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「Los Angeles 留学日記」再び99年夏休み編3
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9月1日(水) |
午前9時起床。 2日間ほったらかしにしていた友人をホテルでピックアップしてSanta Monica Beachへ。 Santa Monica Beachと聞くと海水浴にもってこいというイメージがあるけれど、実際は水温が低いため、真夏でも泳いでいる人は多くない。 今日も強い日射しを冷たい潮風が中和して過ごしやすい陽気になっていた。 ビーチをブラブラした後Santa Monica Placeのバーガーキングでランチ。 あれから1年3ヶ月。 知りたいこと、学びたいこと、L.A.にいるからこそ感じられることはまだまだたくさんある。 なにかに迷ったらまたここに来よう。 |
9月2日(木) |
ダウンタウンのホテルで友人をピックアップし、チャイナタウンへ。 久しぶりの飲茶ランチ。 ツアコンしているとどうしても出費がかさんでしまうが、1人$10で満腹ならそれも悪くない。 続いて、「Star Wars」封切日に「トゥナイト2」の電話レポートを入れて以来のチャイニーズシアターへ。 そして最後はWestwoodのCoffee Beanでお茶。 ところで、ある方からメールをいただいた。 う〜ん、いい質問です。 僕は新しい双方向メディアが僕たちのコミュニケーション、特にエンタテイメントの分野にどんな影響を与え、どんな変化をもたらすかに興味があります。 この1年、いろいろな人と話していくつかのことが分かりました。 そうした状況をふまえた上で大学をやめることにしました。 これからは日進月歩で進化する双方向メディアの世界を、その最先端の国で見て、聞いて、感じて、体験しつつ、僕の発想に刺激を与えてくれる人たちと話し、脳みそを活性化させていきたいと考えています。 こんなんで質問の答えになっているでしょうか? |
9月3日(金) |
約3ヶ月ぶりにCSUNのCoffee Hourへ。 International Student Officeが主催し各国の学生が集まるこのイベントは英語を実践で使うのに絶好の機会。 先学期は欠かさず参加していたが、今後もできるだけ顔を出そうと思っている。 新学期ということもあってか、キャンパス内の庭園には30人以上の学生がやって来ていた。 SPICE(Student Panels for an International Curriculum and Education)プログラムでお世話になったRoopaさんとも久しぶりの再会。 今学期もEnglish Conversation Classの講師を務める彼女に「もうCSUNの学生じゃなくなっちゃったから参加できなくて残念です」と言ったら「ノープロブレムよ。ぜひ遊びにいらっしゃい」との暖かいお言葉。 勝治は日本語学科の教授と話しながらLanguage Exchangeの準備を着々と進めているとのこと。 |
9月4日(土) |
午前10時起床で空港へ。 一部のターミナルと駐車場が改修工事中の上、Labor Dayの連休でLAX内の周回路は大渋滞。 あちこちで車から降りて大きな荷物をかかえながら走っている人を見かけた。 なにしろこの空港は航空会社別のターミナルが9つに分かれているのだ。 第7ターミナルで友人を見送った後、Ryoを見送るためTom Bradley International Terminalへ。 渋滞に巻き込まれたRyoがカウンターに到着したのは最終搭乗案内の30分前。 ひとりひとりと固い握手を交わすRyo。 僕らが一足先に外に出た後、2人はどんな話をしたのだろう。 |
9月5日(日) |
なにかとドタバタして落ち着かなかったが、久しぶりに自由時間がたっぷりの一日。 “勉強したくてたまらない”エネルギーが吹き出した。 まずは「英会話スーパーレッスン30分」。 全体的に例文は基本レベル。 続いて「WIRED」9月号。 興味深かったのは彼がスタートさせたThe RightsCenterというシステムについての記述。 彼はこのシステムを出版界のeBayにしたいという野望を持っている。 この市場のすごいところは、目に見える物質(アトム)ではなく、「企画」という目に見えない情報(ビット)を扱うという点。 同じシステムは例えばゲーム企画、番組企画にだって応用できる。 かつてアイデアを出し原稿化するのが仕事だった僕としては、なんだかすごくワクワクしてしまうのだ。 |
9月6日(月) |
アメリカはLabor Dayの休日。 そろそろ語学学校の入学手続きをしようと思っているのだが、今日は学校もお休みだ。 昼頃起き出してきて、近くのスターバックスへ。 いけしたさんは映画のバイリンガルシナリオを出版しているスクリーンプレイ出版で5年間編集長をつとめた後、今年6月からCalifornia State University, fullertonの大学院でTESOL(英語教授法)を専攻しているという、いわば英語教育の専門家。 驚いたことにいけしたさんは初対面の僕のために何冊もの本とビデオとCDを持ってきて下さった。 さらに、ごく近い将来、英語教育にも間違いなく導入されるであろうマルチメディアの可能性について意見交換。 アパートに帰ってきて、さっそく「30音でマスターする英会話」(鵜田豊・著/SSコミュニケーションズ)の本とビデオに挑戦。 まずは「英語のスペルは規則的だ」ということ。 同じことだが「英語は表音文字だ」ということ。 そして「聞き取れないのはスピードのせいではない」ということ。 僕の当面の目標は「美しい発音」ではなく、「授業がしっかり聞き取れること」だが、そのためにも正しい発音を身につけることが必要らしい。 |
9月7日(火) |
Labor Dayの3連休が明けたので、いよいよ行動開始。 語学学校の入学手続きだ。 「語学学校にいくら通っても英語力はなかなか伸びないよ。それよりも大学で専攻の授業に出て食らいついていった方がいいんじゃないの」というのが周りの経験者たちの多数意見。 だが、僕が「専攻」として選んだのはUCLA Extensionの「Fundamentals of New Media for the Entertainment Proffessionals」1コマのみ。 電話帳を見て片っ端からFAXを送りつけたところ、資料を送ってきたのは全部で12校。 まず訪ねたのはダウンタウンにあるA校。 到着して困ったのは、学校のビルに駐車場がないこと。 部屋に入ると、ちょうど授業を終えたらしい日本人の若者が10人ほど談笑していた。 さっそくディレクターの女性に話しかけてびっくり! I-20の有効期限はその学校をやめてから60日。 だが、ディレクターは少しも慌てない。 なるほど、裏ワザだ。 「早急に検討して返答します」と言い残して、もうひとつの候補校であるトーランスのB校へ。 ディレクターにI-20の件を話すと、A校とまったく同じ解決方法を提示された。 当初は授業料が安く生徒の年令が比較的高い夜コースを考えていたのだが、ディレクターはAdvancedクラスのある午前コースを強力にプッシュしてくる。 |
9月8日(水) |
午前7時半起床。 久しぶりに早起きしたのは語学学校のクラス分けテストを受けるため。 ま、授業が始まればいやでも早起きしなければならないんだよな。 学校についてさっそくテストに取りかかる。 寝不足気味で集中力が心配だったのだが、思ったより体調はいい。 その場で採点した結果は……100点満点中93点! 入学申込書を提出し、3ヶ月分の授業料とテキスト代を支払って手続きは終了。 アパートに帰り、「30音でマスターする英会話」。 教材と一緒にいけしたさんからお借りした「クラーク先生の英語勉強革命」(グレゴリ・クラーク・著/ごま書房)読了。 いつもはキャプションをつけて見ているドラマ「FRIENDS」のビデオだが、試しにキャプションを消してみると耳の立ち方が全然違うのがよく分かる。 |
9月9日(木) |
昼頃起きてきて「30音でマスターする英会話」。 Stage2まで終了したが、「farmとfirm」「trackとtruck」「shutとshot」が聞き分けられない。 発音記号上の理屈は分かっているが、何度CDを聞いても区別がつかないのだ(笑)。 このくらい分からなくたって外国人の発音に慣れている人が多いL.A.では何の苦労もないのだろうけれど、ちょっと悔しい。 夕方、学校へ行ってI-20の書類にサイン。 「サイバースペースからの攻撃」(河上イチロー著/雷韻出版)読了。 Kojunが持ってきてくれた「踊る大走査線」のビデオを見始めたら、つい引き込まれてやめられなくなってしまった。 |
9月10日(金) |
やっぱり「踊る大走査線」全11話見てしまった。 見終わるとすでに外はすっかり明るい朝7時30分。 こんな生活でいいのか!?(笑) そんな後ろめたさをぬぐい去るべく、昼前に起床。 今日の話し相手は台湾から来た新入生Cythiaさん。 夕方、日本から仕事でやって来た笹生さん、照沼さんご夫妻が宿泊するSanta Monicaのホテルへ。 笹生さんは放送作家、照沼さんはテレビディレクターというギョーカイ夫婦。 明太子、ショートホープ、最新号の雑誌というありがたいお土産をいただいた後、Santa Monica Placeでショッピング。 というわけで、働き者の笹生さんは、日本なら1着分の予算で6着のマタニティーを買い込んだのだった。 |
9月11日(土) |
たっぷり寝たのにちっとも疲れが抜けない。 やっぱり年かなぁ(笑)。 明日の日記はちゃんと書きます。 |
9月12日(日) |
午前11時起床で「30音でマスターする英会話」。 Stage3まで終了。 細かい発音はまだまだだが、大くくりのイントネーションは大丈夫。 だてに1年以上アメリカにいるわけじゃない(笑)。 続いて「WIRED」9月号。 夕方、姪である笹生さん夫妻に会いにやってくるNorikoさんにKojunを紹介するため、ダウンタウンのホテルへ。
その後、文化放送の小倉ディレクターも合流してみんなで夕食。 いよいよ明日から語学学校の授業が始まる。 ←日記才人(にっきさいと)ボタン |