「Los Angeles留学日記」

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「Los Angeles 留学日記」

大学院99年春5
(1999年3月11日〜)

3月11日(金)

午前7時起床で学校へ。
Computer for New Mediaの授業前にJamesと各々の作業ファイルを持ち寄って結合することになっていたのだ。
「自宅のMacが古くて使い物にならないんだよ」と嘆く彼は、おそらく授業の合間にラボのMacで作ったに違いないこんなキャラクターをデザインしてくれた。

アハハ。
かわいいじゃないか。
さっそく僕のDirectorムービーに読み込んで結合する。
うん、なかなかいい出来だ。

やがて他のクラスメイトや教授もやって来て各チームの作品発表。
他のチームは背景とキャラクターのデザインだけで精一杯だったようで、両者を組み合わせたムービーになっていたのは僕らだけ。
自信満々でプレゼンテーションする。
教授も満足そうだし、よかった、よかった。

後半の授業はシナリオが配られて、この背景とキャラクターを使ってどんな場面を作るかについての説明。
テレビの台本と違うのはセリフや構成がインタラクティブだということ。
例えば、1回目のプレイでは「さあ、始めよう!」と言ったキャラクターが2回目以降は「おかえり!」と言う。
同じ場面で3種類のセリフがランダムにあらわれるというのもマルチメディアならではだろう。

この場面を実現するにはどんなスクリプトを組めばいいのか、教授がヒントを出しながらディスカッションしていく。
同じディスカッションでもNew Direction in Electronic Mediaとは理解度が大違い。
きっと専門用語のボキャブラリーがクラスメイトと同じくらいだからだろう。
もちろん、寝不足じゃないというのも大きい(笑)。

最後にWritten Assignmentのお題が発表された。
「新しいプログラミング(スクリプト)言語を学ぶにあたって、キミのPhilosophyを述べよ」
長さは1ページで、〆切は来週の木曜日だ。
いきなり「Philosophy」と言われても何を書けばいいのかピンと来なかったので教授に尋ねると「スタイルとかオピニオンってことだよ」と言う。
僕なりに解釈すると「どんな意識で取り組むか」っていうことを書けばいいのかな。
まあ、1ページだからそんなに悩み苦しまなくても済むだろう、と気楽に考えることにした。

ここで、JamesにPersonal Statementのチェックをお願いする。
ゆっくり時間をかけて綿密に赤ペンを入れてくれる彼は本当にいいヤツだ。
いわく「文法的な間違いはほとんどないよ。ただこうした方が英語として自然な表現になる、というだけさ」。
ありがとう、James。
これで自信を持って提出できるよ。

English Conversation Classに向かう途中のキャンパスで見覚えのある2人を発見。
TV Productionの実習ロケをやっているJoeとTheoだ。

いったい、何をレポートしているのかというと…

最近、キャンパス内のあちこちに設置されている緊急連絡用の柱。
ボタンを押すとサイレンが鳴り響き、ポリスと話すことができるというものだ。
おそらく夜間の犯罪防止のために作られたんだろう。
治安のいいNorthridgeとはいえこの辺がアメリカなんだなぁ。

English Conversation Classはいつも通り。
授業の後、SebastianとTomoyoちゃんと話していたら、近くに日系スーパーがないというTomoyoちゃんをNijiyaに案内することになった。

30分のドライブでNijiyaに到着。
Tomoyoちゃんは目を輝かせて納豆を買っていた(笑)。
「腹減った!日本の家庭料理が食べたい!」というSebastianのリクエストで定食屋のDon Don Teiにご案内。

その後、3人で我がアパートへ。
Sebastianは目を輝かせて「ファイナルファンタジー8」をやっていた(笑)。

3月12日(金)

午前10時起床で学校へ。
今日は週に一度のCoffee Hourだ。

Midtermが近いということもあってか、今日は人数がいつもより少な目。
僕も久しぶりに会ったKatsujiやShinとついつい話し込んでしまい、会話の半分くらいは日本語。
こんなことじゃ、いかんだろ、オイ(笑)。

今日盛り上がったのは何故か恋愛談義。
前から思っていたのだけれど、アメリカ人の男とつき合っている日本人の女の子は多いのにアメリカ人の女の子とつき合っている日本人の男が少ないのはどうしてだろう?
大和撫子はモテるのにニッポン男児は外国人に人気がないのかな?

アメリカに来てから10ヶ月。
残念ながら僕もそういう色っぽい場面に出くわしたことは一度もありませんです、ハイ。

3月13日(土)

午前8時起床。
「Los Angeles留学日記」書籍&CD-ROMの編集者である安藤さんを迎えに空港へ。
僕は安藤さんの顔を知らないので、まるで空港出迎えのツアコンのように「安藤様」と書いた紙を掲げて待っていた。

ところが10時15分到着のはずなのに12時近くなっても安藤さんらしき人は出てこない。
偶然にも新しい生徒をピックアップに来ていたGEOSのJohn先生とばったり。
「普通はどんなに遅くても着陸から1時間で出てくるよ」と言われて急に不安になる。

と、その時だった。
「スズキヒロフミ様。お近くの空港係員までご連絡下さい」というアナウンスがターミナルいっぱいに響き渡ったのだ。
慌てて近くのインフォメーション窓口へ走る、走る!
思った通り安藤さんはそこで僕を待っていた。

どうしてお互いに気が付かなかったのだろう?
でも、とにかく会えてよかった。
さっそく安藤さんを滞在先のホテルまでお送りする。

「今日の日記用に写真を撮らせて下さい」とお願いすると、安藤さんは「鈴木さんって毎日こうやって写真を撮っているんですね」と笑う。
そう、僕はそこらの観光客よりずっとカメラを活用しているのだ(笑)。

デザイナーの金子さん共々Sawtelle Kitchenでランチをごちそうになり、そのまま我が家でCD-ROMの打ち合わせ。
「ホームページの写真で間取りまで知っている部屋にうかがうのはなんだかヘンな感じですね」と安藤さん。
もちろんここでも僕はカメラをパチリ。

このお2人のおかげで我がCD-ROMは形になるのです。
感謝。

夕方、明日日本に帰ってしまう元留学生のKimikoさんを仲間で囲んでチャイナタウンで食事。
店のセレクトはもちろん我らがグルメのMikioさん。
L.A.版ZAGATの中華部門で3位に評価されているというYang Chowだ。

ここはワンタンスープとチキンチャーハンがめちゃウマ!
1人$12〜13とちょっとお高めだけれど、東京じゃ絶対その値段で食べられないレベルのしっかりした中華が出てくる。
全体的にL.A.のレストランは日本に比べてずっとコストパフォーマンスが高いと思う。
もうちょっと資金に余裕があったら絶対食べ歩きするのになぁ。

3月14日(日)

午前8時起床。
安藤さんを迎えに滞在先のホテルへ。
「ぜひ鈴木さんの学校を見ておきたいんです」という仕事熱心な安藤さんを我がCSUNへご案内するのだ。

日曜日のキャンパスはほとんど人の姿がなく、ただでさえ広いキャンパスがよけいに広く感じる。
校舎の入口にも鍵がかかっていて入れなかったけれど、一通り敷地内を歩きながらご説明。
雰囲気は分かっていただけただろうか。

午後の打ち合わせまで時間があったので市内を車で走りながら観光ガイド。
「ここがビバリーヒルズで、ここがあの『プリティーウーマン』でも有名なロデオドライブです」
「何かおみやげとか買い物はしなくていいですか?」
そんな僕の問いかけに安藤さんは意外な答えを返してきた。

「あのぉ、日記によく出てくる安いスーパーを見てみたいんですけど…」
さすが担当編集者、僕の生活圏をよ〜く理解していらっしゃる(笑)。
というわけで、我ら貧乏留学生の味方、Max Foodsへご案内。

安藤さんは急に目をキラキラ輝かせて大安売りの香辛料やチリソースをたんまり買い込んでいた。

その後、CD-ROMのムービー監督を引き受けてくれた篠原さんも合流してアパートで打ち合わせ。
あれもやろう、これもやろうと話は大いに盛り上がる。

夕方、お腹がすいてきたので食事のリクエストを聞くと、安藤さんは一言。
「あのぉ、『1人$15でお腹いっぱい焼肉が食べられるコリアタウンの焼肉屋さん』に行きたいんですけど…」
またしてもさすが担当編集者、L.A.いい店やれる店のチェックも怠りない(笑)。
というわけで、Soot Bull Jeepへ。

安藤さんのおごりで久々の焼肉を堪能させていただいたのだった。
どうもごちそうさまでした!

3月15日(月)

午前8時起床。
安藤さんを見送りに空港へ。

外国航空会社の飛行機が発着するTom Bradleyターミナルには卒業旅行らしき日本人大学生がたくさん行き来し、修学旅行と思われる制服姿の高校生も搭乗を待っていた。
そうか、旅行シーズンなんだ。
僕もどこかに行きたいよなぁ。

だが、僕には山積みの宿題がある。
アパートに帰ってきて、勉強だ。

まずは木曜日が〆切になっているRTVF461のWritten Assignment。
「新しいプログラミング(スクリプト)言語を学ぶにあたって、キミのPhilosophyを述べよ」というのがお題だ。
まずは日本語で構成を考える。

言語は最も効率的にコミュニケーションするためのツールである。
言葉以外の手段、たとえばジェスチャーや絵でも意志を伝えることはできるかもしれないが、抽象的すぎて正確さに欠けることが多いだろう。
情報の送り手と受け手がある記号から共通の概念を想起できる言語こそが最も効率的なコミュニケーションを可能にするのである。

新しい言語を学ぶということはその背景にある文化を学ぶことでもある。
新しい語にはそれまで自分が認識したことのない概念が内包されていることがままあり、そのような場合には特に慎重な理解が必要である。
もちろん、言語を体系的に理解するためには正しい文法を理解しなければならない。

こうしたことはプログラミング(スクリプト)言語を学ぶにあたっても全く同様である。
特に現段階では人間より融通の利かないコンピュータが相手であるから、正しい文法は必要不可欠と言える。

ただし、言語そのものに必要以上にとらわれてはならない。
最も重要なのはその言語を用いて表現する「何か」であり、言語はそれを実現するための手段でしかないのだ。

さすが、英語という「新言語」で苦労しているだけあって、こういう能書きはスラスラと出てくる(笑)。
そういえばどこかの大学の願書に「あなたが使える言語(コンピュータ言語を含む)」という項目があったのを思い出した。

で、この構成を元に英語で書き始めたのだが、作業は思ったよりも順調に進む。
こういう文章を書いていて思うのは、英語という言語は論理的な文章に向いているよなぁ、ということ。
僕はまだまだそんなレベルではないけれど、学術論文や他人を説得する力強いスピーチにはもってこいだろう。

一方で、情緒的なワビサビを表現するにはどうなのだろう。
達人になると英語で心のひだひだを描くのは簡単なんだろうか?
英語の歌の歌詞はストレートすぎて余韻ってもんがないよなぁ、と感じているのは僕だけなのだろうか?
それとも英語を使う文化では情緒の動きが日本人よりシンプルなのだろうか?
身近なアメリカ人の言動を見ていると、それもなくはないかもしれないぞ、と思わされるのだけれど。

イヌイット(エスキモー)の言語には「雪」を表す語が数十種類あるという。
「僕」「オレ」「おいら」「私」「あたい」「我が輩」「我」「うち」「朕」…。
これって英語だと全部「I」で済んじゃうんだよなぁ。

3月16日(火)

午前9時起床。
先週の反省を生かし、今日は睡眠をしっかり6時間とって学校へ。
New Direction in Electronic Mediaの授業だ。

本日のディベートは「インターネット上の情報はより取りみどり(context free)で、人々に何を信じるかの選択肢を与えている」というお題で、Gustaveが賛成、Maggieが反対の立場からスピーチする。
2人のプレゼンを聞いているうちにcontext freeというのは「脈絡がない」と訳した方がいいような気がしてきた。
要するに、既存メディアのように「編集」というフィルターを通っていないインターネットの情報の是非を論じているのだ。

Gotthoffer教授のナビゲートで既存メディアの代表「本」と「インターネット」の違いが次々に挙げられていく。
「本」が信頼できる理由として、

  • 保存性が高く、後からの検証ができる
  • 形に残る分、著者が内容に対して責任を負っている
  • 引用が容易で議論を積み重ねることができる

ひねくれ者の僕は例によって反対の立場から発言。
「『本』になるのは商業ベースにのると出版社に判断された情報のみだが、インターネット上ではそれ以外の情報も広く公開することができる」
「リンクという特性によって関連する他の情報源にアクセスすることが容易である」

インターネットと本というメディアの違いは僕自身が今まさに直面しているところだから興味津々。
今度はインターネットのメリットが次々に挙げられていく。

  • 情報へのアクセスが容易である
  • 更新が容易で常に最新情報に書き換えることができる
  • メールを通じて著者にフィードバックすることが容易である
  • 音声、映像などマルチメディアな表現が可能である

ただし、インターネット情報は「編集」作業がない分玉石混淆であり、受け手の側に複数の情報源を比較検討して客観的な判断を下す能力が求められる、というのが僕の意見。
医療におけるセカンドオピニオン(複数の医師の意見を聞いて患者が主体的に判断すること)の例を挙げて説明したのだけれど、うまく伝わったかどうか。
ま、議論に一石を投じたということでよしとしよう。

今日の授業は先週とは大違い。
全体の7割くらいは理解できたし、なんと4回も発言することができて自分でも満足だった。
最大の勝因はやはり体調の良さかな。
リスニングに集中することさえできれば、かろうじて議論に食らいついていくことはできるのだ。
インターネット用語のボキャブラリーを知っているというのも大きいし、なんと言っても「的外れになってもいいや」と開き直ったのが良かったのかも。

いよいよ来週は僕のプレゼンテーション。
この調子でうまくいくといいんだけど。

3月17日(水)

午前10時起床。
チャーハンのブランチをとった後、Directorムービーにとりかかる。

1回目のプレイでは「さあ、始めよう!」と言ったキャラクターが2回目以降は「おかえり!」と言ったり、同じ場面で3種類のセリフがランダムにあらわれるというのをLingoスクリプトで組み立てていく。
こういう複雑なプログラミングを書くときは頭の中にしっかりイメージが固まっていることが大切。
一段落終わるごとにプログラムを走らせてつじつまの合わないところを訂正する、という作業の繰り返しだ。

Macに向かうこと5時間でほぼ完成。
Jamesからは「VTRとオーディオファイルは完成したよ」というメールが届いていた。
あとは各々の要素を明日の授業中に合体させればいい。
うん、見事なチームワークだ。

一昼夜寝かせたWritten Assignmentをもう一度読み返して書き直し、来週のプレゼン用原稿も細かいデータを入れて完成。
一日中一歩も部屋から出ず集中したおかげで、今日の作業は予定通り終了した。
あとはジョージ・オーウェル「1984年」の残り200ページ。
と言っても、これは日本語だから楽勝なんだよな。

3月18日(木)

午前9時起床で学校へ。
Computer for New Mediaの授業だ。

来週木曜日の発表を前に今日の授業はオープンラボ。
各チームが自由にMacを使って作業を進めていく。
教授も一応教室には来るものの、質問に対して個別に答えるだけで授業らしい授業はなし。

僕らのチームはJamesのビデオをMacに取り込んで僕のDirectorムービーに合成していく。
時間内に全部は完了しなかったので、残りは僕が持ち帰って作ることにする。
プログラミングの作業っていうのはやっぱり1人でやった方が集中できるんだよな。

授業の後、MakiちゃんとNew Direction in Electronic Mediaのレポートについてブレーンストーミング。
日本語で一度とことんブレストしておけば考えがまとまりやすい。
こういう時に日本人のクラスメイトはありがたい。

English ConversationのクラスはMidterm直前ということもあり、参加者は5人だけ。
中国からの留学生が持ち出した一人っ子政策の話が面白かった。
どこで情報が錯綜したのか、中国人と韓国人が揃いも揃って「日本でも一人っ子政策が行われている」と思い込んでいるのだ。
「日本じゃ出生率の低下が問題になっていて、政府は逆になんとか子供の数を増やそうとしているんだ」と説明すると狐につままれたような顔をしていた。

アパートに帰ると実家から新しいクレジットカードが送られてきていた。
そう、古いカードは今月いっぱいで有効期限が切れてしまうのだ。
真新しいカードの裏にサインしようとしてはたと考えた。
日本語にすべきか、それとも英語にすべきか。
別に日本語でも困ることはほとんどないのだが、今回は英語にしてみた。
だって、サインをするスピードが英語の方が全然早いのだ。
このカードを日本に持ち帰ったときにちょっと気恥ずかしいかもしれないなぁ。

3月19日(金)

午前10時起床で学校へ。
週に一度のCoffee Hourだ。

同じNew Direction in Electronic MediaのクラスをとっているJin-KyuとMidterm Paperについて相談。
彼は課題図書である「1984」も「Brave New World」も韓国語版を入手してすでにほとんど読み終わっているという。
ううっ、韓国語版があるのなら日本語版があったっておかしくない。
以前に探して見つからなかった「Brave New World」(Aldous Huxley著)の翻訳本をインターネットで検索すると…あった!

「すばらしい新世界」ハックスリー著・講談社文庫(619円)

タイトルが分からない本を探すときには著者名で探すのだが、「ハックスレー」「ハクスレー」「ハクスリー」「オルダス」は調べたのになぜか「ハックスリー」だけ抜けていたのだ!
ショック!
これだから外国人の名前はキライだ(笑)!

だが、今さら日本から取り寄せたのでは絶対に間に合わない。
かと言って今から200ページ以上の英語を読むなんてもっと間に合わない。
ギリギリまで努力しなかった罰か。
日系の書店に片っ端から電話で店頭在庫を聞く価値はあるかもしれないが、もしなければあきらめて書くしかない。
幸いにもMakiちゃんがインターネットで見つけてくれた2ページのあらすじ(英語)はある。
ま、中学生の頃夏休みの読書感想文を「あとがき」だけ読んで書くのが得意だったんだから大丈夫だろう(笑)。

Coffee HourでRoopaさんからSPICEの新しいスピーチを頼まれる。
なんでも先方から日本人などアジアの留学生をお願いしたいというリクエストがあったそうだ。

今回のスピーチはCSUNにほど近いPierce Collegeで行われるPolitical Scienceのクラス。
このプログラムは学内だけでなく、近隣の高校、大学、住民集会などいろいろなところからリクエストが来るのだ。
日本人である僕に課せられたお題は、
「日米関係と貿易について説明せよ」
「日本人は米軍のプレゼンスについてどう感じているか」
「日本の経済危機について論ぜよ」
の3つ。

うわぁ、こりゃ大変だ。
一般論なら語れるけれど、ちょっと突っ込んで話そうと思ったらデータが欲しくなる。
またもやインターネットで調べなければなるまい。
しかも、リハーサルは来週の火曜日。
ということはMidterm Paperの〆切やクラス内プレゼンテーションと同じ日じゃないか!
それは困る!
延期してもらえるかなぁ…。

他州から遊びに来ている留学生(特に名を秘す)がフェレット(ペット用のいたち)を連れてきているというウワサを聞きつけて遊びに行く。

僕の腕の中で舌をペロッと出している彼の名前はハンセン。
カリフォルニア州ではなぜかフェレットの飼育が禁じられているので違法なのだ。

一緒に遊んでいたら日本で飼っていたフェレットのチビとぽん太を思い出してしまった。
ああ、奴らは元気でやってるかなぁ。
他のことで日本に帰りたくなることはめったにないのだけれど、彼らだけは別だ。
チビぽん、そのうちに帰るからまた一緒に遊ぼうな。

3月20日(土)

ダメだぁ。
一日中机に向かってMidterm Paperと格闘しているのだが、ちっとも進まない。
10時間以上かかってやっと4ページ。
しかも中身は全然納得のいくものじゃない。
このままじゃヤバイぞ。

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