午前10時起床。
Casa de Tijuanaから30分のところにあるバスターミナルまで車で送っていただく。
  
ターミナルは思ったよりも整然としていて、お目当てのバスはすぐに見つかった。
発車時刻まで20分ほどてもちぶさたになってしまった僕は重い荷物をもったまま、あっちをうろうろ、こっちをうろうろ。
こんなことなら見送りの友人ともっと別れを惜しめばよかった。
いや、本当はこの時間に他にするべきことがあったことに僕はあとで気づくことになるのだが…。
Tijuana発La Paz行きのバスは定刻通り正午に出発。
作りは日本の観光バスとほとんど変わらず、冷房やビデオモニターもついている。
いくら22時間の長旅といえども、これならそうつらくもなかろう。
バスは途中でいくつもの町に停車して、そのたびにお客さんが乗り降りする。
で、午後6時、あるポイントにバスが停車して運転手さんがなにやらスペイン語でひとこというと、乗客が全員降りていく。
はは〜ん、夕食だな。
僕もみんなに従って降りていくと、そこには大衆食堂のようなものがあった。

そういえば僕も今朝軽くパンを食べてから何も口にしていない。
それほど空腹を感じてはいなかったが、まあ、なにか口に入れておこう。
棚からサンドイッチのようなものを取り、レジの行列に並んだところで気がついた。
「あっ、しまった。ドルしか持ってないや」
そう、Tijuanaでは米ドルがまったく問題なく通用したので、うっかりペソに両替するのを忘れていたのだ。
一応、店員さんに聞いてみたが、やはりドルは受け取ってくれない。
荒野の一本道にポツンと建っているこの食堂の周りには当然、銀行などあるはずがない。
あはは、しょうがないや。
La Pazで両替できるまではがまんしよう。
経費節約にダイエットを兼ねて一石二鳥だ(笑)。
その後、途中から乗ってきたノルウェー人のバックパッカーと話しながら、荒野を走るバスの夜は更けていくのだった。
<今日の支出>
$0
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