「Los Angeles留学日記」

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「Los Angeles 留学日記」

アメリカ大陸横断ドライブ
(1999年7月11日〜)


7月11日(日)
Austin(テキサス州) - San Antonio(テキサス州) 走行距離279マイル
午前11時半起床。
昨日の深夜2時にチェックインして正午のチェックアウト。
たった10時間の滞在に$100以上払うなんて、なんだかもったいない気がする。

とはいえ、さすが高級ホテルだ。
ベッドはキングサイズで2人が楽々寝られたし、もう1人分はエキストラのソファーベッド。
シングルルームでもこれまでのモーテルのツインルームよりはずっと快適だった。

すっかり走り慣れたフリーウェイI-35を南へ。
今日こそSan Antonioに行くのだ!

途中、ファミリーレストランで昼食をとったところでMikioさんが「肩から背中にかけて痛みが走る」という。
長距離ドライブの疲れが出たのか、それともベッドをシェアしていたのがいけなかったのか。
いずれにしても旅先での病気は命取り。
とにかくまずは休むのが第一だ。

ドラッグストアで鎮痛薬を買い、San Antonioに到着。
昨夜の走り回ったおかげでモーテルの場所は完全に頭の中に入っている。
午後2時の段階ですでに満室のモーテルがあったのには驚いたが、2軒目にチェックインすることができた。

大事をとってMikioさんはシングルに、僕と篠原さんがツインルームに泊まることに。
「ゆっくり休んでいれば大丈夫です」というMikioさんを部屋に残し、僕らはSan Antonioのダウンタウンへ向かうことにした。


Dallasでは久しぶりに黒人の姿をみかけたが、ここSan Antonioで目立つのはヒスパニック系。
町をそぞろ歩いているだけでもスペイン語の会話があちらこちらから聞こえてくる。
地理的にも歴史的にもメキシコ=スペイン文化の影響を強く受けているのだろう、合理的で効率的なアメリカの都市とは微妙に異なる、成熟した美しさを感じるのだ。

アメリカを旅していながら、アメリカ的なものに異国情緒を感じなくなっている自分に驚く。
もちろん、グランドキャニオンに代表される大自然に触れるのは素晴らしい体験だと思うが、近代的な都市が持っているアメリカ的な匂いに対して不感症になっているのかもしれない。
この先訪れるであろう南部の町はまた別の匂いを発しているに違いないけれど。


アラモの砦を散策し、運河の方へ。

これはいい!
San Antonioのダウンタウンには小さな運河がまるでお堀のようにグルッと一周流れている。
その両岸は散策道になっているのだが、そこに軒を連ねるレストランやカフェがオープンテラスを出しているのだ。
雨上がりの濃密な空気が沈殿している感じがたまらなくいい。
僕らもスターバックスに入り、アイスモカを飲みながら、しばし川面を眺めていたのだった。

この運河、遊覧ボートに乗れば40分で一周できるのだが、僕らは歩いて回ってみることにした。
ショッピングモールにも近い一等地に陣取っているのはヒルトン、ハイアットといった高級ホテル。
レストランやカフェが建ち並ぶエリアを過ぎると、川を挟んでステージと客席が対峙した劇場らしきものがある。

その先は急に静かなエリアが続く。
ベンチに座って鳩に餌をやっている人やジョギングしている人を見かけるようになり、水上パトロールの小型ボートが静かに走っていく。

さらに行ったところで見つけたのがこのホテル。

ヒルトンやハイアットと違って外観は古くさいが、逆にそれがいい味を出している。
思わず中に入り、フロントまで回って名前を確かめてしまった。
「La Mansion」
中庭には小さなプールがあって優雅な観光客がのんびりしている。
「いいなぁ、いつか泊まってみたいなぁ」と思いつつ、僕が再びこの町を訪れる可能性はあるのだろうかと自問してしまった。

またもや雨が降り始めたので慌てて撤収。
急いでモーテルに帰る。

近所のチャイニーズレストランで夕食をとり、ホームページを更新しようとして気がついた。
デジカメとMacを接続するケーブルがない!
カバンをひっくり返し荷物を隅から隅までチェックしたが出てこない。
まさか、今後の日記は写真なしになってしまうのか!?

落ち着いて考えると、昨夜泊まったホテルに忘れてきた可能性が一番大きい。
電話してみると、案の定「フロントに保管してございますが、いかがいたしますか?」。
「いかがいたしますか?」と言われても、これがなくては困るのだ。
「今から取りに行きます!」と答えて車に乗り込む。

昨夜、モーテルが見つからずに戻った深夜のフリーウェイをまたもや走る、走る、走る。
1時間強、約80マイル走ってようやくAustinのホテルに到着。

フロントのお姉さんは笑いながら荷物を渡してくれた。
これが安モーテルだったら捨てられていたかもしれないもんな。
ああ、高級ホテルでよかった(苦笑)。

お姉さんにお礼のチップをはずんで、再びフリーウェイをSan Antonioへ戻る、戻る、戻る。
これで僕はAustin-San Antonio間を2往復半したことになる。
はぁ、何をやってるんだろうなぁ。

《今日の出費》
ホテル代 $102.35/3=$34.11
昼食(フライドチキン&コーヒー) $9.00
駐車場代 $4.00/2=2.00
アイスモカ $2.80
夕食(中華) $13.45


7月12日(月)
San Antonio(テキサス州) - Brownsville(テキサス州) 走行距離303マイル
午前11時起床。

昼食を食べがてら出発前にもう一度San Antonioのダウンタウンへ。
昨日は来られなかったMikioさんも今日は復帰して、リバーサイドのスターバックスでアイスモカを飲む。

どこのレストランにもアイスティーはあるが、メニューにアイスコーヒーがあるところはめったにない。
久しぶりの味にホッとする。

今日もロングドライブだと覚悟してフリーウェイI-35に乗る。
周辺の景色は典型的な農村地帯から人気のない草原へ。
南に行けば行くほど緑が濃く、深くなってくるのがよく分かる。

途中から国道U.S.281号線に入って、まだまだ南へ。
景色が再び農村に変わってくる。

途中のガソリンスタンド兼コンビニで休憩。
コンビニと言えばかっこいいが、要するにドライバー相手の何でも屋。
店内にはファミリーレストランみたいな席もあったから、おそらく軽食を食べさせたりもするのだろう。


給油ポンプはめったに見かけない旧式のもの。
クレジットカードを滑らせてポンプのところで精算できるタイプではない。
店員さんに「1番ポンプで満タンお願いします」と告げなければならないやつだ。


というわけで店に入ると、1人で店番をしていた、かなり太った人のいいおばちゃんが「どこへ行くんだい?」と話しかけてきた。
「メキシコとの国境まで行くんだ」と答えると、丁寧に道案内をしてくれる。

店内に魚釣りの写真がたくさん貼ってあったので「この辺で釣りができるんですか?」と聞いてみると、「東に30-40分走ればメキシコ湾。フィッシングには最高さ。こんな大物が釣れるんだ」と両手を大きく広げて自慢げだ。
確かに写真には2メートル近い魚が写っていた。

支払いを終えて外に出ると、荷台にスイカを積んだ車が停まっていた。
きっとこれからどこかの市場に行く途中だろう。

「へぇ、この辺でスイカが採れるんだ」と思いながら近くで見ていたら、ドライバーのおじさんが「1つ持ってくかい?」と話しかけてきた。
そんなつもりはなかったので首を振りながらその場を離れようとすると、おじさんはガハハハと豪快に笑い出す。
なんだかほのぼのとしてていいよなぁ。

さらに走ること1時間。
メキシコとの国境線となるRio Grande川に突き当たったところを東へ。
川沿いに走り、国境の町Brownsvilleに到着だ。
車を降りると、Tシャツの中までねっとりとまとわりついてくる湿気。
さすがにここまで来れば満室地獄に見舞われることもなく、目を付けていたモーテルにすぐチェックインすることができた。

近くのメキシカン・レストランで夕食をとったあと、メキシコとの国境線まで行ってみた。

以前に行ったことのあるカリフォルニアの国境に比べると観光地っぽい雰囲気がなく、行き交う人々にもどことなく生活感が漂っている。
もちろん、施設は鉄条網で囲まれ、国境警備隊の車がひっきりなしに巡回してはいるのだが、ピリピリした緊張感は感じられないような気がするのだ。

僕らが土手の上に登りメキシコ側を眺めていたら、アメリカでの仕事を終えて自国に歩いて帰っていくらしいメキシコ人3人組が鉄条網の向こうから笑って声をかけてきた。
「おい、あんたたち、まさか泳いで渡るつもりかい!?」

まさか今回の旅でこんなところまで来るとは思わなかった僕はパスポートもI-20も持ってきていない。
メキシコに入るのはフリーパスでも再びアメリカに入国することはできないのだ。

《今日の出費》
モーテル代 $57.49/2=$28.75
チップ $1.00
昼食(フライドチキン) $10.50
アイスモカ $2.80
ガソリン代 $15.93/3=$5.31
夕食(チキングリルと温野菜) $9.48


7月13日(火)
Brownsville(テキサス州) - Corpus Christi(テキサス州) 走行距離234マイル
午前11時起床。

モーテルをチェックアウトして、国道沿いのレストランで朝食。

テレビの天気予報は雨を告げていたけれど、空は青く高い。
湿気と日射しの強さは変わらないが、絶好のドライブ日和だ。

州道48号線を東に走ること30分でPort Isabelの町に到着。
窓から入ってくる風に潮の香りが混じってきた。
うん、海は近いぞ!

さらに走ると、前方に大きくカーブした高架橋が見えてきた。

おおっ、海だ!
メキシコ湾だ!
太平洋岸の町Santa Monicaを出発してから17日目にして、ついに僕らはメキシコ湾までやって来たのだ。
海はまるでソーダ水にミルクを混ぜたような柔らかい緑色に輝いている。

橋を渡りきったところにあるのがSouth Padre Island。
観光案内所でもらった小冊子には「ここのビーチは砂のお城を造るのに最適だ」と訳の分からない説明しかなかったのであまり期待していなかったのだが、なかなかどうして立派なリゾートだ。

島の西側には豪華な別荘が建ち並び、マリンスポーツを楽しむ人の姿が見える。

そして、圧巻は東側のビーチだ。

全長30マイルに渡って白い砂浜がどこまでも続いている。
そりゃあ、これだけ砂浜があればお城がいくらでも造れるだろうよ(笑)。

Tシャツを脱ぎ捨て、ビーチをブラブラと歩き始める。
目標は前方に小さく見える高級リゾートホテル群。
セクシーな水着美女がいれば目の保養になるなぁ、なんて思いながらだ(笑)。

ところが期待に反して海水浴客のほとんどは家族連れ。
水着美女はなかなか見あたらない。
代わりに僕が見つけてしまったのはカモメの群れだった。

砂浜から飛び立つと、水深10センチくらいのところでホバリングし、水面を見つめる。
目標を定めるやいなや、ものすごい勢いで急降下してくちばしを水の中に突き刺すのだ。
同じことをくり返すと5回に1回くらいの確率でくちばしに小魚がくわえられている。
おおっ、見事なハンターぶり。
まるで「野生の王国」のビデオを見ているかのようだ。

いつの間にか僕は渡辺真知子の「カモメが飛んだ日」を口ずさんでいた。
こんな明るいキラキラした海にこの歌は似合わないと気がついてすぐやめたけれど(笑)。
結局、水着美女とのロマンティックな出会いもなく、三十路男3人組は再び車に乗り込んだのだった。

メキシコ湾と平行して走っている国道U.S.77号線をひたすら北上。
市街を抜けると、一面の草原を貫く2車線の道路が地平線まで続いている。

Kingsvilleの町を抜けたあたりから道端に時折露店が現れるようになる。
看板に「Fruit」と書かれているところをみると、この辺では果物を栽培しているのだろう。

突然、目の前に一面の赤土が現れた。
はるか地平線まで続く畑だ。
これまで、どこまでも続く荒野や草原を見て僕は自然のスケールの大きさに感激してきた。
しかし、この景色は明らかに質が異なる。
僕の視界100%を占めるこの土地全てに人間の手が入っているのだ。
自然もすごいけれど、人間もすごいじゃないか。
思わずそんなことを感じさせてくれる景色だった。

さらに進むと一本道をブロックする形の検問所が現れた。
おそらくメキシコからの違法移民をチェックするためのものだろう。
ゲートには警官2人と麻薬犬が鋭い目つきで通行者と車を調べている。
もちろん、僕らはIDを提示するだけで通過できたのだけれど。

ほどなく今日の目的地Corpus Christiに到着。
ここもまたビーチ沿いにホテルが建ち並ぶリゾート地だ。

市内を車で走り町の概要をつかんだ後、ディスカウントクーポンでチェックしておいたモーテルにチェックイン。
ビーチからは少し離れているが、1部屋$28.99+taxというのは破格だろう。

せっかく海沿いに来たのだからとシーフードレストランで夕食。

大いに満足して部屋に戻ったのだった。

《今日の出費》
モーテル代 $44.07/2=$22.04
朝食(パンケーキ&アップルパイ) $6.79
ビーチ駐車場代 $4.00/3=$1.33
水&クッキー $2.02
夕食(サーモンのホイル焼き) $9.92


7月14日(水)
Corpus Christi(テキサス州) - Houston(テキサス州) 走行距離286マイル
午前11時起床。
安くて快適だったred roof innsをチェックアウト。

フロントに置いてあったパンフレットによると、このモーテルチェーンはアメリカ東部に多いということなので、これからもまた利用する機会があるかもしれない。

テキサス州といえば何といってもステーキ!
これまでにも食べる機会がないわけじゃなかったのだが、財布の中身と相談して自主規制していたのだ。
が、ついにモーテルの近くでLonghornという格安ステーキレストランを発見した!

8オンスのTボーンステーキがたったの$7.59!
ドリンクとチップを合わせても$10.00でお釣りがきてしまう。

安かろうまずかろうかと思いきや、そうでもない。
肉はジューシーで柔らかく、僕としては十分満足のいく味だった。

腹ごしらえが済んだところでダウンタウンから橋を渡ったところにあるCorpus Christiのビーチへ向かう。

ここは、昨日行ったSouth Padre Islandに連なる島で、その大部分が国立公園になっている。


昨日のビーチと違うのはホテルが1軒も建っていないこと。
公園事務所中に更衣室とシャワーがあるだけだ。
当然、人の数も少なく、砂浜は驚くほどすいている。

メキシコ湾の海水は思ったよりずっと温かく、波打ち際に立つと、きめ細かい砂が足の裏に気持ちいい。
残念ながらセクシー水着美女は今日も見つけられなかったけれど(笑)。

さあ、Houstonに向けて出発だ!
島の北端から本土に戻るにはなんとフェリーを使う。

1隻のフェリーに乗れる車は約20台。
片道3分ほどの距離を2隻の船が忙しくピストン輸送している。
運賃は無料だ。

無事、本土再上陸を果たした僕らの車は国道U.S.77号線から59号線に入り、一面の草原の中を東へ進む。
最初は「すごいなぁ」「きれいだなぁ」と言っていた景色だが、いくら走ってもちっとも変わらないとそのうち飽きてくる。
しかも、道はどこまでも続く一本道。
単調な景色は眠気を誘う。
僕らはいつもより短い間隔でドライバーを交代した。

やがて道路沿いに住宅やオフィスビルが現れてくる。
おおっ、Houstonだ。
まだ明るいとはいえ、時刻は午後8時を回っていた。

モーテルにチェックインした後、夕食を食べに出かける。
ところで、ここ数日、僕ら3人の間で気になっていたハンバーガー屋がある。
その名も「Whataburger」(超訳すれば「びっくりバーガー」って感じか)。
テキサス州内どこの町でも目に付く白とオレンジの屋根。
それ以前には見かけたことがないから、たぶんローカルのチェーン店だろう。
明日になればおそらくテキサス州とはお別れだから、食べに行くなら今日しかない!

オーダーの担当は、かなり立派な体格のお姉さん。
踊るように軽やかな動きから察するに、かなり上機嫌らしい。

「お客さんが少ないからもう閉店しようと思ってたのに!」(この店は24時間営業だ)とか「ここで食べるなら$4.51、持ち帰りなら$10.00よ!」なんてジョークをポンポン飛ばしてくる。
もしかしたらこれが南部のノリなのか!?(笑)
よく見ていたら次のお客さんにも同じジョークを使っていたけれど。

そして、念願の「びっくりバーガー」がこれだ!

アメリカのハンバーガーは概して日本のハンバーガーより大きいが、ここのはそれよりさらに一回りでかい!
僕らはテキサス最後の夜を大いに満足して床についたのだった。

《今日の出費》
チップ $1.00
モーテル代 $32.76/2=$16.38
昼食(Tボーンステーキ&アイスティー) $9.26
国立公園入園料 $10.00/3=$3.33
ガソリン $----/3=$----
水&ジュース $1.50
夕食(ハンバーガー) $4.51


7月15日(木)
Houston(テキサス州) - New Orleans(ルイジアナ州) 走行距離384マイル
午前11時起床でモーテルをチェックアウト。

近くのショッピングモールで昼食をとる。
どうやら僕らが泊まったモーテル周辺はビジネスエリアらしく、他のお客さんはスーツ姿ばかり。
Tシャツに短パンの僕らはちょっと浮いていたかもしれない。

ヒューストンのダウンタウンを車で1周したが、特に見るべきものはなしと判断。

いよいよこれでテキサスともお別れだ。
テキサス州には9日間滞在したわけだけれど、それまでに通ってきた州と明らかに異なる点が2つあった。

1つは言葉づかい。
モーテルでもレストランでも、露店のおじさんでも「May I help you, sir?」「Thank you, sir.」と必ず敬称の「sir」(相手が女性なら「ma'am」)を付けるのだ。
不思議に思って聞いてみたところ、客相手だけでなく目上の人に対しては「sir」を付けるのがごく当たり前なのだという。
L.A.のカフェではいきなり「Hey, guys!」だから、所変わればずいぶん違うもんだ。

もう1つは州旗。

どこに行っても星条旗と並んで、場所によっては星条旗がなくても、州旗が誇らしげに掲げられている。
おそらく歴史的な背景がそうさせるのだろう。
「ここは合衆国である以前にテキサスなのだ」というプライドが感じられる。
そういえば屋内でも決してテキサスハットを脱がないテキサスガイをずいぶん見かけたっけな。

フリーウェイI-10を東に100マイルほど走れば、そこはルイジアナ州。
いつものようにさっそく観光案内所を訪ねる。

資料やモーテルの割引クーポンを物色していると、窓口のおばちゃんが声をかけてきた。
「あなたたち、New Orleansに泊まるんだったらここで予約していった方がいいわよ。ちょうど建設関係のコンベンションが行われていて、ダウンタウンのホテルはいっぱいみたいだから」
うへぇ、またもやコンベンションか。

New Orleansではバーボンストリートまで歩いていけるエリアのホテルに2泊するつもりでいた。
僕らが目星をつけていたホテルはクーポンを使って1泊$49(金曜日は$59)。

ただし、電話予約にこの料金は適用されず、同じホテルが1泊$55(金曜日は$65)になってしまう。
それでも飛び込みで泊まるよりはずっと安いレートだという。

相談の結果、観光案内所割引レートで予約することにした。
コンベンションのため宿が見つからず町を放浪したAmarilloの二の舞は避けたかったからだ。
今日の移動距離で宿探しに費やす体力は残っていないだろう。

観光案内所の直通電話で無事、予約完了。

これで安心して残りのドライブを楽しむことができる。

このルイジアナ州観光案内所の隣は湖になっていて、子供たちが釣りを楽しんでいた。

が、そのすぐ近くにはこんな看板が。

おいおい、ここはワニが出るんかい!

フリーウェイI-10を降りて州道14号線へ。
ルイジアナの農村地帯を走る。
サトウキビ畑や牧場が続くのんびりした風景だ。

国道U.S.90号線を走っているうちに日が暮れた。
街灯のない真っ暗な道は交通量も少なく、ヘッドライトに照らし出されるセンターラインだけが僕らの行く手を示している。

午後10時半、New Orleansに到着。

無事確保されていたホテルの部屋はレンガの壁に板張りの床という、いかにもNew Orleansらしい作り。
ここに$55で泊まれるのに文句を言っちゃいけないよなぁ。

《今日の出費》
チップ $1.00
モーテル代 $40.94/2=$20.47
昼食(スパゲティー) $7.40
コーヒー $2.82
ガソリン $----/3=$----
夕食(白身魚のフライ&サラダバー) $9.94

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