午前5時半、バスは国境の町ウアキージャスに到着。
バス会社の人に聞くと、エクアドルのイミグレーションまでは2〜3kmあるというが、あたりにコレクティーボ(乗合いタクシー)は見当たらない。
困った顔をしていたらバイクの兄ちゃんが声を掛けてきた。
ここからイミグレ経由で国境まで2ドルで乗せてくれるという。
久しぶりにバイクの2人乗りなんてして、イミグレに到着。

早朝だというのに窓口は開いていて、無事出国手続き終了。
さらにバイクに乗って国境へ。

橋を渡るとそこはペルーだ!

ペルーのイミグレはこの国境からツンベスという町に向かう途中にあるのだが、またしてもコレクティーボが見当たらない。
ウロウロしていると今度は白タクのおじさんが声を掛けてきた。
「イミグレ経由ツンベスまで8ドルでどうだい?」
恥ずかしい話だが、僕はこの料金交渉が苦手だ。
確実にふっかけてきているのは分かるのだけれど、うまく相場の値段まで下げさせることができない。
「日本人観光客は御しやすい」と思わせると今後やって来る日本人に迷惑をかけてしまうと頑張ったのだが、今回もなんとか6ドルまで下げさせるのがやっと。
そういえば仕事のギャラもほとんどプロデューサーにお任せのいいなりだったっけ(笑)。
ペルーに入ると、あちこちの壁に真っ赤なペイントで「FUJIMORI 2000 PERU」の文字が見かけられる。
きっとこの前に行われた選挙のキャンペーンだろう。
白タクのおじさんがカーラジオを指して「ほら、今、フジモリ大統領の演説をやってるよ」と教えてくれた。
ツンベスの町に大きなバスターミナルはなく、連れて来られたバス会社のリマ行きは11時30分発。
あと5時間も待てないなぁと別のバス会社を探して歩いていたら、昨夜のバスで一緒だったペルー人の青年2人組と再会。
彼らもリマへ向かうと聞き、一緒について行くことにした。
しばらく歩くと7時30分トルヒーヨ行きのバス会社を発見。
トルヒーヨはリマへの途中にある町だ。
「よし、これで乗り継いでいこう!」
力強く語る彼らに僕はただついて行くだけだった。
バスを待つ間に「ここまでいくらかかった?」と聞かれたので正直に「6ドル」と答えたら彼らに大笑いされてしまった。
「オレたち6ソル(=約2ドル)だぜ」
う〜む、相乗りと白タクの違いがあるとは言え、3倍も払っていたとは。
「ま、ここからはオレたちについて来れば大丈夫さ」
頼りにしてまっせ。
バスに乗ってトルヒーヨに向かう途中、3人でランチ。
 
ピリ辛チキン定食といったところだろうか。
なかなかイケる味だった。
午後7時、バスに11時間半揺られてトルヒーヨに到着。
タクシーで別のバス会社に向かい、20時発のリマ行きに乗り換える。
実は、このときすでに僕の尾てい骨は悲鳴を上げていた。
何を隠そう、映画館でも2時間落ち着いて座っていられないほど皮の薄い僕のお尻は2等バスのシートにこすられ、ヒリヒリの状態。
ここからあと8時間もあるなんて、地獄だぁ(笑)。
<今日の支出>
バイクタクシー US$2
白タク US$6
バス代(ツンベス - トルヒーヨ) 25ソル
チキンピリ辛定食 4.6ソル
タクシー US$1
バス代(トルヒーヨ - リマ) US$5
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