昨夜、セントルイスで行われたアメリカ大統領選の第3回テレビ公開討論を見た。
今回は市民集会の形式で、会場の一般市民の質問に両候補が答えるというスタイル。
ブッシュ候補のモゴモゴした口調は苦手だが、滑舌のよいゴア候補の英語はなかなかよく聞き取れる。
「"English week"の効果もあるのかな。いい感じじゃん」な〜んて余裕をかましているときのことだった。
司会者が質問者を指名するときに数人続けて「Mr./Ms. ○○ from Alaska」と紹介するではないか。
「アラスカ州からわざわざミズーリ州まで来たのか…。それにしてもなんでこんなにアラスカの人が多いんだろ?」
そんな疑問を解明すべく録画したテープをキャプション付きでもう一度見てみる。
すると、なんとその部分は「Mr./Ms. ○○ will ask it」だった。
全然アラスカじゃないじゃん!(笑)
あまりにマヌケな聞き間違いに情けなさを通り越して笑ってしまった。
どうして「will ask it」が「from Alaska」に聞こえるかなぁ。
そんなバカ耳を鍛えるため、これから発音の授業に行ってきます。
授業の報告はまた夜の更新で。
というわけでPronunciation and Speech Improvement for Foreign-Born Professionalsの授業へ。
宿題をチェックした後、ヘッドフォンをかぶって[s]と[ ]、[z]と[ ]の違いを確認する例文を何度もくり返し読む。
書かれた文章を読むだけならそれほど難しくない。
スペルに「th」が出てきたら舌を噛めばいいだけの話だ。
楽勝、楽勝、と思っていたら、先生に意外なポイントを指摘された。
なんと、「with」の「th」は原則として濁らない(無声音の)[ ]だというのだ。
ええっ、そうなの?
僕は今まですべての「with」を「ウィズ」と発音してきた。
だが、先生によれば[ ]と濁るのは「with us」とか「without」のように直後に母音がくるケースで、その場合でも濁らない[ ]で大丈夫なのだという。
あわてて辞書を引いてみると、確かに[ ]と[ ]の両方が載っている。
う〜ん、そうなのか…。
テレビのアナウンサーの発音も濁っているように聞こえるけどなぁ。
今後、ちょっと注意して聞いてみようと思う。
続いては[ ]と[ ]、そして[ ]の例文。
個々の単語自体は難しくないのだけれど、僕の場合、後ろに「th」がくるととたんに舌がもつれてしまう。
たとえば、
I'm going to mash them.
I'm going to match them.
先生がゆっくりやって見せてくれる唇と舌の動きをマネして何十回もひたすらくり返す。
はたから見たらマヌケだろうなぁ(笑)。
興味深かったのは、スペイン語とポルトガル語が母国語の人にとって[ ]と[y]の音が区別しにくいらしいということ。
たとえば、
There's no juice.
There's no use.
日本人にとっては「ジュース」と「ユース」は明らかに違うが、彼らにとってはこの両者が混乱するというのだ。
おそらく、日本人にとっての[r]と[l]みたいなものなのだろう。
今日のパートナー、Inaldaさん(ブラジル人。推定50才)が何度も首をひねりながら練習しているのがすごくかわいらしかった。
授業が終わったキャンパスはすっかり夜。
ライトアップされた校舎がとてもきれいだった。

これ、日記才人(にっきさいと)の登録ボタンです。いつもその1票に励まされてます。 |