旅行中で見られなかったオリンピック開会式を録画しておいてもらったビデオで見る。
開催国が威信をかけて時間とお金と人材をつぎ込んで作り上げ、世界中で何十億人が見るエンタテイメントだもの、やっぱりチェックしておかないと(笑)。
入場行進ではどの国とどの国の間でCMを入れるかによってアメリカと各国の親密度が分かるような気がした。
久しぶりに読み始めたThe Industry Standard(10月2日号)にも「The Olympics' Upset Winners」(71ページ)というオリンピック関連の記事を発見。
それよると、アメリカ国内でオリンピックを独占放送しているNBCの視聴率は13〜16%とアトランタ五輪より36%、バルセロナ五輪よりも20%も低く、大苦戦しているという。
その第一の理由は中継が生放送でなく録画放送であるという点。
そりゃそうだ。
こういう大イベントではリアルタイムの生放送で時間を共有しているという感覚が視聴者の気分を大いに盛り上げる。
自国のゴールデンタイムに合わせて現地の競技時間を変更させてきたアメリカのテレビ局が今回に限ってどうして録画なんだろう?
それに輪をかけたのがインターネットの存在。
リアルタイムでどんどん情報が更新されるインターネットでゲームの結果を知ってしまった人がわざわざ録画放送を見ようとするだろうか?
一方でESPN.comやCNNSI.comといったスポーツサイトはアクセス数2ケタ増で好調らしい。
今回、ネットメディアの取材を拒絶したIOCに対してインターネット放送の権利を迫っているのは皮肉なことに放送権を獲得した各国のテレビ局だという。
インターネットの影響力を認識したIOCも次の大会では新しいルールを設定せざるを得まい。
しかし、テレビと違って国境のないインターネットで国別に放送権を分けるというのはナンセンス。
しかも、ブロードバンドが普及すればインターネット放送とテレビは実質的にほとんど変わらなくなってしまうから、真っ正面から競合してしまう。
いったい、ここにどんなルールを作ればいいんだろう?
次のオリンピックはもちろんのこと、2002年のサッカーワールドカップでも同じ問題が起きるんじゃないのかなぁ。
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