「Los Angeles留学日記」

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8月31日(金)(香港)
午前8時起床。
会社に出かけるEricと一緒に街歩きに出て、今日はまず尖沙咀(チムシャツォイ)へ。

昨日も雨が降った香港は午前中から蒸し暑い。
一方、建物の中の冷房はガンガンに効いていて、建物から一歩外に出るとメガネが真っ白に曇ってしまうほどだ。

香港を歩いていて以前から気になっていたのが、平仮名の「の」の氾濫だ。
たとえばこんな看板をあちこちで見かける。

日本人観光客が多い香港には日本語の看板もたくさんあるのだけれど、これらはそうではなく、中国語の文脈の中に突然現れているような感じがするのだ。
そもそも煎餅屋や入れ墨屋や散髪屋が日本人をターゲットにしているとは考えにくい。
以前クアラルンプールで発見したように、これは平仮名がおしゃれという感覚の中で、特に中国語の「的」に当たる部分を「の」に置き換えたんじゃないかというのが僕の推測だった。

正午、Lisaさんが紹介してくれた大学の同級生、美帆さんと待ち合わせして飲茶ランチ。

美帆さんは香港在住6年のスチュワーデス。
今日も夜からフライトがあるというのに、香港のことや航空業界の裏話について質問責めにする僕にイヤな顔ひとつせずに答えてくれるいい人だった。
しかもランチ代は美帆さんのおごり!

ちなみに平仮名の「の」はやはり流行していて、若者たちは【の】とか【だ】(「的」は【だ】と発音する)と発音しているとのこと。
推測が当たっていて少し嬉しい(笑)。

せっかくいい人に出会えたので、この際なんでも聞いちゃおうと僕の探し物についても相談してみた。
以前、L.A.のチャイナタウンで聞いた「TSUNAMI」の中国語バージョンがもう一度聞きたくて、マレーシア、シンガポール、香港、中国とCDショップを見つけるたびに探していたのだけれど、いまだに見つけられずにいたのだ。

すると美帆さんは近くのHMVまでつきあってくれて店員さんに聞いてくれた。

で、ついに発見!
「其實我很擔心」というタイトルで蘇永康というアーティストが歌っていた。
さらに玉置浩二の曲16曲を中国語でカバーしたコンピレーションアルバムを店員さんが見つけてきてくれたので、合わせてアルバム2枚を購入。
なんか、のどのつかえが取れてすっきりした気分だ(笑)。

美帆さんと別れて地下鉄で銅鑼湾(コーズウェイベイ)へ移動して街をブラブラ歩く。

で、午後6時半、日記を読んでメールを下さった小山さんと待ち合わせ。
仕事帰りのEricも合流して四川料理店に連れていって下さった。

小山さんは香港で不動産会社を経営する社長さん。
近い将来、奥様と一緒にL.A.に移住するということで、3年前から日記を読んで下さっていたのだという。
当然、Ericのこともご存じで、すっかり意気投合。
とても初対面とは思えないほど3人して話が弾む、弾む、弾む。
しかも、ランチに続いてここでもすっかりごちそうになってしまった。

毎回思いを新たにするけれど、こんな出会いがあるからインターネットは面白い。
日記のおかげで、この旅の間も世界中のいろいろな人と出会うことができた。
僕にとって「Los Angeles留学日記」は“出会い系”サイトなのだ(笑)。

<今日の支出>(HK$1<香港ドル>=約16円)
朝食(焼きそば定食) HK$28
CD2枚 HK$280
漢和辞典 HK$241(Ericにささやかなプレゼント)
アイスコーヒー HK$31

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