ばっちり睡眠をとってUCLA ExtensionのStrategies for the Online Entertainment Gold Rushのクラスへ。
今日のテーマはMovies:Seeking a powerful online presence。
つまり、映画業界がどうやってオンラインメディアに対応しつつあるかがテーマだ。
まずは、講師のSteve Bradbury氏がN.Y. Times、Inter@ctive Weekの関連記事を配る。
ザッと目を通したところでは映像業界にとって広域帯接続のインターネットがいかに大きな意味を持つかという内容。
AOLとTime Warnerの合併を配給の観点から解説したものもある。
クラスメイトたちは斜め読みしてあっという間に内容を把握したようだが、僕は大見出しとリードを読むのが精一杯。
記事は家に帰ってからゆっくり読めばいいけれど、講義を聞き逃すわけにはいかない。
今夜のゲストスピーカーはColumbia TriStar Interactive副社長のIra Rubenstein氏ともう1人(肩書と名前が聞き取れなかった)。
レンタルビデオのブロックバスターがセットトップボックス(ケーブルとテレビを接続するチューナーみたいなもの)大手のTiVo社と提携して映像のダウンロード&ペイパービュー事業に乗り出したというニュースの紹介があった後、映画会社がインターネットをどう活用しているかについての講義。
それによると、まず映画のタイトルが決まった段階ですぐさまURLを押さえ、ウェブサイトを立ち上げ、撮影の進行状況や出演者のインタビュー、使用された小道具のオークションなどでファンの反応を探るマーケティング的活用が現状だとのこと。
広域帯インターネットが普及すれば当然、コンテンツをオンラインにのせるサービスが始まるはずだが、今のところそこまで進んではいないらしい。
僕が気になっていた「双方向性メディアによってコンテンツの質にどんな変化が起こるのか?」という問題についての答えは「まだ分からない」とのこと。
おそらく近いうちにいろいろな試行錯誤が始まるのだろう。
そんな映画業界が直面している問題の1つが「制作者(content guy)と技術者(.com guy)の間で言葉が通じないこと」だそうだ。
クリエイターは技術を理解できず、エンジニアはコンテンツが分からない。
この不幸なすれ違いはやがて日本のエンタテイメント業界でも問題になるに違いない。
そして、そこが僕の出番になると密かに思っているのだけれど。
「.com guy」といえば、「人はインターネットのみで生きていけるのか!?」という、まるで電波少年のような企画がウェブ上で始まり、1日250万アクセスを集める人気サイトになっているらしい。
L.A. Timesの記事によると、今年1月1日、法的にもDotComGuyと改名した26才の男性が着の身着のままパソコンだけを持って空っぽの部屋に入り、インターネットを通じて手に入るモノとサービスだけで2001年まで生活するのだという。
いい企画だなぁ。
テレビやラジオといったマスメディアを持たなくたってエンタテイメントは立派に成立するんだ。
しかも、インターネットの特性を最大限に活用したバラエティー。
マルチメディア対応エンタテイメント職人を目指す僕としては、かなり刺激を受けたのだった。
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