「Cafe?」
若い車掌さんの声で目が覚めた。
時計を見ると7時半。
モーニングコーヒーの時間だ(笑)。
今回のバスはPullmanという日本の観光バスとほぼ同じクラス。
昨日のSemi Camaクラスほどではないが、まあまあ快適でよく眠れた。

車内で携帯電話の呼び出し音が鳴ったり、若者がウォークマンを聞いていたりというのはこれまでにないことだけれど。
車窓の景色はいつの間にか砂漠から緑生い茂る温帯のそれに変わっていた。
チリは日本と同じように南北に長い。
ただ違うのは、南半球にあるチリでは南に行けば行くほど寒くなるということ。
僕はそのチリを最北端から中央部付近まで縦断しつつある。
午後4時、バスはサンチアゴのロス・エロエスターミナルに到着。

ついにチリの首都までやって来たのだ。
ターミナルに着いた僕がまずやったことといえば、明日のバスの行き先と時間を調べること。
残り時間を考えれば、少しでも南へ行くバスに乗りたい。
その希望に合うのはCruz del Sur社とTas Chopa社のアルゼンチン・バリローチェ行きのようだ。
出発時刻は明日の午後8時過ぎ。
空席が十分あるのを確認してターミナルをあとにした。
宿はターミナルから歩いて10分弱のところにあるHotel Tokyo。
 
「地球の歩き方」によれば、オーナーも日本人の日本人宿。
今後の行く先についての情報交換をしようと思ったのだが…対応してくれたのはなぜかバリバリのチリ人だった。
あはは、まぁ、いいか(笑)。
サンチアゴにはバス会社と行き先別にバスターミナルが3つある。
残りの2つも一応調べておこうと地下鉄に乗ってアラメダ、サンチアゴの両ターミナルへ。

だが、バリローチェより遠くへ行く便はなかった。
やっぱり、さっきので決まりだ。
そのままサンチアゴの市内散策。
地下鉄をLa Moneda駅で降りて、自由広場からアウマダ通りへ。
  
どことなくヨーロッパの雰囲気の漂う街並みだ。
歩行者天国になっているアウマダ通りを北に向かってアルマス広場へ。

露店や大道芸人が出てにぎやかな一方、広場の片隅では老人たちがチェスの対戦を楽しんでいる。
なんか、いいなぁ。
さらに北へ歩いて中央市場へ。
その目的はただ1つ。
チリに来たからには新鮮なシーフードを食べたいと思っていたのだ。
そして、僕が市場の中の食堂でオーダーしたのは…

ジャーン!
これ、ウニです、ウニ!
しかも、皿一杯の!
まずはチリ式にのっとって、レモン汁と玉ねぎとパセリのみじん切り、さらにオリーブオイルで食べてみる。
まぁ、イケなくはないけど、ウニはやっぱりしょう油でしょう。
ちなみにチリ人もしょう油、使うそうです。
死ぬまでに一度は飽きるほどウニを食べたいと思っていたけれど、それがこんなところで実現するとは。
それにしてもウニとパンというのはしっくりこない(笑)。
ご飯が食べたぁい!
ちなみにこれで約5000チリペソ(約1000円)。
信じられませんなぁ。
お腹が満足したところで宿まで歩いて帰る。
アルマス広場やアウマダ通りにはまだたくさんの人でにぎわっていた。
 
ホテルに帰って日記を更新しようとしたら、「ウチの電話は外線呼び出し式だからインターネットはできないよ」と言われてしまった。
ガ〜ン!
せっかく1泊35ドルも出したのにぃ。
<今日の支出>
ホットドッグ 450チリペソ
地下鉄 220チリペソ×2
ウニ&ミネラルウォーター 6000チリペソ(チップ込み)
マルボロ 1000チリペソ
ミネラルウォーター 750チリペソ
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