「Los Angeles留学日記」

TOP

留学総合掲示板
総合掲示板過去ログ1
10 11 12
13 14 15 16 17 18 19 20
今日はこれが英語で言えなかった1
  掲示板
L.A.いい店やれる店
掲示板
チャット
書籍版のご紹介
イン的エン屋掲示板

筆者Profile  最新版
学校選び編
TOEFL対策編
出願編
合格〜渡米準備編

渡米〜生活準備編1
コミカレESL編1
98年夏休み編1
大学院98年秋1
10 11
98-99年冬休み編1
大学院99年春1
10 11
99年夏休み1  
アメリカ大陸横断ドライブ1 
10
再び99年夏休み編1
語学学校99年秋1 
1999年12月 
2000年1月 2月 3月 4月
5月 6月 7月 8月
中南米縦断バスの旅
2000年9月 10月 11月 12月
2001年1月 2月 3月
世界一周の旅
2001年9月 10月 11月 12月
2004年〜最新

留学生リンク1  
アメリカ大学リンク
Los Angeles生活便利リンク
スライドショー

CD-ROM付き書籍出版への道1
 
更新履歴1

メール

Civilian casualties update
Amazon.co.jp アソシエイト


「Los Angeles 留学日記」

再び99年夏休み編3
(1999年9月1日〜)


9月1日(水)
午前9時起床。
2日間ほったらかしにしていた友人をホテルでピックアップしてSanta Monica Beachへ。

Santa Monica Beachと聞くと海水浴にもってこいというイメージがあるけれど、実際は水温が低いため、真夏でも泳いでいる人は多くない。
今日も強い日射しを冷たい潮風が中和して過ごしやすい陽気になっていた。

ビーチをブラブラした後Santa Monica Placeバーガーキングでランチ。

L.A.に来たばかりで英語もろくに話せなかった頃、僕が唯一安心して食べることができた店だ。
久しぶりに入ってみると、当時の不安だった気持ちが昨日のことのようによみがえってきた。

あれから1年3ヶ月。
確かに店員さんの英語ははっきり聞き取れるようになったけれど、はたして僕は「成長」できているのだろうか?
ただこの街での生活に「慣れた」だけじゃないのか。

知りたいこと、学びたいこと、L.A.にいるからこそ感じられることはまだまだたくさんある。
たくさんあり過ぎて手が回らないほどに。
しっかり優先順位を整理して一つ一つ確実にやっていこう、と思う。
時間が潤沢に残っているわけではないのだから。

なにかに迷ったらまたここに来よう。
初心を思い出させてくれるハンバーガーを食べるために。


9月2日(木)
ダウンタウンのホテルで友人をピックアップし、チャイナタウンへ。
久しぶりの飲茶ランチ。

ツアコンしているとどうしても出費がかさんでしまうが、1人$10で満腹ならそれも悪くない。

続いて、「Star Wars」封切日に「トゥナイト2」の電話レポートを入れて以来のチャイニーズシアターへ。

つい最近ニュースになったリチャード・ギアの手形は入口近くの特等席にあった。

そして最後はWestwoodのCoffee Beanでお茶。

隣の席ではギョーカイ関係者らしき男性がモデルとおぼしきいい女を2人はべらせて談笑していた。

ところで、ある方からメールをいただいた。
「鈴木さんはアメリカで何をしたいのですか?」と。

う〜ん、いい質問です。
わざわざアメリカの大学に入学しながらそれを途中でやめ、安い語学学校を探しながら日本から遊びに来た友人のツアコンをしているなんて、典型的なドロップアウト遊学生に見えますもんね(笑)。

僕は新しい双方向メディアが僕たちのコミュニケーション、特にエンタテイメントの分野にどんな影響を与え、どんな変化をもたらすかに興味があります。
近い将来、既存の一方通行のメディアが双方向性を帯びたとき、これまでの経験と新しいメディアの特質を生かして魅力的なコンテンツを作りたいと考えているからです。

この1年、いろいろな人と話していくつかのことが分かりました。
今まさに変化しつつある最先端が体系的な「知」となって広く大学のカリキュラムに反映されるにはアメリカでさえまだ時間がかかること。
それでも断片的な情報はビジネスの現場やコンファレンス、あるいは各種メディアにあふれていること。
マルチメディア・コンテンツは日本よりアメリカが先行していること。
エンタテイメント分野についていえば、L.A.はそうした人材、情報源が豊かであること。
にもかかわらず、突っ込んだ情報収集をするには僕の英語力が圧倒的に不足していること……。

そうした状況をふまえた上で大学をやめることにしました。
幸いにも、卒業しないとギャラが下がるという職業でもありませんので(笑)。
その代わり、英語によるコミュニケーション能力を磨いて、アメリカにいるからこそ触れられる情報との接地面積を増やそうと思います。

これからは日進月歩で進化する双方向メディアの世界を、その最先端の国で見て、聞いて、感じて、体験しつつ、僕の発想に刺激を与えてくれる人たちと話し、脳みそを活性化させていきたいと考えています。
なけなしの貯金をはたいて来ているからには、その元を取るまでもったいなくて帰れません(笑)。

こんなんで質問の答えになっているでしょうか?


9月3日(金)
約3ヶ月ぶりにCSUNのCoffee Hourへ。

International Student Officeが主催し各国の学生が集まるこのイベントは英語を実践で使うのに絶好の機会。
先学期は欠かさず参加していたが、今後もできるだけ顔を出そうと思っている。

新学期ということもあってか、キャンパス内の庭園には30人以上の学生がやって来ていた。
初対面同士だと会話はどうしてもぎこちなくなってしまうけれど、これが回数をこなしていくうちにだんだん親密になってくるのは先学期の経験から言って間違いない。
なにしろ僕の友人は授業のクラスメイトよりCoffee Hourでできた方が圧倒的に多いのだ。

SPICE(Student Panels for an International Curriculum and Education)プログラムでお世話になったRoopaさんとも久しぶりの再会。
先学期にやったスピーチのアルバイト代として$105を小切手で受け取る。
ラッキー!
臨時収入だ。

今学期もEnglish Conversation Classの講師を務める彼女に「もうCSUNの学生じゃなくなっちゃったから参加できなくて残念です」と言ったら「ノープロブレムよ。ぜひ遊びにいらっしゃい」との暖かいお言葉。
語学学校のスケジュールとダブらなければ時々顔を出させてもらおうかな。

勝治は日本語学科の教授と話しながらLanguage Exchangeの準備を着々と進めているとのこと。
実は、これにはかなり期待しているのだ。
頼りにしてるよ!


9月4日(土)
午前10時起床で空港へ。

一部のターミナルと駐車場が改修工事中の上、Labor Dayの連休でLAX内の周回路は大渋滞。
あちこちで車から降りて大きな荷物をかかえながら走っている人を見かけた。
なにしろこの空港は航空会社別のターミナルが9つに分かれているのだ。

第7ターミナルで友人を見送った後、Ryoを見送るためTom Bradley International Terminalへ。
L.A.初の黒人市長の名を冠したこのターミナルにはアジア、南米、ヨーロッパなど米系以外の航空会社が乗り入れている。

渋滞に巻き込まれたRyoがカウンターに到着したのは最終搭乗案内の30分前。
見送りの仲間たちも次々に駐車場から息を切らせ走ってくる。

ひとりひとりと固い握手を交わすRyo。
喜びも苦労も分かち合ってきた大切な仲間との別れは本当につらい。
だが、一番つらいのはRyoと1年半つき合ってきたJunkoちゃんだろう。

一緒にいることろ以外見たことがないほど仲の良い2人は周りをハッピーにするお似合いのカップルだ。

僕らが一足先に外に出た後、2人はどんな話をしたのだろう。
搭乗時間が過ぎ、ターミナルから出てきたJunkoちゃんの目にはうっすらと光るものがたまっていた。


9月5日(日)
なにかとドタバタして落ち着かなかったが、久しぶりに自由時間がたっぷりの一日。
“勉強したくてたまらない”エネルギーが吹き出した。

まずは「英会話スーパーレッスン30分」
残り5日分を一気に片づけて、終了した。

全体的に例文は基本レベル。
「読む」ことだけでいえば僕でも楽勝だ。
だが、「聞く」「話す」ということになると一気にレベルダウンしてしまうのが今の僕の実力。
付属のCDを聞き取れない自分の耳に腹が立つ。

続いて「WIRED」9月号。

先日読み終わった「33人のサイバーエリート」の著者で出版エージェントJohn Brockmanの記事を精読する。

興味深かったのは彼がスタートさせたThe RightsCenterというシステムについての記述。
これは、彼の出版企画書と原稿をウェブ上に載せ、出版社や編集者がURLとパスワードを教えてもらって閲覧するというものだ。
今まで紙に印刷し郵送していた経費が削減できるのはもちろんだが、メリットはそんなことではない。
世界中に即時公開できるので、各国の仲介エージェントが必要なくなる。
ある小説は1週間で9カ国に売ることができたという。

彼はこのシステムを出版界のeBayにしたいという野望を持っている。
つまり、世界中の物書き、編集者、出版社が参加料を払って参加する出版企画と原稿のオークション。
企画や原稿を売買する自由市場を作ろうというのだ。

この市場のすごいところは、目に見える物質(アトム)ではなく、「企画」という目に見えない情報(ビット)を扱うという点。
とかく(日本では特に)ないがしろにされがちな「アイデア」が、日の目を見たり正当に評価されたりするチャンスが増えるのではないだろうか。
買う側にとってもよりよい「アイデア」を手に入れられる可能性が高まるはずだ。

同じシステムは例えばゲーム企画、番組企画にだって応用できる。
オリジナルのゲーム企画を扱う市場があれば面白いアイデアはゲーム会社が買ってくれるかもしれないし、A局でボツにされた僕の番組企画をB局のプロデューサーが欲しがるかもしれない。

かつてアイデアを出し原稿化するのが仕事だった僕としては、なんだかすごくワクワクしてしまうのだ。


9月6日(月)
アメリカはLabor Dayの休日。
そろそろ語学学校の入学手続きをしようと思っているのだが、今日は学校もお休みだ。

昼頃起き出してきて、近くのスターバックスへ。
インターネットで知り合ったいけしたさんご夫妻と会うためだ。

いけしたさんは映画のバイリンガルシナリオを出版しているスクリーンプレイ出版で5年間編集長をつとめた後、今年6月からCalifornia State University, fullertonの大学院でTESOL(英語教授法)を専攻しているという、いわば英語教育の専門家。
英語の勉強で四苦八苦している僕の日記を読んで「もっと効果的な勉強法もありますよ」というメールを下さったのだ。
そりゃあ、お会いするしかないでしょう(笑)。

驚いたことにいけしたさんは初対面の僕のために何冊もの本とビデオとCDを持ってきて下さった。
ひとつひとつその特徴と利点を説明した上で、なんとそれらをしばらく貸して下さるという。
ううっ、ありがたくて涙が出る。
ホームページを作っていてよかった……。

さらに、ごく近い将来、英語教育にも間違いなく導入されるであろうマルチメディアの可能性について意見交換。
ユーザーが能動的に関わるインタラクティブ・エデュテイメントソフトの話で大いに盛り上がる。
勉強だって楽しくてやめられなくなるような方法がきっとあるはずだ。
そして、そこにはエンタテイメント職人たる僕の出番も。

アパートに帰ってきて、さっそく「30音でマスターする英会話」(鵜田豊・著/SSコミュニケーションズ)の本とビデオに挑戦。
これは、日本語の感覚や口の形では発音できない30音(子音24・母音6)を徹底的にトレーニングしようという教材だ。
一通りやってみると、これまで漠然と勉強していた英語についていくつかの発見があった。

まずは「英語のスペルは規則的だ」ということ。
英語のスペルはもともと発音を示したものだから、綴りを見れば発音が分かり、聞き取れればスペルが書ける。
日常会話でよく使われる単語に例外が多いので勘違いしやすいが、単語の80%以上はスペルと発音が一致しているのだという。

同じことだが「英語は表音文字だ」ということ。
これは分かっているようで分かっていなかった。
例えば「school」は「ス・クー・ル」ではなく、「s-ch-oo-l」(ス・ク・ウー・ル)。
つまり、日本語のひらがなやカタカナと同じで、スペルを1音ずつ正しい音で読んでいけば正しい発音になるのだ。

そして「聞き取れないのはスピードのせいではない」ということ。
僕らが人混みや騒音の中でも人と話せるのは、脳の排他作用によって雑音を自動的に排除しているから。
同じように、母国語にない音は「雑音」として排除されているから聞こえていても意識が認識できないのだ。
逆に言えば、英語の発音を「これは必要な音だ」「雑音じゃない」と脳に覚え込ませれば排除されなくなる。
そのためにこの30音を徹底的に訓練しなさいというわけだ。

僕の当面の目標は「美しい発音」ではなく、「授業がしっかり聞き取れること」だが、そのためにも正しい発音を身につけることが必要らしい。
ビデオを何度見ても「L」と「R」が聞き分けられない僕に明日はあるのか!?(笑)


9月7日(火)
Labor Dayの3連休が明けたので、いよいよ行動開始。
語学学校の入学手続きだ。

「語学学校にいくら通っても英語力はなかなか伸びないよ。それよりも大学で専攻の授業に出て食らいついていった方がいいんじゃないの」というのが周りの経験者たちの多数意見。
僕もそれは理解できる。

だが、僕が「専攻」として選んだのはUCLA Extensionの「Fundamentals of New Media for the Entertainment Proffessionals」1コマのみ。
I-20を維持するためにもどこかの正規学生である必要がある。
それに、「専攻」の授業をより理解するためには英語力を少しでも向上させたい。
もちろん、CSUNにマルチメディア関係のコースが新設されたら、喜んで復学したいのだが。

電話帳を見て片っ端からFAXを送りつけたところ、資料を送ってきたのは全部で12校。
僕はその中から主に授業料の安さで2つの学校を候補として選んでいた。
実際に学校を見て説明を聞いてどちらかに決めようと思っていたのだ。

まず訪ねたのはダウンタウンにあるA校。

ここの魅力はなんといっても1ヶ月$100強という授業料の安さ。
「I-20を出すだけで授業はやってないんじゃないの?」という悪い噂も聞くが、僕は以前に通っていたという友人からそれなりの授業をやっているという話を聞いていた。
それよりも午前、午後、夜の好きな時間帯に自由に行っていいというフレキシビリティーに魅力を感じていたのだ(本当はいけないのかもしれないけど)。

到着して困ったのは、学校のビルに駐車場がないこと。
近くをグルグル回ってみたが、一番安い駐車場でも1日$2.50。
ということは、1ヶ月で約$50も余計にかかることになる。
それは痛いなぁ。

部屋に入ると、ちょうど授業を終えたらしい日本人の若者が10人ほど談笑していた。
L.A.の語学学校で日本人がいないところを探すなんて無理なのは知っているけれど、それにしてもなぁ(笑)。

さっそくディレクターの女性に話しかけてびっくり!
なんと僕は犯罪者だということが判明してしまったのだ。

I-20の有効期限はその学校をやめてから60日。
僕はその起点となる日付が秋学期の初日である今月6日だと勝手に思い込んでいたのだけれど、そうではなく、春学期の最終日である6月4日だというのだ。
ということは、すでに僕のI-20は期限が切れてから90日を経過している。
そう、僕は不法滞在者だったのだ。

だが、ディレクターは少しも慌てない。
おそらく、僕と同じようなケースをいくつも処理しているのだろう。
「弁護士を通してステイタスを回復する方法もありますが、それには時間とお金がかかります。あくまで緊急処置ですが、I-20が切れる前の日付で入学手続きは終了していたのに、その書類を移民局に送るのが遅れたということにすれば形式上は空白期間がなくなるのです」

なるほど、裏ワザだ。
学校側には迷惑をかけてしまうし、その分の授業料も当然支払わなければならないが、今後も合法滞在するためにはそうするしかあるまい。
それだったら先月から学校に通っていればよかったなぁ。

「早急に検討して返答します」と言い残して、もうひとつの候補校であるトーランスのB校へ。

ディレクターにI-20の件を話すと、A校とまったく同じ解決方法を提示された。
う〜む、やっぱりそうするしかないのか。
駐車場代を入れれば授業料に大差はなく、環境はこちらの方が気に入った。
よし、こっちにしよう。

当初は授業料が安く生徒の年令が比較的高い夜コースを考えていたのだが、ディレクターはAdvancedクラスのある午前コースを強力にプッシュしてくる。
レベルの高い授業を受けるのは望むところだし、なによりI-20の件で迷惑をかけている引け目がある。
素直な僕は「午前コースでお願いします」と答えてしまった。
ああ、毎朝早起きしなくっちゃ(笑)。


9月8日(水)
午前7時半起床。
久しぶりに早起きしたのは語学学校のクラス分けテストを受けるため。
ま、授業が始まればいやでも早起きしなければならないんだよな。

学校についてさっそくテストに取りかかる。
リスニング20問、文法30問、ボキャブラリー30問、リーディング20問の合計100問を1時間で解答するというもの。
おそらく「ミシガンテスト」と呼ばれているものだろう。

寝不足気味で集中力が心配だったのだが、思ったより体調はいい。
リスニングもTOEFLよりずっと素直な問題ばかりできちんと聞き取れる。
こりゃ、いいぞ。
早くも特訓の効果が出ているのか!?

その場で採点した結果は……100点満点中93点!
リスニングの誤答もたった1問だけという満足のいく出来だ。
もちろん、文句なしにAdvancedクラスに入ることができる。

入学申込書を提出し、3ヶ月分の授業料とテキスト代を支払って手続きは終了。
あとはI-20さえもらえれば万事OKだ。

アパートに帰り、「30音でマスターする英会話」
CDとテキストを併用して、発音をひとつひとつ確認していく。
地味な作業だが、なんとなく効果はありそうな気がする。
テキストに描かれた口の形をマネをすると、確かにネイティブっぽい発音になるのだ。
よく考えたら日本の学校でこんなに細かく発音を訓練したことはなかったよなぁ。

教材と一緒にいけしたさんからお借りした「クラーク先生の英語勉強革命」(グレゴリ・クラーク・著/ごま書房)読了。
多摩大学の学長であり、英語、日本語、中国語、ロシア語に堪能な著者が紹介する外国語学習法の紹介だ。
彼が提唱するのは同じテープを理解できるまで何度も深く聞く「ディープリスニング」。
まずは耳で聞くのが何より重要だという。

いつもはキャプションをつけて見ているドラマ「FRIENDS」のビデオだが、試しにキャプションを消してみると耳の立ち方が全然違うのがよく分かる。
逆に言えばいつもは目から入ってくる情報に頼っているということなのだろう。
確認のためにキャプションは必要だが、これから我が家のテレビは「キャプションOFF」をデフォルトにしようと固く決意したのだった。


9月9日(木)
昼頃起きてきて「30音でマスターする英会話」
Stage2まで終了したが、「farmとfirm」「trackとtruck」「shutとshot」が聞き分けられない。
発音記号上の理屈は分かっているが、何度CDを聞いても区別がつかないのだ(笑)。
このくらい分からなくたって外国人の発音に慣れている人が多いL.A.では何の苦労もないのだろうけれど、ちょっと悔しい。

夕方、学校へ行ってI-20の書類にサイン。

「サイバースペースからの攻撃」(河上イチロー著/雷韻出版)読了。
インターネットがらみの事件が起こるたびにマスコミや識者が的外れな報道やコメントをしているという著者の怒りやネット規制に反対する姿勢には共感できるところが多い。

確かにインターネットは自分で使ってみないと理解しにくい新しい特質を持ったメディアだと思う。
使ったことのない人が異質で正体不明のものを排除したくなるのも分からなくもない。
だが、この新しいメディアは問題点以上に大きな大きな可能性を持っているのだ。
この魅力的な道具とどうつき合っていくかのルール作りを「使ったことのない人」がリードするのは違うんじゃないか、と僕は思う。

Kojunが持ってきてくれた「踊る大走査線」のビデオを見始めたら、つい引き込まれてやめられなくなってしまった。
ああ、朝まで見ちゃうかもなぁ。


9月10日(金)
やっぱり「踊る大走査線」全11話見てしまった。
見終わるとすでに外はすっかり明るい朝7時30分。
こんな生活でいいのか!?(笑)

そんな後ろめたさをぬぐい去るべく、昼前に起床。
CSUNのCoffee Hourへ。

今日の話し相手は台湾から来た新入生Cythiaさん。
僕が日本でテレビの仕事をしていたと話したら、小室哲哉や安室奈美恵、酒井法子といった有名人について質問責めにあってしまった。
もちろん、僕も逆取材。
松田聖子のスキャンダルは即日、台湾の新聞に載るんだとか。
話の内容はともかく(笑)、1時間以上たっぷり英語を使えて充実した気分だった。

夕方、日本から仕事でやって来た笹生さん、照沼さんご夫妻が宿泊するSanta Monicaのホテルへ。
高級住宅街で賃貸アパートの一部を宿泊用にも使っている隠れ家的ホテルだ。

笹生さんは放送作家、照沼さんはテレビディレクターというギョーカイ夫婦。
今回は文化放送の特番で、L.A.在住の工藤夕貴さんとそのエージェントにインタビューためにやって来たのだ。

それにしても、今どきカメラに向かってVサインするディレクターなんていないっすよ(笑)。

明太子、ショートホープ、最新号の雑誌というありがたいお土産をいただいた後、Santa Monica Placeでショッピング。
妊娠7ヶ月の笹生さんのご要望でマタニティードレスの専門店Motherhoodへ。

笹生さんいわく「日本製のマタニティーはフリフリのデザインばかりで、外で働く妊婦もいるっていうことが分かってない」んだとか。
それに比べるとこの店にはスーツ、ミニスカートからジーンズまであらゆるデザインのマタニティーが並んでいる。
しかも、値段は日本の数分の一。
意外なところで女性の社会進出度の違いを思い知らされたような気がする。

というわけで、働き者の笹生さんは、日本なら1着分の予算で6着のマタニティーを買い込んだのだった。


9月11日(土)
たっぷり寝たのにちっとも疲れが抜けない。
やっぱり年かなぁ(笑)。

明日の日記はちゃんと書きます。
ごめんなさい。


9月12日(日)
午前11時起床で「30音でマスターする英会話」
Stage3まで終了。
細かい発音はまだまだだが、大くくりのイントネーションは大丈夫。
だてに1年以上アメリカにいるわけじゃない(笑)。

続いて「WIRED」9月号。
Nokiaについての記事を読み始めたが、途中まで。
辞書を引き引き英語を読むのは疲れるし、スラスラとはいかないんだよなぁ。

夕方、姪である笹生さん夫妻に会いにやってくるNorikoさんにKojunを紹介するため、ダウンタウンのホテルへ。
Santa Monica Collegeを卒業し貿易関係の仕事を探しているKojunにとって、この業界に知己の多いNorikoさんは頼りになる存在のはずだ。


Norikoさんの息子のブライアンは日本語も分かるJapanese American。
もちろん英語もペラペラ。
思わぬところで英会話の練習ができてラッキーだった。

その後、文化放送の小倉ディレクターも合流してみんなで夕食。
「出世払いよ」というNorikoさんにごちそうになってしまった。
なにかにつけ親切にして下さるNorikoさんにはまったく頭が上がらない。
ちゃ〜んと出世しなきゃな(笑)。

いよいよ明日から語学学校の授業が始まる。
UCLA Extensionの授業についていけるよう、耳と口をブラッシュアップするぞ。

←日記才人(にっきさいと)ボタン

「再び99年夏休み編2」  「再び99年夏休み編4」