今回の山越えは、前回のアレキパ-クスコ間より寒かった。
Tシャツ、トレーナーの上にジャケットを着込んだフル装備でも身体の震えが止まらない。
やっぱり夜行バスの山越えはムチャかなぁ。
午前4時半にフリアカの町でバスからコレクティーボに強制乗り換え。
ワンボックスカーに17人詰め込まれて(実は、これがけっこう暖かかった(笑))、5時半に国境の町プーノに到着した。
ところが、着いたはいいが、この町にはバスターミナルがなく、自分がどこにいるのか分からない。
コレクティーボの運転手さんに地図を見せながら「ラパス行きのバス!」と連呼したら、tour PERUというバス会社の前まで連れて来てくれた。

早朝だというのにオフィスは開いており、午前8時発のバスはまだ間に合うという。
ナスカ、マチュピチュという観光のハイライトを終えた僕にとって、最優先すべきはとにかく移動すること。
来学期の授業前に南米大陸の最南端までたどり着けるかは、日数的にけっこう微妙なところなのだ。
今日中にボリビアに入国できるのなら順調この上ない。
さっそくバスを予約して、近くの食堂で朝食。
冷えた身体に熱いコーヒーがありがたい。
30分遅れて8時半にバスは出発。
チチカカ湖沿いのルートはのどかな田園地帯が広がる快適ドライブだ。
乗客のほとんどは欧米のバックパッカーだが、日本人の姿もチラホラ見られる。
どちらからともなく声を掛け、3人の大学生と情報交換する。
それによると、ボリビアのラパスでは首絞め強盗が多発しており、日本人旅行者も被害にあっているとのこと。
ラパスにはそんなに危険なイメージがなかっただけに意外だが、まぁ、気をつけるにこしたことはあるまい。
バスの中でボリビアの入国書類が配られ、両替屋にも立ち寄る。
こういうところが国境越え国際バスのありがたいところだ。
で、まずはユングーヨの町にあるペルーのイミグレで出国手続き。
 
そこから200メートルほど歩いてアーチをくぐるとコパカバーナ。
今度はボリビアのイミグレがある。
 
チチカカ湖に面した静かな町だ。

ここで1時間のランチ休憩。
湖畔のカフェでコーヒーを飲む。

バスを乗り換え、湖峡を小さなボートで渡る。

で、バスはどうするのかというと…

バスもしっかり別のボートに乗り込んでいたのでありました。
チチカカ湖畔の道路はこれまでのバスルートの中でも有数の快適さ。
道はもちろん舗装されているし、アンデスとチチカカ湖を望む景色も美しい。
同じ土地を旅する同志たちと話に花が咲いてくつろげたのもよかったのかな。
バスは午後5時半、ラパスの町に到着。
ボリビアに入ってまた時差が1時間進んだから8時間のバスということになる。
同志たちとはお互いに首絞め強盗に会わないようエールを交換して別れる。
少し歩いてみた感じではそれほど危ない町には見えないのだけれど…。
今夜はリマ以来の日記更新をしようと、僕は新市街に近いHotel Copacabanaに宿をとる。
僕の次の目的地はチリのアリカという町。
ここラパスからは国際バスが出ているのだが、ガイドブックにはその出発日が火、金、日曜日の週3便とある。
そうなると一番早くて金曜日。
ラパスに2泊するか、それとも明日ローカルバスで国境に向かうか、判断に苦しむところだ。
とりあえず情報を確認しようとツーリストインフォメーションを訪ね、聞いてみると、「確かChile Busという会社は毎日アリカ行きがあったはずよ」との返事。
おおっ、それなら明日にでも出発できる!
僕はさっそくフロントに明日のモーニングコールを頼んだのだった。
<今日の支出>
バス代(プーノ - ラパス) 25ソル
パンケーキ&コーヒー 6ソル
コパカバーナ市民税 1ボリビアーノ
コーヒー 3ボリビアーノ
ボート代 1.5ボリビアーノ
タクシー 3ボリビアーノ
チキンサンド&ジュース 20ボリビアーノ
マルボロ 8ボリビアーノ
ミネラルウォーター 2ボリビアーノ
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