明日、日本に帰国してしまうMさんの引越を篠原さんと一緒にお手伝い。
引越といえば毎回篠原さんのピックアップトラックが大活躍するのだが、今回はスモッグチェック(超シンプルな車検のようなもの)が間に合わず、急きょU+HAULというトラック専門(?)のレンタカー屋を利用することにした。
Self Storage(個人でも利用できる倉庫)も兼ねるオフィスの周りには、腕っぷしの強そうな男性が7〜8人たむろしている。
聞くところによれば、彼らは引越荷物運びの仕事を求めて集まっているのだという。
思わず、大学時代に高田馬場で日雇いの肉体労働をしたことを思い出した。
Mさんの荷物は来春L.A.に来る予定の愛娘mちゃんが引き継ぐことになっており、それまでは僕のアパートが倉庫代わりになる。
といってもシンプルライフが信条だったMさんだけにたいした分量ではなく、僕と篠原さんだけでも2時間で作業終了。
買いだめしてあった食料や調味料はいただけるというのが非常にありがたい(笑)。
さらに、夕食までごちそうになってしまった。
L.A.最後の夜は8ヶ月の留学生活の思い出を肴に3人で大いに語り合う。
運転免許を取るのにさんざん苦労したこと、英語が聞き取れなくて落ち込んだこと、学校に通うために4回もフリーウェイの練習をしたこと、階段でコケて病院に行ったこと…。
「大変だったけど、日本では絶対に経験できないことをたくさん、たくさん経験させてもらいました」
そう語る彼女の顔はとても晴れやかだ。
話を聞いていて、ちょっとうらやましく思った。
近い将来、僕がこの街を去る前の晩、僕はこんなに晴れやかな気持ちになれるだろうか?
そのときに後悔しないよう、まだまだ頑張らなくっちゃいけないと思う。
「L.A.に到着した日から、日記を書かないのは今日が初めてなんですよ」
そんなMさんは今、僕がキーボードに向かう目の前でスヤスヤ寝息を立てている。
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