「Los Angeles留学日記」

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「Los Angeles 留学日記」

アメリカ大陸横断ドライブ番外編1
(1999年月28日〜)

7月28日(水)
Key West(フロリダ州) - Miami(フロリダ州) 走行距離190マイル
Key Westの宿は高かった。

1泊$200以上するビーチ沿いに建つ超高級ホテルは最初から眼中になかったが、僕らがやっとのことで探し当てたモーテルでさえ、シングルにエキストラベットを入れた狭い部屋で$69+tax。
さすが地の果ての観光地だよなぁ。

しかも、深夜にホームページの更新をしようと思ったら電話回線が通じない!
ここまで順調に毎日更新してきたというのに、ゴールの日になってそれをリアルタイムで伝えられなくなるとは思わなかった。

そんなモーテルをチェックアウト。

中庭にはしゃれたプールなんかあっても、結局泳がなかったなぁ。

昼食の前に僕らが向かったのは「Southern Most Point」。
つまり、アメリカ大陸最南端だ。

民家の隣にさりげなく置いてある指標の前で多くの観光客が記念撮影をしている。
道端には露店が出ていて、ただのジュースを「Southern Most Cold Drink」なんていう看板で売っている。
それなら僕らは「Southern Most Japanese People」か(笑)。

同じ露店で見つけたのがこの看板。

「90 miles to Cuba」
そう、ここは天気がよければキューバが見えるというポイントなのだ。
米ソ冷戦がピークに達したキューバ危機の時、こののどかな観光の島はどんな風だったのだろう。
指標から海を臨んだ右手には通信施設を備えた米軍基地が見えていた。

さすが最南端だけあって、Key Westは暑い。

ダウンタウンを黙って歩いているだけでもTシャツが汗でぐっしょりだ。

冷房の効いたチャイニーズレストランで昼食をとった後、文豪ヘミングウェイの家を訪ねた。

猫屋敷といわれるだけあって敷地内にはたくさんの猫が住みついている。

彼らもさすがにこの暑さはたまらないらしく、敷地内の日陰をみつけてグダ〜ッと伸びていたが。

$7.50という高額の入場料を払ってもここにやってきたのはヘミングウェイの書斎が見てみたかったからだ。
ずいぶんレベルは違うが同じ物書きの端くれとしては、彼がどんな机に向かって執筆していたのか興味がある。
そしてそれは母屋から離れ、プールに面した別棟の2階にあった。

10畳ほどの部屋の中は思ったよりシンプルだ。
壁に向かった机じゃないと落ち着かない僕としては、机が部屋の真ん中に置いてあったのが意外だったが、そのすぐ側のリクライニングチェアはよく分かる。
きっと原稿に行き詰まったとき、ここに寝ころんで気分転換したんだろうなぁ。

さぁ、Key Westよさらば。
僕らは昨日走ってきた国道U.S.1号線を今度は東に向かって走り始めた。
昨日より海の色が明るくグリーンに見えるのは日射しがまだ高いせいだろうか。
いずれにしても走るだけで気分が爽快になる道だ。

再び本土に上陸して今日の滞在地Miamiに入る。
高層ビルが建ち並ぶMiami市のダウンタウンを抜け、橋を渡るとそこからはMiami Beach市。
ビーチと名前が付くだけあって海に面したリゾートだが、僕らはここに1泊$39で泊まれるホテルがあるのを割引クーポンで見つけていた。

メインストリートであるCollins Ave.には数え切れないほどのホテルが並んでいる。
ホテルの隣がまたホテル。
そのまた隣がまたホテル。
車で5分走ってもそのまた隣がまたホテル。
さらに10分走ってもそのまた隣がまたホテル。
実に70ブロック以上に渡ってホテルしかない!
おいおい、どうなってるんだ、この町は。

その答えは、ホテルにチェックインした後夕食を食べに入ったデニーズのレシートを見て分かった。

「15%のチップは含まれておりません」という文章が5回もくり返されているのだが、よく見ると英語、スペイン語、フランス語、ポルトガル語、そしてドイツ語で書かれている。
そう、アメリカ南東部に位置するここMiamiは、全米はもちろん、ヨーロッパ、南米各地からのツーリストを集める国際観光都市。
並みの観光都市とはスケールが違うのだ。

マネージャーらしき女性に「ここに日本語も付け加えて下さいよ」と話しかけたら「ウチのコンピュータじゃ日本語が打てないのよ」。
ううっ、こんなところでコンピュータ2バイト文字の問題と直面するとは(笑)。

そういえば僕らのホテルのフロントマンは英語とスペイン語を流ちょうにあやつっていた。
「何カ国語話せるんですか?」と尋ねてみると、「私はアルゼンチン生まれなのでスペイン語が母国語です。その他に英語、ポルトガル語、イタリア語が話せます。日本語も勉強していますが難しいですね」と、とんでもない答えが返ってきた。
僕なんか英語ですらままならないというのになぁ。

夕食の後、ダウンタウンにくり出すと、MIamiの国際性はさらにはっきりした。

歩道にせり出したオープンテラスで食事をしている客の楽しそうな会話はマルチリンガル。
ライヴショーのステージではラテンのリズムに美女が腰をくねらせ踊っている。

今回の旅にこんな町はなかったぞ。
もしかしたらMiamiはとてつもなく面白い町なのかもしれない。

《今日の出費》
チップ $1.00
モーテル代 $----/2=----
昼食(中華) $8.19
ガソリン代 $11.50/3=$3.83
氷 $1.25/3=$0.42
水 $1.25
夕食(デニーズのエビフライ) $8.35


7月29日(木)
Miami(フロリダ州) 走行距離0マイル
正午起床。
今回のホテルは1泊$39とは思えないほど快適だ。

久しぶりに移動がない連泊ということで、3人バラバラの個人行動。
篠原さんは、酷使しすぎて少し不調気味のビデオカメラのクリーニングテープを探しに町へ出かけ、Mikioさんは近くのジムでトレーニング。
僕は、ホテルのプールで昼寝を決め込む。

ギラギラ照りつける太陽にあぶられて我慢できなくなるとプールに飛び込みクールダウン。
再びデッチチェアに戻り、ビキニの美女が通りかかるたびに薄目を開けるという、なんとも贅沢な時間の過ごし方だ(笑)。
残念なのは読む本がないこと。
数冊持ってきた文庫本はここまでの旅路ですでに読み尽くしてしまっていたからだ。

プールサイドにいても耳に入ってくる言葉はインターナショナル。
英語、フランス語、スペイン語まではなんとなくそれと分かるが、聞いてもどこの言語か分からない会話が飛び交っている。
こんなことは他の町ではなかったことだ。

このプールのすぐ裏がマイアミビーチになっている。

この数日、いやというほど見てきながら、膝までしか入れなかったフロリダの海。
ついにここで泳ぐことができるのだ。

砂浜は白く、海はエメラルドグリーンから紺碧へのグラデーション。
海の色がなぜグリーンになるのかというと、それは浅瀬の白砂が映し出されているからだということに初めて気がついた。

やっと背が届く深さのところで足元に目をやると、なにやら黒いものが見える。
おおっ、魚か、と思ってよく見たら、なんとそれは自分の影だった。
それくらい水の透明度が高いのだ。

そういえばキーウェストからの帰り道にダイビングショップがたくさんあった。
ここで潜ったら最高なんだろうなぁ。
一応ダイビングのCカードを持っていたりする僕は深海の景色に思いをはせたのだった。

夕方、3人合流して、明日L.A.に戻るMikioさんと最後の晩餐。
チャイニーズレストランでいつもより一品多くスープをオーダーし、この旅で一番豪勢な夕食だった。

夜、篠原さんと今後の計画を立てる。
Miamiの後はNew Yorkに飛んで、友人の部屋に数日居候させてもらう予定なのだが、問題はいつMIamiを発つかだ。
レンタカーの返却は8月1日に迫っている。
しかし、いろいろ話しているうちにもう少しここにいたくなってきてしまった。

気の向くままに移動しようというのが今回の旅だ。
よし、レンタカーは新しく小型の車を借りよう!

結論は8月3日にNew Yorkへ移動。
L.A.には8月8日の便で帰ることにした。

日程が決まれば善は急げ。
航空券の予約をしようとインターネットで調べてみると、直前予約の料金は高い!
大手航空会社のN.Y.-L.A.間は軒並み$950もする。
う〜む、航空運賃は気ままな旅には向いていないらしい(笑)。

仕方なくユナイテッドのマイレージをあきらめて無名のTowerという航空会社で予約完了。
それにしても運賃が4倍以上違うっていうのはどういうことなんだ!?

《今日の出費》
チップ $1.00
昼食(IHOPのパンケーキ&コーヒー) $8.71
駐車場代 $3.75/3=$1.25
夕食(スープ付き中華) $13.07
アイスコーヒー $2.73
航空券(Miami-New York/United) $190.00
航空券(New York-Los Angeles/Tower) $213.00


7月30日(金)
Miami(フロリダ州) 走行距離0マイル
午前8時40分起床で、第3回チャット。

前の2回もそうだったが、旅先からのチャットは楽しい。
この旅をリアルタイムで読んでくれいてる人がこんなにいるんだと実感できることが、また今日も日記を書こうというエネルギーになるからだ。
参加して下さったみなさん、本当にありがとうございます。
道中、もう一回くらい開催できたらいいなぁ、と思っていますので、ぜひまた遊びに来て下さい。

今日、L.A.に帰ってしまうMikioさんを空港に送りがてら市内をドライブしていたら、なんと日本語の看板を発見。

ここまでの旅で日本食レストランはたくさん見てきたが、日本語のレンタルビデオ店というのは初めてだ。
興味津々で中に入っていくと、そこはその名もJapanese Marketという日本のビデオや食材を扱うグロッサリーストアだった。

嬉しくなって店内をグルグル回って物色。
概して値段はL.A.より高めだが、コメもあるし納豆もある。
生鮮食品だけは定期的に送られてくるのを待つしかないけれど、ごく普通の日本人が生活するには十分な品揃えだろう。
僕もプールサイドで読もうと新聞を2紙購入した。

ご主人によると、バブルの頃は多かった日本人留学生も今はだいぶ少なくなっているとのこと。
Miamiには特別日本人が多いエリアはなく、各地域に散らばっているそうだ。
英語の上達を望むんだったらL.A.よりこちらの方がいい環境なのかもしれないなぁ。
2年前、留学を決意したときにフロリダの大学に資料請求したことを思い出してしまった。

続いて「超大金持ちが住んでいるエリアに品揃えがとんでもなく高級なスーパーやコンビニがあるらしい」という情報だけを頼りにCoral Gablesという高級住宅街を探索。
残念ながらそれらしき店は発見できなかったが、住宅街のど真ん中にそびえ立つ超高級ホテルを発見した。

ビジネス街でもリゾートでもないエリアに突如現れるお城のようなホテル。
それなのに周りの景色に違和感なく溶け込んでいるのは高級住宅街の気品というものか。
このエリアの豪邸ならゲストルームの2つや3つあるだろうに、一体どんな人が泊まるんだろう。

1ヶ月以上も一緒に旅したMikioさんと空港でお別れ。

僕らも間もなく帰りますから、そうしたら大いに思い出話を語りましょうね。

昨日、一昨日と泊まったホテルは週末に割引クーポンが使えず、$15増になってしまうのでチェックアウト。
それに代わるホテルを探すのため、掲示板で教えてもらったpriceline.comに「週末1泊$40以下の2つ星クラス」という条件を出したら、なんと、条件に合うホテルがあったのだ。

さっそくチェックインして部屋に入ってみると、これがいい感じじゃないか。

広いし、清潔だし、ダウンタウンへも近い。
さすがは国際観光都市。
ホテルの数が多いだけ競争も激しいのだろう。
と思ったら、なんと駐車場料金が2日で$17かかるという。
ということは、1泊実質$48.50か。
なんだか複雑な気分だなぁ。

その後は気ままに市内ドライブ。

州立公園のビーチを散歩したり、スターバックスでアイスコーヒーを飲んだりしてのんびり過ごす。

夕食はスーパーで見つけた鉄火巻きと穴子巻き。

わずか3日前まであんなにせわしなく移動していたのがウソのようにのんびりしてしまったのであった。

《今日の出費》
チップ $1.00
ホテル代(2泊分・電話代含む) $106.26/2=$53.13
昼食(IHOPのパンケーキ&コーヒー) $8.71
駐車場代1 $10.00/3=$3.33
ガソリン代 $15.00/3=5.00
駐車場代2 $17.00/2=$8.50
州立公園入場料 $4.00/2=2.00
新聞 $6.12
アイスコーヒー $3.14
夕食(寿司) $5.16


7月31日(土)
Miami(フロリダ州) 走行距離0マイル
正午起床。

市内をドライブがてらピザハットの食べ放題で昼食。
その後、スターバックスでアイスコーヒーを飲みながら、昨日買った新聞を読む。
なんだか身体がマイアミに順応して、頭の中がからっぽになってしまったような気がするぞ。

こんな気候のところで勉強ができるのだろうか、と思ったわけではないけれど、地図で見つけたUniversity of Miamiを訪ねてみた。

正門からいきなり並ぶパームツリー。
やっぱりここは南国なんだ(笑)。

構内に入ってみると、キャンパスのど真ん中に大きな池があり、水鳥がさわやかに鳴いている。

なんだか校舎がリゾートホテルに見えてきた。
ホントに学生たちはこんなところで勉強してるのか?(笑)
この環境はかなり羨ましい。

ホテルに戻ってきて、またもやプールサイドとビーチで昼寝。

やっぱりこれがMiamiの正しい過ごし方でしょ(笑)。

《今日の出費》
チップ $1.00
駐車場チップ $1.00
昼食(ピザハットの食べ放題) $6.00
アイスコーヒー $3.14
夕食(寿司) $3.87


8月1日(日)
Miami(フロリダ州) 走行距離182マイル
午前7時半起床。

L.A.を出発してからちょうど5週間目。
僕らとハードな旅を共にしてきてくれたフォード・トーラスを返却する日がやって来た。
ガソリンを満タンにし、MIami国際空港のすぐ近くにあるHertzのオフィスに向かう。

返却用の書類に記入するため、オドメーターを確認すると2万5409マイルを示している。

借りたときの走行距離は1万6727マイル。
ということは、僕らはこの車で8682マイル(約1万3891km)も走ってきたことになる。
1日平均なんと248マイル(約397km)!
そんなハードな走りにも関わらず、ひとつの故障も不調もなく走ってくれたトーラスよ、どうもありがとう。
おかげでいい旅ができたよ。

返却手続きはあっけないほど簡単だったが、僕は、愛着のわいたこの車と別れるのがとても名残惜しかった。

Miamiを発つまであと2日。
その間の足を確保すべく、僕らは同じオフィスの貸し出し窓口に向かった。

期間も短いし、人数も僕と篠原さんの2人。
今度はコンパクトサイズの車で十分だ。

ということで借りたのがこの車。
残り2日間、よろしく頼むぞ。

せっかく早起きしたのだからと、フロリダ半島の南端にあるFlamingoまでドライブすることにした。

この一帯はFort MyersからKey Westに向かう途中で通過したEvergladesという大湿地帯。
広大な国立公園になっている。

国道U.S.1号線から州道9336号線に入り、一本道を走っていると、あった!

またもや「パンサーに注意」の看板。
道路部分以外は全く手つかずの自然だから、きっと野生動物の宝庫なのだろう。
ま、このクソ暑い真っ昼間からパンサーがノコノコ出てくるはずはないだろうけれど。

Flamingoに向かう一本道にはいくつかのポイントがあって、それぞれに観察コースが用意されている。

湿原の上の歩道を歩いていくと、いるわいるわ、まさに「野生の王国」だ。
熱帯性の魚、カメ、鷹……、そして圧巻はなんといってもこいつだ。

アリゲーター!
偶然1匹や2匹に出くわすというのではない。
よく目を凝らしていれば、いくらでも見つけることができるのだ。
こりゃあ、すごい!

パンフレットによると、夜になればアライグマも出てくるのだという。
そんなところをカヌーで行くコースがあるというのだからびっくりだ。

さらに行くと、マングローブの林を発見。

海水と淡水が混じる水辺に、まるで触手のように伸びた根が生命力を感じさせる。

走り続けること3時間でFlamingoに到着。

ここから南に広がるフロリダ湾にはKeyと呼ばれる小島が数十、いや数百も散らばっている。
青い空と海の境目に見える緑色の植物は、そこに陸地がある証明だ。
僕らがボ〜ッと眺めている間にも小さなボートが緑の合間を縫って沖へ向かっていく。

こんな景色を見ているだけでもフロリダに来てよかったなぁ、と思うのだった。

《今日の出費》
チップ $1.00
駐車場チップ $1.00
昼食(マクドナルドの朝食セット) $2.66
ガソリン代 $12.77/2=$6.39
レンタカー代 $125.75/2=$62.88
国立公園入場料 $10.00/2=$5.00
虫よけスプレー $5.06/2=$2.53
夕食(中華) $12.09


8月2日(月)
Miami(フロリダ州) 走行距離0マイル
正午起床。
Miamiダウンタウン近くのBayside Market Placeへ。

ここはMiami CityとMIami Beach Cityの間を通る内海に面したショッピングモール。
クルーズ船なども発着する観光客に人気のスポットだ。

実は僕らはここである女性と待ち合わせをしていた。
Miamiでは数少ない日本人留学生の方から「昼食でもご一緒しませんか?」というメールをいただいていたのだ。
男3人で1ヶ月以上旅をしてきた僕らが、そんな貴重な機会を逃すわけがない(笑)。


渋谷佳世子さん。
今年5月からMiami Dade Community CollegeでHospitality Managementを学んでいるという。
「鈴木さんの日記に書かれていた通り、本当に日本人は少ないんですよ」
渡米以来、授業ではもちろんキャンパスでも日本人を見かけたことは一度もないとか。
そんな彼女にとっては日本人と話ができる貴重な機会だったというわけだ(笑)。

貧乏留学生同士の昼食はキューバ料理。

ドライカレー風ピラフ、ハムのコロッケにバナナの甘煮という南国ムードたっぷりのランチはなかなか旨かった。

食事の後、すぐ近くにあるMiami Dade Community Collegeのキャンパスを案内してもらった。

「ただでさえ留学生が少ない上、日本人がほとんどいないので入学手続きや生活の立ち上げは大変でした。日本人の名前がいっぱい出てくる鈴木さんの日記を読んで、西海岸のカレッジにトランスファーしようと本気で考えたこともあるんですよ」と語る渋谷さん。
僕は日本人が珍しくないL.A.でさえ泣きたくなる経験が多かったというのに。
きっと僕には想像がつかないほど苦労したんだろうなぁ。

ダウンタウンを散策した後、MIamiの内海に浮かぶHibiscus Islandへ。

ビジネス街であるMIami Cityとリゾートホテルが並ぶMIami Beach Cityの間には歩いて5分で一周できるくらいの小さな島がいくつかあり、水辺に面した豪邸が並んでいる。

Hibiscus Islandには入ることができたが、その隣のStar Islandでは入口に設けられたゲートでプライバシーを理由に門前払いされてしまった。
ということは、もしかしたらマドンナやマライア・キャリーの家と“超高級コンビニ”はこの島にあるのか!?
ちょうど通りかかった観光船は海側から豪邸を一目見ようと片方のデッキに殺到した人の重みで島側に大きく傾いていた。

いよいよ明日はNew Yorkへ出発だ。
もう車で移動することはないから、トランクの荷物を整理しなければならない。
そこで最後まで処分に困っていたのがこのクーラーボックス。

こいつがなければ僕らは5週間、生ぬるい水を飲み続けなければならなかったはずで、それなりに愛着がある。
しかし、L.A.に郵送するとなると料金はバカにならないだろう。

そんな話をしていたら、渋谷さんが「私が引き取りますよ」と申し出て下さった。
「ビーチ遊びに行くときに役立ちそうですから」
捨てるには惜しいと思っていただけに、これこそ渡りに船。
こいつもMIami Beachでもうひと働きできれば本望だろう。

結局、渋谷さんには夕食までご一緒させていただいた上、読み終わった文庫本までいただいてしまった。
「久しぶりに日本語で思う存分しゃべれて楽しかったです」
ああ、やっぱり英語の上達のためにはMiamiの方が環境がよさそうだ(笑)。

Miami最後の夜。
インターネットならではの不思議で素敵な出会いに感謝しつつ、ホテルに戻って荷造りを始めたのだった。

《今日の出費》
チップ $1.00
駐車場チップ $1.00
昼食(キューバ料理) $4.25
アイスカプチーノ $2.00
夕食(デニーズのハンバーガー&コーヒー) $7.00
アイスモカ $3.14

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