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「Los Angeles 留学日記」アメリカ大陸横断ドライブ7
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7月21日(水) Memphis(テネシー州) - Nashville(テネシー州) 走行距離227マイル |
結局、昨夜は何の事件起こらなかった。 万一に備え、貴重品を2つのバッグに分けてしまっておいたのも今となっては笑い話だ。 というわけで、モーテルを無事チェックアウト。 今日の目的地はNashvilleだが、その前にエルビス・プレスリーの家であるGracelandを訪ねることにした。 展示物もなかなか楽しめたのだが、僕が一番興味深く感じたのは、この家が建っている場所だった。 エルビスが黒人の集まる教会の前を通ったとき、中から聞こえてくる情熱的なゴスペルに感動した、というエピソードは有名だが、それはきっと僕らが通ってきた黒人の多いエリアのどこかにあったに違いない。 ロックンロールの故郷からカントリー発祥の地へ。 渋滞もなく、時速70マイルでクルージングできるフリーウェイのドライブは快適だが、同時に退屈でもある。 途中、テネシー川で休憩。 午後7時過ぎ、Nashvilleに到着し、モーテルも一発で決定した。 レストランを探して周辺を走っていると、看板に「テネシーポーク」と書いてある店を発見! ローストポークプレートをオーダーすると、ノリのいいお兄さんがかまどから肉のかたまりを取り出してその場でチョップしてくれた。 これで明朝の第2回チャットに万全の体調でのぞめるぞ(笑)。 《今日の出費》 |
7月22日(木) Nashville(テネシー州) - Birmingham(アラバマ州) 走行距離358マイル |
午前7時40分起床。 今日は第2回チャットの日。 顔を洗ってノートパソコンの前に座る。 リアルタイムで会話していると、時差や距離など全く感じない。 「じゃ、これからモーテルの朝食を食べて出かけます!」とログオフして、そのままロビーに向かった僕が見たものは、本日分最後のパンを手に去っていく子供の姿だった。 Nashvilleといえば音楽の都。 留学する直前まで音楽業界で働いていた篠原さんは、いつもに増してビデオカメラを持つ手に力が入っていた。 次に僕らが向かったのはGibsonの本社。 次の町へ出発する前にNashvilleのダウンタウンを散策していたら、なんと日本食レストランを発見してしまった! 腹ごしらえも済んだし、よし、出発だ!
アラバマ州との州境を越えたところで再びテネシー川と遭遇。 美しいNatchez Traceに別れを告げ、国道U.S.72号線から再びI-65を南下。 《今日の出費》 |
7月23日(金) Birmingham(アラバマ州) - Atlanta(ジョージア州) 走行距離196マイル |
午前9時起床。 今日の目的地Atlantaでは見たいところが多いので、いつもより少しだけ早起きしてモーテルをチェックアウト。 荷物を車に積み込んで、さっそく出発だ。 朝食を食べようと近くのレストランに入る。 「お客様、何名様ですか?」「スリー」 僕らが地図を持っていたからだろう、ウェイターが興味深げに聞いてきた。 おそらくこの辺には外国人がほとんどいないから外国人の英語に慣れていないのだろう。 彼が厨房で「面白い日本人が来てるぜ」とでも言いふらしたのだろう、テーブル担当以外の店員が入れ替わり立ち替わり僕らの席にやって来て話しかけてくる。 フリーウェイI-20を東に120マイルほど走ってジョージア州に突入。 さらに25マイルほど走ってアトランタのダウンタウンに到着。 僕らがまず向かったのはCNN。 天気図画面とキャスターを合成するクロマキーという技術や、ニュースキャスターがカメラ目線で原稿を読むことができるプロンプターの実演は仕事上何度も見たことがあったので珍しくなかったのだが、興味深かったのはニューススタジオの説明だ。 各デスクにはオンエアが放送されている小型テレビとパソコン一式。 もうひとつ気になっていたのはCNN.comがどうやって作られているのかということ。 早起きしたおかげで時間はまだ午後4時過ぎ。 以前に訪れたDr. Pepper博物館とはさすがに規模が違う。 全ての見学コースを回り飲み放題のコーラを飲んでいたら、ふと思い出したことがある。 そう、極端に言えばコカコーラだってただの砂糖水だ。 こうしたイメージはCoca-Cola社の卓越した宣伝戦略によるものだろう。 つまり、Coca-Cola社は世界に冠たるイメージ企業ではないのか。 《今日の出費》 |
7月24日(土) Atlanta(ジョージア州) - Jacksonville(フロリダ州) 走行距離347マイル |
午前9時起床。 30分で荷物をまとめてモーテルをチェックアウトする。 MikioさんがL.A.に戻らなければならないタイムリミット7月30日まであと6日。 残り時間を考えると、今日中になんとかフロリダに入っておきたいところだ。 が、その前に訪れておきたいところがある。 今回の旅で気がついたのだが、僕らが通ってきた多くの町に「Martin Luther King, Jr通り」があった。 彼については一通りの知識しかなかったのだが、Visitor Centerで上映されていたVTRは彼の偉業について分かりやすくまとめてあった。 「黒人のキング牧師」は「白人のケネディー大統領」と並び称されることがあるという。 Visitor Centerから歩いてキング牧師の生家へ。 それにしても意外だったのはここを訪れている人のほとんどが黒人だということ。 というわけで、僕らはAtlantaを後にしてフリーウェイI-75を南へ。 キーウェストの夕陽まであとわずか。 《今日の出費》 |
7月25日(日) Jacksonville(フロリダ州) - Orlando(フロリダ州) 走行距離256マイル |
午前10時起床でモーテルをチェックアウト。 今日もクーラーボックスにたっぷり氷を積み込んで出発だ。 Jacksonvilleはフロリダ州の北東海沿いに位置する町。 今日はその海沿いに南下していこうとコースを定める。 ダウンタウンに向けて車を走らせていくとフリーウェイI-10を発見。 そのI-10を東に数マイル走っていくと「I-10 END」の表示。 Santa Monicaを出発してからちょうど4週間。 アメリカ大陸を車で横断する、という第一の目的はこれで達成。 地図によると、Jacksonvilleから南に向かう州道A1Aは海外沿いを走っている。 だが、しかし、これまでのドライブとは明らかに気分が違う。 午後の日射しが最高潮になった頃、St. Augustineの町に到着。 突然、一陣の湿った風が吹いたかと思うと、大粒の雨が降ってきた。 雨の中、さらに車を南に走らせていくと、そのうちまた強い日射しが帰ってきた。 フロリダの多くのビーチは避寒地として人気があるため、今の季節は逆にシーズンオフ。 さらに南に走るとスペースシャトルの打ち上げで有名なKennedy Space Center。 ところが、いざ到着してみると、ゲートが閉じられているではないか。 う〜む。 今日の滞在地であるOrlandoまでは西海岸ではめったに見かけない有料道路。 ダウンタウンに到着したのは午後9時過ぎ。 仕方なく作戦を切り替えた僕らは、2ベッドの部屋をあきらめ、比較的空いていた1ベッドの部屋に滑り込んだのだった。 《今日の出費》 ←日記才人(にっきさいと)ボタン |
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