「Los Angeles留学日記」

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1月13日(水)
Life and Language in the U.S.: Conversation and Accent Reductionの授業へ。

今日のパートナーは韓国人のMinahとJeong Su。
「最近テレビや新聞で目にしたニュースについてパートナーに説明しなさい」という先生の指示で僕は、このところ毎日のように伝えられているキューバ人少年の事件について話してみた。

僕が理解しているところによると、このニュースは「キューバからの密航船がカリブ海で漂流し、6才の少年エリアン・ゴンザレス君がマイアミで保護されている。同行してきた母親は死亡し、キューバに住んでいる父親は『息子をキューバに帰せ』と主張。アメリカ当局はその対処に困っている」というもの。
他のグループでもこのニュースが話題になっていたらしく、先生もこのニュースを取り上げて詳しく説明してくれた。

「移民局は送還する意向を示したが、フロリダ州の判事は少年がキューバに戻った後の精神的打撃を勘案して、しばらくアメリカ国内にとどまるべきだという判断をしたこと」
「その背景にはフロリダ州にたくさんいる亡命キューバ人コミュニティーの影響があること」
「父親は離婚して別の家族がいること」
「ゴンザレス君を政治運動のシンボルに使おうという動きがあること」
などなど。
「こうやってニュースの背景を知っておけば、次にテレビで見たときに理解しやすいでしょ?」と先生は笑う。

その後、この少年をどうしたらいいかについてクラスでディスカッション。
「送還すべきだ」派と「アメリカで保護すべきだ」派がほぼ半々だ。
微妙なところだけれど、僕は「送還すべきだ」派に一票。

本人が成人なら本人の意志に従えばいい。
だが、今回はそうではないから次に誰の意志が尊重されるのかといえば親権を持つ両親だ。
母親の意志は「アメリカへの亡命」だったのかもしれないけれど、死んでしまった今では責任主体になれない。
となると、現在、ゴンザレス君に対して責任を持てるのはキューバにいる父親しかいないのだ。

「キューバには自由がないから少年がかわいそう」という意見もよく分かるし、もしかしたら本当にそうかもしれない。
が、しかし、それはアメリカ的(あるいは僕の日本人的)価値観でしかないのではないか。
父親が「キューバに帰ってきた方が幸せだ」というのならそちらを尊重すべきではないのか。

「個々人がどうこうじゃなく、あくまで一般的に言って」と、くどいほど念を押して先生は言う。
「アメリカっていう国は自分たちのやり方がベストだと思う傾向があるから…」

そんなアメリカがこの問題にどんな決着をつけるかは少し気になるところだ。


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