「Los Angeles留学日記」

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「Los Angeles留学日記」

語学学校99年秋8
(1999年11月20日〜)

11月20日(土)
UCLAUSCPepperdine、そしてCSUNに通う日本人留学生によって組織されるJSN(Japanese Student Network)主催のバーベキューパーティーが開催された。
場所はCSUNにほど近いLake Balboa。

我が家から車で30分のところにこんな自然があるとは知らなかった。
午前中の雨で雲行きは少しあやしかったが、周囲を緑に囲まれた湖畔の公園は、週末ということもあってたくさんの家族連れでにぎわっていた。


チェックインを済ませ顔なじみの仲間としゃべっていると、参加者が続々と集まってくる。
その数、およそ80人!
すごい!
L.A.に来てからこんなにたくさんの日本人留学生を見たのは初めてだ(笑)。


JSN会長Satoshiのあいさつに続いて、さっそくバーベキュー開始。

いやぁ、何回やってもバーベキューはいいもんだ。

腹ごしらえが済んだところで、ゲーム&クイズ大会。

もうすぐ33才になろうという大のオトナがまさか“手つなぎオニ”をやろうとは…。
しかも、わき目もふらない全力疾走!(笑)
なんと、賞品の「美容院半額サービス券」までいただいてしまった。
実は、こういうの好きなんです、はい。

連日遅くまで打ち合わせをし、綿密な計画を立ててきたJSNのみんな、お疲れさま。
そして、どうもありがとう。
学生気分に戻って(あれっ?今でも学生か、一応(笑))楽しませてもらいました。
こちらに今日の写真をアップロードしておきましたので、ぜひ見てくださいね。


11月21日(日)
「Hiroサン、キョウ、ヒマデスカ?」
突然かかってきた電話の主はLanguage Exchangeのよき生徒、Ericだった。
宿題もないし、どうせゆっくり本でも読もうと思っていただけだから時間はたっぷりある。
「Can I come to your place?」
ということで、Ericが我が家に遊びに来た。

Ericとの会話は7割英語、3割日本語。
基本的には英語で話しているのだが、何か気になる表現があると「How do you say in Japanese?」という質問が飛んでくる。
一度教えた表現をどんどん会話の中に取り入れるので、彼の日本語は驚くべきスピードで上達しつつあるのだ。

彼が今、宇多田ヒカルにハマっているというので「Automatic」を教材にすることにした。
ちょうどウチにあった「宇多田ヒカルの作り方」(竹村光繁・著/宝島新書)の中に書いてあった歌詞を見ながら、僕が英語の意味を説明する。

「七回目のベル」は「The seventh ring」、「名前を言わなくても」は「without saying my name」といった具合。
英語のほかに広東語と北京語(さらにフランス語も!)が使える彼は、歌詞カードの漢字でだいたいの意味が推測できる。
だから「自動的」が「Automatic」だとか「自然と」が「naturally」だというのは説明抜きで理解してくれるのだ。

覚えたばかりのフレーズをCDにあわせて口ずさむ姿はなんだかほほえましい。
こんなに楽しそうに、しかも熱心にやってくれると「先生」としてもやりがいがある。
もちろん、僕の英語力向上にも役立つから、これこそ本当のLanguage Exchangeだ。

こうやって教えていると、日本語の意外な一面を発見することがある。
たとえば、彼は「高い」と「固い」と「あったかい」と「時計」という単語を混乱する。
「明日」と「〜した」も同じだ。
日本人にとっては全く違う意味の単語だが、彼にとっては発音が似ていて分かりにくいというのだ。
生まれてこのかた、そんなことは考えたこともなかったよなぁ。

彼が4カ国語(日本語もあわせれば5カ国語!)に堪能なのはきっと耳がいいからだと思う。
日本語のテレビを見ていても「あっ、今『○○○』って言ったよね?」と、覚えたばかりのセンテンスを指摘できるのだ。
彼がは日本語を勉強し始めてからわずか数ヶ月。
今でこそなんとか聞き取れるが、アメリカに来た当時、英語のテレビを見ても意味不明の呪文にしか聞こえなかった僕と比べると、この耳のよさは驚くべきレベルだ。
彼がカラオケで「Automatic」を熱唱する日は近い(笑)。

夜、UCLA Extensionのホームページで冬学期のクラスをチェックする。
先日、先生が言っていた通り、マルチメディア関連の授業がいくつも新設されていた。

今のところ、僕が候補に考えているのは
「Strategies for the Online Entertainment Gold Rush: Does Anyone Really Get It yet?」
「Getting a Jump on the Television/Internet Convergence: Immediate Strategies for Content Providers in the New Millenium」
「The Multimedia Game Industry in the New Millenium」
「Translating Convergence into Job Opportunities: A Primer for Entertainment Professionals」

さすがは時流に敏感なUCLA Extension
タイムリーな授業が用意されている。
この中から1つか2つ取ろう。

さらに、語学学校をやめても英語の勉強をサボるわけにはいかない。
「Life and Language in the U.S.: Conversation and Accent Reduction」
「Pronunciation and Speech Improvement for Foreign-Born Professionals」
このどちらか1つ。

内容をよく検討して今月中には決めなきゃな。


11月22日(月)
いつものように語学学校へ。
今週は一番お気に入りのKia先生がお休みで、ちょっと物足りない。
こんなんだったら一日中Ericと話していた方が役に立つかも、なんて思ってしまう。

帰りにWest L.A.のH.I.S.で航空券の値段チェック。
それによると、12月17日を境に値段が変わるらしく、16日出発なら$555、それ以降は$750だという(UAの場合)。
UCLA Extension最後の授業が14日だから出発はなんとかなるとして、問題は帰国日だ。

2000年の新年をL.A.で迎えるのか、それとも東京で迎えるのか?
L.A.でもいろいろなイベントが行われるらしいが、東京もそれに負けず劣らずにぎやかだろう。
新学期の授業が始まるのは1月10日だから、年が明けてからL.A.に帰ってくるという手もあるのだ。
各テレビ・ラジオ局がどんなカウントダウン特番をやるのかチェックしたい気もするし、この際、日本でゆっくりしてこようかなぁ。

「電脳空間右往左往」(田村秀行+若月裕子・著/NTT出版)読了。
SF作家ウィリアム・ギブソンが生み出した「サイバースペース」という言葉をキーワードに、インターネットとバーチャルリアリティーの現在を検証した著作だ。

MITメディアラボの石井裕準教授が提唱する、手触りや肌に感じる感覚重視の物理的ヒューマン・インターフェイス「タンジブル・ビッツ(Tangible Bits)」についての記述が興味深かった。

ところで、みなさんはあの有名なサーチエンジン「Yahoo!」が何の略だか知ってました?
僕はこの本で初めて知りました。
正解は…「Yet Another Hierarchical Officious Oracle」だそうです。


11月23日(火)
UCLA Extension「Fundamentals of New Media for the Entertainment Professional」の授業。

今日のゲストスピーカーはCelia Pearce氏。
テーマパークから教育用ゲームまで双方向エンタテイメントの分野で幅広く活躍するマルチメディア・プロデューサー&デザイナーであり、このクラスのテキスト「The Interactive Book」の著者でもある。

なぜか集中力に欠け、英語の理解度は65%。
しかし、PowerPointを使ったスクリーン・プレゼンテーションを併用してくれたので、なんとかついていくことができた。
彼女の講義は主に既存のリニア(線形)メディアと比較したインタラクティブ(双方向)マルチメディアの特徴について。
僕にとっては、ここ2週間のビジネス寄りの講義より興味深いテーマだ。

Linear Media Interactive Multimedia
Monotheistic(一神教的) Polytheistic(多神教的)
Centralized(中央集権的) Decentralized(分散的)
Hierarchical(階級的) Horizontal(水平的)
Didactic(説教臭い) Conversational(対話的)
Logic & Rationalism(論理合理的) Chaos & Complexity(混沌・複雑)
Destiny(運命的) Evolution(進化発展的)
Time-based(時間軸の) Non-linear(非線形の)
Static(静的な) Dynamic(動的な)
Objective(客観的) Subjective(主観的)
Singular(単数の) Pluralistic(多元的)
One-way(一方通行の) Omni-directional(全方位の)
Patriarchal(男性支配の) Poly-gender(多性的な)

多少インタラクティブ・マルチメディアの美点を誇張しすぎるきらいはあるが、それも立場上しょうがないかなぁ、と思いながら聞いていた時だった。
生徒のひとりが議論をけしかけたのだ。
「インターネットの情報は混沌とし過ぎていて本当に価値のある情報が埋もれてしまうのではないか」

次々と議論に参加する生徒の多くは彼に近い意見を持っているようだった。
それはそうだろう。
既存メディアの役割のひとつは、あらゆる情報をふるいにかけ、その中から価値のあると思われるものだけを提供することだったのだから。
「玉石混交が素晴らしい」ということになれば、既存メディアでやってきた彼らの仕事の一部が否定されることになってしまう。

実のところ、僕も既存メディアの仕事をしてきたのだけれど、彼らほどインターネットについて悲観的ではない。
「玉石混交も悪くないんじゃないかなぁ」というのが僕の意見だ。

既存メディアはできるだけ多くの人にとって価値ある情報をセレクトして伝える。
だが、そうした最大公約数の情報だけでは満足できない人もいるはずなのだ。
そういう少数派の人が玉石混交の中から“自分にとっての『玉』”を見つけ出す可能性をインターネットは秘めている。
その可能性を捨ててしまうのは惜しいと思うのだ。

新聞やテレビやラジオが100%「正しい」とは限らない。
もちろん、インターネットだって同じだ。
ただ、インターネットが優れているのは様々な立場の人が双方向に意見を交換できるという点。
こうした議論の中からユーザーは自分にとって本当に価値のある情報を選び取ればいい。
その分、ユーザーには情報を取捨選択する眼力が求められているのだけれど。


11月24日(水)
目を覚ましたら午後1時過ぎ。
なんとなく気分が乗らず、学校をサボってしまった。

正直なところ、「もう語学学校は卒業してもいいかなぁ」というのが偽らざる今の気持ちだ。
もちろん、英語力はまだまだ足りないのだけれど、語学学校から得られるものはもう少ないような気がする。
文法とかテキストのリーディングをやるよりも、もっと実践で話したり、専門分野の文章を読む方が今の僕には必要だと思うのだ。

というわけで、テレビを見たり「WIRED」を読んだりして過ごす。
アメリカは明日からThanksgivingの連休。
ニュースでは空港の混雑やフリーウェイの渋滞を伝えている。

夜、Mさん宅にお呼ばれしておでんと餃子をごちそうになる。
日本への帰国を2週間後に控えたMさんだが、「まだまだやり残した勉強がいっぱいあるのよ」と、情熱は冷めていない。
いつものことだが、Mさんと話していると、こちらまでやる気がわいてくる。
帰国後の身の振り方はまだはっきり決まっていないそうだが、こういう人に教わる生徒は幸せなんだろうなぁと思う。

帰宅してメールチェックすると、放送作家の先輩、笹生さんからお仕事発注メールが届いていた。
内容はJwaveの「Good Luck Weekend」という番組で紹介する「世界のミレニアム」の原稿。
「ニュージーランドで初日の出を見ながら日付変更線に向かってスカイダイビング!」というようなミレニアムならではのイベントやサービス、ツアーを紹介するのだ。
これならインターネットで調べればなんとかなるだろうと、喜んで引き受けることにした。

世界各地のビッグイベントはもちろんだが、ローカルのユニークなイベントを紹介できたらいいなぁ。
みなさんの周りで面白いイベントはありませんか?
これはというネタは僕がバッチリ原稿化しますので、ぜひメールで情報をお寄せください。
お待ちしてます!


11月25日(木)
世の中は今日からThanksgivingの4連休。
学校も休みだし、郵送の新聞も届かない。
周りのアメリカ人たちは実家に帰ったり、家族で旅行したりして過ごすらしい。
そういえば去年のThanksgivingはGotthoffer教授宅のホームパーティーに招待されたっけ。
時間が過ぎるのは本当に早い。

今年のThanksgivingはKenshinがウチでウェブ制作の講習会を開いてくれた。
Conputer Science専攻の彼は、物心ついたときからコンピュータをいじっていたというプログラミングの名手。
CSUN-JSAホームページも彼の手によるものだ。

ホームページ改良のため、僕がリクエストしたのはこの3つ。

1. Netscapeでもクラッシュしないフレームレス構造
2. 掲示板の書き込みに番号を付け、過去ログを自動的に整理する機能
3. 日記の本文から特定キーワードを探す全文検索機能

単純に「こんなことができたらいいなぁ」という思いつきで言ったのにもかかわらず、Kenshinは「CGIとSSIを使えば全部できますよ」と事もなげに言う。
これが全部できるなんてすごいぞ!
さすが、天才プログラマーだ。

とりあえず「1」については一通りの説明を受け、理解することができた。
慎重にやれば僕にもできそうだから、近いうちにじっくり時間をかけてやろうと思う。

「2」と「3」についても説明を聞いたが、これは高度な知識が要求されて僕の手に負えない。
概念は理解できるのだが、具体的なプログラミングとなると勉強不足でお手上げなのだ。
するとKenshinは「僕がトライしてみましょう」。
おおっ、ありがたくて涙が出る。
気を長くして待ってますんで、よろしくお願いします。

さらに、テレホーダイタイムなどに表示が重くなる問題についてもアドバイスを求めると、やはりこれは余裕のある快適なサーバに移るしか根本的な解決策はないという。
快適なサーバ、すなわちおカネがかかるわけだから簡単ではないけれど、真剣に検討したいと思う。
いつもイライラしながら読んでいる皆さん、ごめんなさい。

夕方、勝治も誘ってSanta MonicaのThird Streetで夕食。

Thanksgivingということで観光客相手の店が多いThird Streetですらほとんどのレストランが閉まっていた。
なんだかお盆や正月の東京みたいだなぁ。

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