明日の授業に備えてテキスト「Accurate English」の予習。
発音を口に出しながら順調に進んでいたのだけれど、途中で重大な発見をしてしまった。
なんと、「マッサージ」の「ジ」と「メッセージ」の「ジ」は違う音だというのだ!
うっそぉ!
そんなこと今まで考えたこともなかった。
発音記号で書くと「massage」の方は[]で「message」の方は[]。
僕にはこの微妙な違いがまったく分からない。
まいったなぁ。
さっそく、日曜日に買ったばかりの「30音でマスターする英会話」(鵜田豊・著/SSコミュニケーションズ)と「英語の発音こうすればラクに身につく!」(遠藤尚雄・井上ケン・著/日本実業出版社)も引っ張り出してきて違いを確認してみる。
まずは両者の無声音である[]と[]の違いから。
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(ship, she, push, cash. showなど)
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(check, chase, watch, chairなど)
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「Accurate English」
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摩擦音。舌の表面([s]よりずっと後ろの部分)を上顎に押しつけ、唇を少し丸めて出す。[s]より低く、ソフトな音。 |
破裂音。[]を発音する前に息を完全に止める。 |
「30音」
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唇を丸めて突き出し、上下の歯を合わせて息を強く「シッ」と出す。[s]よりも合わせた歯に力を込めて発音する。 |
唇を丸めて突き出し、舌を上歯ぐきにつけ、「チッ」の感じで息を破裂させて発音する。歯の先に少し力を込める。 |
「ラク」
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上下唇を突き出すが、すぼめずに、キスをするときのように少し開く。上下の前歯はくっつけずに、少し隙間を作る。上唇も下唇も、できるだけ外側にそらせることが大事。「シャ」「シ」「シュ」「シェ」「ショ」より母音である「ア」「イ」「ウ」「エ」「オ」を取り除いた母音のこと。 |
(記述なし)
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うん、ここまでは分かる。
ちなみに僕が[]と混乱してしまう[s]の発音に関する説明は、順番に
「舌の表面と歯の付け根の狭い間に息を無理やり通して出す摩擦音。唇は広げる」
「上下の歯を合わせて、そのすき間から息を強く出す。息の速さは『シ』の3倍」
「日本語『サ』のときの子音。「サ」から「ア」を取り、息だけ出す」
頭では分かっているつもりなのだけれど、それでもときどき「she」と「sea」がグチャグチャになっちゃったりするんだよなぁ。
で、本題の[]と[]の違いはというと…
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(television, Asia, pleasure, massageなど)
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(Japan, age, major, messageなど)
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「Accurate English」
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[]を有声音にしたもの。ソフトで連続した低い摩擦音。[]のように息を止めてはいけない。唇を少し丸めるが[z]のように舌を絞ってはいけない。 |
[]を有声音にしたもの。[d]と同じように発音する前に息を完全に止める。唇は少し丸める。口の中で[dz]より後ろ、[y]より前の位置で発音する。 |
「30音」
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上下の歯を合わせて「チヂム」と言った「ヂ」の音。合わせた歯が振動すればOK。舌を歯ぐきにつけない。唇を丸めて突き出す。 |
唇を丸めて突き出し、歯を合わせ、舌の先を上の歯ぐきに当ててから勢いよく発音する。[]のにごった音。 |
「ラク」
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[]は破裂音だがこれは摩擦音。破裂してはいけない。摩擦音で声を出す(濁音にする)ことが難しい場合には、まず[]を言いながら、息が切れないうちに声を出す練習をする。 |
破裂音の濁音。日本人にとっては比較的やさしいはずだが、かなり強く破裂させること。
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僕が普段発音している「ジ」の音はほとんどが[]の音だ。
はぁ、まいった。
僕の第一の目的はリスニング力の向上であって、ネイティブとまったく同じ発音を身につけようなんていうおそれ多いことは考えていないけれど、それにしてもこんなことを知らずに英語をしゃべっていたとは。
違いを認識した今でもこの両者を聞き分ける自信はほとんどない(笑)。
ああ、英語はどんなに勉強してもたどりつけないほど奥深いんだなぁ…。
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