を勉強したいのかを説明するのにこれ以上適切な文章はない。
というより、口頭できちんと説明する自信がないというというのが正直なところだったりもする(苦笑)。

次にTouch Tone Registration Packet(電話による科目登録のための書類)を受け取りにInternational Student Officeへ。
このオフィスではCoffee Hourで顔見知りになった留学生がアルバイト(ボランティア?)で働いているので気軽に声をかけることが出来てありがたい。
実家で延長手続きしてもらった海外旅行保険の証書を見せてPacketを受け取る。
今学期の登録時に「予防接種を受けないと来学期の科目登録はできない」と言われていたのだが、現段階ではまだ大丈夫のようだ。

Packetによると、授業料払い込みの締切が12月1日。
僕の電話登録日は来年の1月13日となっている。

来学期も院の科目が取れないこととビザステイタスについて相談すべくInternational Student Advisorとの面談を予約する。
こちらは12月3日(木)の16:00〜17:00。
はたしてどうなることやら…。

11月20日(金)

午前10時起床で学校へ。
毎週金曜日恒例のCoffee Hourだ。

このCoffee Hourは時々スポンサーが食料を差し入れしてくれることがあるのだが、今日はThanksgiving直前ということで教会がスポンサー。
関係者が来てThanksgivingの由来などについてスピーチがあった。
なんでも「Thanksgivingとクリスマスはアメリカで最も祝われている祭日」だそうだ。

コリアタウンのスーパーマーケットで日本食が安く買えるという噂を耳にしたので韓国人のJooに聞いてみると、ラーメン、コメから漬け物、豆腐、果てはCDまで日系の店より若干安いと彼は言う。
お気に入りの「チョーヤの梅酒」を買うために時々ヤオハンにも足を運んでいるという彼が言うのだから相場に間違いはない。
詳しい地図を描いてもらったので近いうちに行ってみようと思う。

続いて、Katsujiくん、Shinくん(あれっ、日本人だけ「くん」付けはヘンかなぁ?)とインターネット談義。
Katsujiは僕のホームページを見てくれたという。
よく考えたらメール以外で誰かから面と向かって感想を聞くのは初めてかな?

Jooが「予防接種を受けないと来学期の科目登録はできない」というので帰りにキャンパス内のHealth Centerに寄ってみたが、受付のおばちゃんは「大学から通知は届いてないの? それが届いてないんだったらいいんじゃないの?」とのんびりしたお答え。
何だか分からないまま納得したような気になって帰宅する。

アパートに帰ってLab Reportの続き。
今日はなかなか集中して勉強できた。

夜8時からローカルテレビ局のKTLAでオンエアされていた「プリティーウーマン」を何となく見始めたら最後まで見てしまった。
以前に見て内容を知っているからだろうが、キャプションなしでも半分くらいは聞き取れたような気がする。

インターネットをチェックしたらKatsujiとShinがさっそく掲示板に遊びに来てくれていた。
それによるとやはり「予防接種を受けないと来学期の科目登録はできない」らしい。
う〜ん、情報が錯綜しているぞ。
来週にでももう一度Health Centerに行かねばなるまい。

11月21日(土)

午前9時起床。
寝ぼけた頭で少しだけ勉強してから篠原さんのアパートへ。
そう、今日は先週撮り残したフィルムの撮影だ。

役者が揃ったところで先週と同じビーチへ向かう。
今日はKojunとKenの格闘シーンからだ。

2人とも格闘技経験ありということで、なかなか本格的なアクションシーン。
綿密なリハーサルの後、撮影に入る。


その頃、手持ちぶさたの僕はと言うと…。

う〜ん、今どきピースサインも珍しい…(笑)。

休憩中にカメラを覗く主演女優とカントクの図。
わざとらしくこんな写真も撮ってみました。

さすが映画学科だけあって、小さいながらもフィルムでの撮影。
カメラが回っているときの「ジジジィー」という音が本物だ。
作品は現像、編集のプロセスを経てクラスで上映されるという。

この後、僕も2シーンだけ出演して、撮影は無事終了。
お疲れさまでした。

夜は主演女優でもあるRisaちゃん21回目のバースデーパーティー。
きんぴらごぼうや揚げ出し豆腐、ほうれん草のおひたしといったKanaちゃんの手料理をみんなでいただく。
手のかかる和食はなかなか自分では作らないので本当にありがたい。
ごちそうさま。

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