「Los Angeles留学日記」

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3月13日(月)
Strategies for the Online Entertainment Gold Rushの授業。
たっぷり睡眠を取り、リボビタンDを飲み、スターバックスのカフェラテを買い、万全の体制で講義に臨む。

今日のテーマは「The Lawyers: Protecting the artist and the consumer?」。
オンライン・エンタテイメントにおける法律問題。
サブタイトルの守る対象に「アーティスト」と「消費者」とあるのは具体的にいえば、アーティスト側の知的所有権と消費者側のプライバシーの両方がトピックになるということだ。

ゲストスピーカーは3人。
Squadron, Elenoff, Plesent & Sheinfeld LLPのMichael Leventhal氏
StreamSearch.comのVice PresidentでGeneral Counsel、Scott Jensen氏
Dedication ChannelのGeneral Counsel、Jim Talbott氏
いずれも法律の専門家らしい(らしい、としか分からないところがツライ(笑))。

前半はまず消費者のプライバシーについてのディスカッション。
オンライン広告会社DoubleClickの個人情報管理とプライバシーの問題を論じた新聞記事をきっかけにウェブサイトにおける個人情報収集を誰がどこまで規制するべきか意見が交わされる。

ウェブブラウザにはクッキーというデータ保存機能があってユーザーを特定することができる。
もしユーザーがそのサイトに個人情報や自分の好みなどのデータを提供していれば、2度目以降にそのサイトを訪問したときに、その人専用にカスタマイズされたページが表示される。
「My Yahoo!」などはその機能を活用しているわけだ。

美容院に行ったとき、美容師さんが顧客カードを見て「1ヶ月ぶりですね。伸びた分だけ前回と同じように切りましょうか?」と言ってくれれば、わざわざ細かい説明をする必要がなく、便利だ。
だけど、レンタルビデオ屋で「鈴木裕史さんですね。あなたがいつも欠かさずご覧になっている代々木忠監督の新作が入りましたよ。いかがですか?」(あくまで例です(笑))なんて言われたら、ちょっとイヤだ。

極端な例だけれど、アメリカでネットサーフィン中に保険会社の広告をクリックしたらその10分後に保険会社からセールスの電話がかかってきたケースがあるという。
巷に出回っている個人情報データベースとクッキーを組み合わせればウェブでの行動から個人が特定され、プライバシーが侵害される。
DoubleClickがやろうとしたことは要するにそういうことなのだ。

プライバシーは守りたいけれど、クッキーの便利な機能は使いたい。
そのために「政府が個人情報の収集を規制すべきだ」という考えにはクラスメイトのほとんどが否定的な立場。
「自分の情報を誰に与えて誰に与えないかを決めるのは個人の責任だ」という意見が大勢を占めた。
さすが個人主義のお国柄だよなぁ。
ま、アメリカ政府がそんな規制を作ったとしても国境を軽々と越えてしまうインターネットでは実効性に欠けるという面もある。

ここでまたもや話題にのぼったのが「パーミッションマーケティング」の考え方。
「あなたを特定できる個人情報は当サイトがカスタマイズのためだけに使用しますがいいですか?」といった形でユーザーの許可を得るという方法だ。
ユーザーは自己責任において信頼できる(あるいは正当な対価を得られる)サイトにだけ情報を提供する。
ナンパされて電話番号を教えるかどうかは相手を見てから決めるということだ。

後半はアーティストの知的所有権について。
StreamSearch.com(マルチメディアコンテンツの検索サイト)、Napster(MP3ダウンロード)、ScriptShark.com(脚本売り込みサイト)などを題材にディスカッションが行われた。

面白かったのは、MP3音楽データの無料ダウンロードについて3つの立場から賛否を考えさせられたこと。

もし自分が単なる「ユーザー」なら、無料で聴けることに「大賛成」。
もし自分が「無名アーティスト」なら、プロモーションに役立つかもしれないから「まあまあ賛成」。
もし自分が「有名アーティスト」なら、明らかにCD売上げが減るから「反対」。

そう、この問題は立場によって意見が多いに異なるのだ。
3人のゲストスピーカーの間にも微妙な意見の違いがあってディスカッションは大いに白熱した。
がしかし、僕は突然、原因不明の頭痛に襲われ、議論から脱落。
まるで宿題を忘れた小学生みたいに「先生に指名されませんように」と祈りながら教室の隅でちぢこまっていたのだった(苦笑)。

というわけで、今日の理解度は前半70%、後半30%。
「合わせて100%!」
な〜んてバカなこと言ってる場合じゃないよなぁ(笑)。

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