「Los Angeles留学日記」

TOP

留学総合掲示板
総合掲示板過去ログ1
10 11 12
13 14 15 16 17 18 19 20
今日はこれが英語で言えなかった1
  掲示板
L.A.いい店やれる店
掲示板
チャット
書籍版のご紹介
イン的エン屋掲示板

筆者Profile  最新版
学校選び編
TOEFL対策編
出願編
合格〜渡米準備編

渡米〜生活準備編1
コミカレESL編1
98年夏休み編1
大学院98年秋1
10 11
98-99年冬休み編1
大学院99年春1
10 11
99年夏休み1  
アメリカ大陸横断ドライブ1 
10
再び99年夏休み編1
語学学校99年秋1 
1999年12月 
2000年1月 2月 3月 4月
5月 6月 7月 8月
中南米縦断バスの旅
2000年9月 10月 11月 12月
2001年1月 2月 3月
世界一周の旅
2001年9月 10月 11月 12月
2004年〜最新

留学生リンク1  
アメリカ大学リンク
Los Angeles生活便利リンク
スライドショー

CD-ROM付き書籍出版への道1
 
更新履歴1

メール

Civilian casualties update
Amazon.co.jp アソシエイト


「Los Angeles 留学日記」

アメリカ大陸横断ドライブ番外編2
(1999年8月3日〜)


8月3日(火)
Miami(フロリダ州) - New York(ニューヨーク州)
午前8時半起床。
今日でいよいよMiamiともお別れだ。
ホテルをチェックアウトしてレンタカーを返却する。


L.A.を発つときに餞別としてもらいながらゴールの時に開けるのを忘れていたシャンパンを最後の最後に開栓。
車がすっかり酒臭くなって、レンタカーオフィスのお兄さんが妙な顔をしていたっけ。


7日間滞在したMIamiはとても居心地のいい町だった。
太陽とビーチ、それにパームツリーがあるだけで気持ちが開放的になるのがよく分かる。
いつかまたゆっくり滞在したいなぁ、と思いながら機上の人となった。

Miami発Washington D.C.経由New York の空の旅。
Washington D.C.-New York間はなんと30人乗りのプロペラ機だった。

プロペラ機なんて、小学生のとき八丈島への移動で乗って以来だ。
座席の間隔もジャンボジェットよりずっと狭く、乗客がお互いになんとなくの連帯感を感じているようなのが面白かった。

午後6時半、JFK国際空港に到着。
乗り合いバスでマンハッタンへ。

おおっ、久しぶりの大都会!
L.A.よりも東京に帰ってきたような気がしてホッとするのは、僕が根っからのシティーボーイだからか(笑)。

New Yorkでは、篠原さんの友だちで、現在 Parsons School of DesignでDesign Marketingを学んでいる小田島みゆきさんのアパートに居候させてもらうことになっている。

またもや男2人で1つのベッドを共有する日々が始まるが(笑)、宿泊費なしでマンハッタンに拠点を持てるありがたさには代えられない。
しばらくごやっかいになります。

夕食は歩いてすぐ近くのDeliへ。

おおっ、これが噂に聞くNew YorkのDeliか。
サラダ、パスタからカリフォルニアロールまで何でも好きなものを選んで、1ポンド$4.99。
これはリーズナブルだ。

会計を済ませ、店内のテーブルで食べていたら、こんな貼り紙を発見。

ユタ州を通過して以来レストランに入ると「Smoking or non?」と聞かれ、喫煙席に座るのに慣れていたけれど、New Yorkでは再び屋内での喫煙が条例で禁じられているのだ。
ま、L.A.でもそうだったからさしてつらくはないけれど。

夜、インターネットで調べると、明日の試合に伊良部が先発するという情報が。
これはナイスタイミング!
よし、明日は大リーグ観戦だ!

《今日の出費》
チップ $1.00
駐車場チップ $1.00
ホテル代(4泊分) $----/2=----
昼食(シナモンブレッド) $3.96
ガソリン代 $10.00/2=$5.00
バス代 $13.00
水 $1.35
夕食(デリ) $4.89


8月4日(水)
New York(ニューヨーク州)
午前9時起床で大リーグ観戦に出発だ!
僕らが居候させてもらっているみゆきさんのアパートはグランドセントラル駅まで歩いていける距離。
マンハッタンのどこに行くにも便利な場所にある。

マンハッタンを歩いていてアメリカの他の町とまず違うのは、歩いている人が多いということ。
L.A.では車が主な移動手段だから、ダウンタウンをこれほどの人が歩いていることはない。
とちらかといえば東京に似ているな、と感じた。

東京と違うのは、オフィスビルと住居が混然としていることだ。
東京でいえば山手線の内側にあたる大きなビジネス街にもかかわらず、アパートメントがかなりの数存在する。
もちろん家賃はそれなりだろうけれど、職住接近率は東京より高いに違いない。

New Yorkの地下鉄といえば昔は治安が悪いことで有名だったが、現在はだいぶ改善されたということで、昼間ならまず安心。

車での移動が非効率的なマンハッタンにはなくてはならない交通手段だ。

ということでやって来ましたヤンキースタジアム!

先発投手は予告通り伊良部だ!

だが、僕らが買った$14.00の内野2階席から見ると、こんな感じ。

独特のフォームと背番号14番で伊良部だということはかろうじて分かる(笑)。

1累側がホームで3累側がビジターということはなく、観客のほぼ全員が地元ヤンキースのファン。
鳴り物を使った応援がない代わりに、拍手をあおる効果音や音楽が次々と流れてきてムードはいやがおうでも盛り上がる。
こりゃ、見事な「演出」だと思った。

試合はヤンキースが8対3でブルージェイズを下し、僕らは再び地下鉄でミッドタウンへ。
マンハッタンの摩天楼の中をひたすら歩く。


五番街。


タイムズスクエア。

歩き疲れたらカフェで一休みして、また歩く。

セントパトリック教会。


ニューヨーク市立図書館。

これまでの道中ではめったに見かけなかった日本人をときどき見かけるのが妙に嬉しい。
ビジネスマンも学生もみんなニューヨークで頑張ってるんだろうな。

帰り道に韓国系スーパーマーケットで食材を買って、久しぶりの自炊。
冷奴が旨かったなぁ。

《今日の出費》
メトロカード $10.50
スタジアム入場料 $14.00
昼食(ホットドッグ&コーラ) $7.00
アイスコーヒー $2.50
夕食(肉野菜炒め、サトイモ煮、冷奴、納豆の材料) $18.00/3=$6.00


8月5日(木)
New York(ニューヨーク州)
午前11時起床。
New Yorkまで来ているというのに相変わらずの朝寝坊。
男2人1つのベッドでもすっかり熟睡できる身体になってしまった(笑)。

今日最初の目的地はリトルイタリー。

アメリカで食べるパスタはどこでも茹で過ぎだが、きっとここならまともなものが食べられるに違いない。
ディナータイムは予算的にちと厳しいが、ランチタイムなら大丈夫だろう。
ということでずいぶん前から楽しみにしていたのだ。

地下鉄を降りて歩くと、さっそくオープンテラスのレストランが並ぶ一角を発見。
店頭に張り出されているメニューの値段を見ながら検討していると、店員さんがイタリア訛りの英語で陽気に話しかけてくる。
その英語が早口なので半分も聞き取れずあたふたしているうちに、席に案内されていた。
ま、隣の篠原さんはちゃんと聞き取れてるみたいだから大丈夫だろう(笑)。

注文したスパゲティー・カルボナーラは、はたして麺にきちんと腰が残っていた。
おおっ、アルデンテ!
これが食べたかったんだよ(笑)。

リトルイタリーは思ったより狭く、わずか3〜4ブロックしかない。
どうやらすぐ隣にあるチャイナタウンに浸食されているようだ。
漢字の看板が並ぶチャイナタウンはアジア系だけでなくアメリカ人も多く、にぎわっている。
特に、若者が多いのが印象的だった。


“世界のマクドナルド”もNew Yorkのど真ん中で漢字の看板を掲げている。
中国パワー、恐るべし(笑)。

その足でソーホーへ。
初めて知ったがSOHOとはSouth of Houstonの略、つまりHouston Streetの南側のことなのだという。
ギャラリーや高級ブティックが立ち並ぶエリアをひたすら歩く。

歩き疲れて休んでいたら雨が降ってきた。
もう少し回りたかったが、この雨の中を歩くのはしんどい。
ということで、再び地下鉄に乗って移動する。

やって来たのはMoMA、The Museum of Modern Artだ。

日本でめったに美術館など行かなかった僕がNew Yorkに来たからといって突然、芸術通になるはずもなく、展示されている作品を見てもさっぱりその素晴らしさが分からない。
せいぜいピカソやダリの代表作を見て「あっ、これは美術の教科書で知ってる!」と思うのが精一杯だ。

そんな僕でも面白く見ることができたのは4階のデザイン・建築部門。
イスやテーブル、カメラにキーボートまで様々な工業デザインが展示されているフロアだ。
折しも「21世紀の自動車展」という特別展示が開かれていて、中庭に数台の未来カーが置かれていた。

モーターショーなどとは似て非なる展示空間。
これらの車を設計した人たちは誇らしいんだろうなぁ。

すっかり雨も上がっていたので再び町歩き。

昨日通ったタイムズスクエアはネオンきらめく時間帯。
大都市New Yorkを実感しながら滞在先のアパートへ戻ったのだった。

《今日の出費》
昼食(スパゲティー・カルボナーラ) $7.25
オレンジジュース $3.00
MoMA入場料(学割) $6.50
アイスコーヒー $3.41
夕食(カツカレー) $7.25


8月6日(金)
New York(ニューヨーク州)
問題!
[SE]ズッチャッ!
「ニューヨークの自由の女神の王冠内部にある展望台に入るためには、朝一番のフェリーに乗らなければならない。×か!?」

午前7時半起床。
「観光シーズンには4時間待ちを覚悟すること」とガイドブックに書かれている自由の女神に登るべく、早起きしてアパートを出る。
表通りでは早くも渋滞の車がクラクションを鳴らしまくり、歩道にはビジネスマンの朝食を用意した屋台が並んでいる。

さすが、New Yorkの朝は早い。

マンハッタン南端にあるフェリー乗り場までは地下鉄で移動。

駅から降りて船着き場に向かうと、早くも行列ができていた。

満員のフェリーは少しずつLiberty Islandに近づいていく。

女神越しの摩天楼。
おおっ、これぞNew Yorkだ(笑)。

島に到着し、のんびり歩いていくと、またもや行列。

しかも「CROWN CLOSED」の貼り紙がしてあるではないか。

実は、観光シーズンに限って王冠展望台は入場制限があり、朝一番のフェリーに乗った乗客しか最上部までは登れないようになっているのだ。
従って、答えは「」!
全然知らなかったが、僕らが乗ったフェリーはその朝一便だったらしく、乗車時に整理券をもらっていた。
ということでラッキーにも行列の最後尾に加わることができたのだった。

遅々として進まない階段に並ぶこと約2時間。
ついに台座の部分を登り切り、女神像内部の螺旋階段に到着。

狭い通路で頭を何度もぶつけながら、ようやく王冠展望台にたどりついた。

そもそも展望スペースとして使われることを想定していない王冠内部は大人が7〜8人もいれば身動きができないほど狭い。
後ろに並んでいる人たちのことを考えれば外をゆっくり見ている余裕があるはずもなく、小さな窓からカメラを突き出して、ようやくこんな写真が撮れただけ。

う〜む、これのため22時間以上費やす価値はあったのだろうか(笑)。
しかも、無理な体勢で螺旋階段を上り下りしたため、膝がガクガク笑っている。

展望台から降りてきて、改めて女神像を下から眺める。

この角度で見ると均整のとれたプロポーションだが、真下から見ると意外に下半身デブだということが分かる(笑)。

僕のお気に入りは、この角度。

後ろに残した右足の曲線がセクシーでいい(笑)。

なんてバカなことをいいながら、疲れた身体にむち打って、同じフェリーでエリス島移民博物館へ。

ここはかつてアメリカ移民の入国審査が行われた場所で、いわば“移民の国アメリカ”の原点でもある。

1880年頃、ヨーロッパからアメリカに渡ってきた人たちの貧しさや、新天地にかけた希望。
リアルな資料はとても説得力がある。
彼らのバイタリティーがその後アメリカを成長させていく原動力になったのは間違いない。
がしかし、そんなアメリカも現在、新移民を制限する方向に動かざるを得ないのは、様々な矛盾を抱えつつも、この国がそれだけ豊かになったということなのだろう。
いかにも金持ちそうな初老のアメリカ人男性が白黒写真を食い入るように見つめているのを見ながら、そんなことを考えた。

三度フェリーに乗ってマンハッタンに再上陸。
食事をした後、トライベッカにあるJFK Jr.のアパートへ。

つい先日まで追悼の花束が山のように置かれていたこの場所は、現在、パトカーが停まっていることと、時折記念撮影をしていく観光客がいることを除けば、特別な場所だとは分からない。
写真を撮っている僕が逆に通行人から「ここ、何の場所なの?」と尋ねられてしまうほど静かで落ち着いている。
JFK Jr.ともなれば超高級住宅街に住んでいても不思議じゃないのに、ごく普通の町にさりげなく住んでいたというのが意外だった。

さらに、お金とGPAとテストスコアがあればぜひ通いたい(笑)New York Universityを見物。

丸太ん棒のようになった足を休めるべく、スターバックスのソファーに腰を深々と落ち着けて、長かった今日一日の探索を終了したのだった。

《今日の出費》
フェリー代 $7.00
ガイドテープ $4.00
昼食兼夕食(コリアン・バーベキュー) $20.00
アイスコーヒー $1.50


8月7日(土)
New York(ニューヨーク州)
午前10時半起床。

今日はまずバスでLower Eastへ。

週末のマンハッタンはそれほどひどい渋滞もなく、バスも快適に使える。

目的地はみゆきさんお薦めの飲茶レストラン。
もちろん、チャイナタウンにある。

チャイナタウンを通るたびに思うのは、彼らは異国でも自分たちのやり方をかたくなに守っているな、ということ。
漢字だけの看板が並んでいるのはもちろん、食材やビデオなど中国・台湾のものが堂々と売られている。


Citibankは「萬国賽通銀行」だし、Century21は「廿世紀金利地産公司」。
ここが北京か台北なら話は分かる。
ここは天下のNew York Cityじゃないか。
どうしてもアメリカが中国文化にすり寄っているという印象を受けるのだ。
もしかしたらこれが中華思想の表れだったりするのかなぁ。

食事の後、近くまで来たのでウォールストリートでも見てみようと歩いていたら、こんな看板を発見。

おおっ、「インターネット・バーガーキング」!?
何か買えばインターネットが20分無料で使えると書いてある。
インターネット・カフェは聞いたことがあるが、インターネット・ハンバーガー屋というのは初耳だ。

試しに店内を覗いてみると、確かにパソコンが十数台置いてある。

もしかしたらウィークデイは証券マンがランチを食べながら株価をチェックしたりしているのか!?
まさかね。

ウォール街はテレビで見るのとは違って狭い道路だった。

週末で人がいないというのもあるのだろうけれど、それにしても狭い。

New York Stock Exchange(証券取引所)や連邦準備銀行も地味な感じだ。

と思ったら、すぐ近くでハデハデな店を発見!

その名も「New York Stocking Exchange」。
ンンン!?

よく見たらストッキング屋というか、下着屋だった(笑)。

いよいよ明日はL.A.へ帰る日。
New Yorkも今日が最後だ。
この4日間でふくらはぎとももが筋肉痛になるまで歩き回ったので、最後はのんびりしようと、地下鉄でセントラルパークへ向かう。


週末のセントラルパークはたくさんの人でにぎわっていた。
ジョギングする人、水着で甲羅干しする人、ローラーブレードを楽しむ人、いちゃつくカップル……。
そんな人たちを見ているだけでも面白く、のんびりするつもりがまたもや歩いてしまった(笑)。

《今日の出費》
昼食(飲茶3人分) $40.00/2=$20.00
バス・地下鉄代 $3.00
アイスコーヒー $3.30
夕食(ミートボールロール&グレープジュース) $6.35


8月8日(日)
New York(ニューヨーク州) - Los Angeles(カリフォルニア州)
午前5時20分起床。
寝ぼけ眼のまま、お世話になったみゆきさんにお礼をいい、空港行きのバスターミナルへ。

夜明けのNew Yorkは霧雨模様。
重たい荷物を引きずりながら濡れたアスファルトを歩いていると、イエローキャブがクラクションを鳴らしながら近づいてきて「乗ってけよ」と声をかけてくる。
大都会を感じる瞬間だ。

New York。
この町が大好きだという人は多いし、その気持ちはよく分かる。
快適で刺激的だという意味ではきっと世界有数の町だろうから。
でも、僕は最後の最後までこの町で生活する自分のイメージがわかなかったのだ。
どうしてだろう。
人々の歩くスピードが速いだけで疲れちゃうんだよなぁ。
結局、僕が田舎者だっていうことかなぁ。

Tower Airのターミナルは空港の一番はずれにあり、他の航空会社から隔離された気分だ。

運賃が安い分、機内での余分なサービスはなかったが、僕らにはそれで十分だった。

6週間ぶりに帰ってきたLos Angelesは快晴。
この42日間に訪ねたアメリカのどの町よりも涼しい。
空港にはKojunとKaoruちゃんが迎えに来てくれた。
積もる話はいくらでもあるが、今日のところはアパートに帰って一休み……のはずだった。

しかし、現実はそれを許してくれなかった(笑)。
部屋のドアを開けたとたんに漂ってくる異臭。
もしや……。

やはりそうだ。
僕の留守中に逆流したシンクの生ゴミがカラカラに乾いて台所にこびりついている!

あ〜あ。
僕は旅の余韻に浸る間もなく、台所掃除を始めたのだった。

《今日の出費》
朝食(ベーグル&オレンジジュース) $6.72
バス代 $13.00
昼食(マクドナルドのチーズバーガー2つ) $2.02

←日記才人(にっきさいと)ボタン

「アメリカ大陸横断ドライブ番外編1」  「再び99年夏休み編1」