「Los Angeles 留学日記」
出願編
(1997年3月〜)
必要書類をチェック!
各大学から届いた書類をくまなく読んで、必要とされている書類をチェックしましょう。
大学によって異なると思いますが、僕の場合は以下の書類を用意しました。
1 願書(Application Form)
各大学のパンフレットに付いている、ないしは同封されているはずです。
必要事項を間違えないように記入します。
僕の場合は全て手書きで、タイプはしませんでした。
2 財政証明書(Affidavit of Support)
僕の場合は、自分名義の口座をシティバンク に作ってドル建ての残高証明を出してもらいました。
手数料は確か2000円くらい。
必要な金額は1年分の学費程度(各大学のパンフレットに目安の額が書いてある)です。
即日発行はできず、翌日に再び取りに行きました。
邦銀でも作ってもらえますが、慣れていなかったり、手数料が高かったりしました。
(金融ビッグバンで変わるかも?)
3 成績証明書(Official transcript)
通っていた大学、あるいは高校に作ってもらいます。
パンフレットには「大学(高校)から直接送るように」と書いてありますが、
海外からの留学生の場合、そうじゃなくても大丈夫のようです。
僕の場合は、大学の封筒に封印をしてもらって、他の書類と一緒に同封してしまいました。
4 受験料(Application fee)
Money Orderを同封するように指示するところが多いです。
僕の場合は、財政証明と一緒にシティバンク で作りました。
一通につき確か4000円くらいの手数料がかかったと記憶しています。
50ドルのMoney Orderを作るのに約1万円かかる計算になりますね。
郵便局でマネーオーダーを作るともっと安いようですが、僕の場合、ある大学から「アメリカの銀行で換金できません」と返送されてくるということがありました。
出願する大学に確認した方がいいと思います。
5 テストスコア(Test Scores)
TOEFL、GREなどのスコアは受験の時に指定した大学に自動的に送られます。
受験時に指定しなかった大学に送るにはETS にFAXで請求するのが便利です。
(詳しくはTOEFL、GREの小冊子を参照)
ただ、僕の場合、確実に送ったはずなのにもかかわらず、
出願した大学から「スコアが届いてないぞ!」と言われたことがありました。
「送ったはずだ!」「いや届いていない!」という水掛け論E-mailの応酬の後、結局、ETSに再送してもらうはめに。
そんなトラブルの可能性を少しでも少なくするためにスコアレポートのコピーを同封するのをオススメします。
6 エッセイ(Personal Statement)
これは重要です。
「何を勉強したいのか」「なぜその大学・学部じゃなきゃいけないのか」
将来のビジョン・目標などを交えつつ、徹底的に自己アピールして下さい。
日本的な遠慮や慎み深さは全く意味をなしません。
また、短いとはいえ一応、「論文」ですから
日本式の「序論→本論→結論」(あるいは起承転結)ではなく、
アメリカ式の「結論→サポート→サポート→だめ押しの結論」スタイルがいいと思います。
僕が参考にしたのは「英文エッセーを書く技術」 (アルク ・2200円)と
「大学院留学入試エッセー 質問分析と構成法」 (アルク ・3500円)でした。
お恥ずかしながら、California State University, Los Angeles に提出したPersonal Statementの全文を
こちら に公開します。参考にして下さい。
7 推薦状(Recommendation Letter)
学生の方は教授に頼むとして、社会人の方はこれで苦労されるんじゃないでしょうか?
特に周りの人にに留学することを言ってない場合は上司にも頼みにくいですよね。
僕の場合は一緒に仕事をしているプロデューサーの方々にこっそりお願いしました。
まずは自分が書いて欲しいことを箇条書きのメモにして内容を打ち合わせし、
さらに「大学院留学のためのエッセーと推薦状」 (アルク ・5500円)という本の中から
推薦状の例をコピーしてお願いしました。
聞いた話では自分で英文を書いて上司の方にはサインだけもらったという強者もいるようですが、
文体などでばれてしまうという説もあります。
また、「アメリカで学業を修めた後はぜひ日本に帰国してもらって一緒に仕事をしたい」
という一筆を入れておいてもらうと、後々のビザ申請の一助になると思います。
日本テレビの石澤顕さん、テレビ朝日の金沢昭吾さん、Jwaveの斎藤茂さん、
素敵な推薦状をどうもありがとうございました。
僕はこの方々には足を向けて眠れません。
8 履歴書(Resume)
履歴書を要求する大学はあまりないようですが、
僕はUniversity of Southern California の大学院のために用意しました。
日本と違って特定のフォーマットはないようですが、
僕は「英文履歴書の書き方」 (真木文介著・秀英書房・2200円)を参考にしました。
職種によって違うと思いますが、僕の場合は担当した番組と果たした役割を羅列する形で実績を強調しました。
視聴率など、かなり水増ししちゃいましたけど…(^^ゞ
9 学術論文(Scholarly Writing)
「学術論文」というと大げさですが、要するに向こうの大学で書くような「ペーパー」ですね。
きちんと筋道だった文章が書けるかどうかを試すようです。
エッセイと同じく「結論→サポート→サポート→だめ押しの結論」の構成が求められています。
University of Southern California に必要だったので苦労しながら書きました。
ワープロソフトを使っているのならスペルチェックは必須。誤字脱字は厳禁です。
できればネイティブの方に言い回しなどチェックしてもらうといいと思います。
(浜家優子さん、どうもありがとう!)
10 手紙
送るときに「これとこれが同封されてるからね」という手紙を付けておくと間違いが少なくなるでしょう。
僕の場合はそれでも「○○○○が届いてないぞ」ということが何度もあってめげてしまいましたが…。
アメリカの事務手続きはホントにいいかげんですから、念には念を入れときましょう。
例えば、こんな感じ です。
「TOEFL対策編」 「合格〜渡米準備編」