昨夜は一晩中「ドラクエ7」。
早解きというよりもあらゆる仕掛けやセリフを堪能するためにじっくりプレイするという感じ。
1つの地図で2つのストーリーを自然に展開する構造はよくできてるなぁと思う。
漁師の息子“ひろふみ”は4つ目の島を発見したところです。
というわけで、Making the Transition: A Guide to Interactive Media and the Internet for Entertainment Professionalsの授業へ。
「エンタテイメント・メディアとしてのインターネット」というのが今日のトピック。
ゲストスピーカーは、television.comのマーケティング担当副社長、Bob Mariano氏とMontana Artist創業者で映画、テレビ、音楽プロデューサー、Carl Bressler氏の2人だ。
まずはMariano氏がtelevision.comのビジネスを紹介しながら双方向テレビの現状を解説する。
映像、音声、テキストなどの効果的な組み合わせ方法についてはまだ試行錯誤の段階だが、マスを狙わないニッチ市場向けコンテンツがなかなかの成果を上げているという指摘は興味深かった。
「MTVというメディアが誕生したことによってミュージックビデオというコンテンツが進化したように、双方向テレビにふさわしいコンテンツが発展するだろう」
「TiVoなどデジタルテレビの真骨頂はタイムシフトではなく、カスタマイズされたコンテンツの配信だ」
「視聴者ごとにカスタマイズされることで広告も“必要な情報”へと質の変化をとげる」
どれもよく言われていることだが、現場ならではの具体的な例は説得力がある。
中でも一番印象深かったのは、ある遠隔教育実験の結果について。
同じ内容の授業をプロの教師と役者が行い、ビデオに収録したものを学生に見せた。
役者は当然授業の内容についての知識を持っていないが、完璧な台本を渡して教師役を演じてもらった、というものだ。
ビデオを見終わった後2つの学生グループに同じテストを行ったところ、なんと役者が教師を演じたビデオを見た学生の方が成績が良かったのだという。
もちろん、実際の授業は教師から学生への一方通行ではないから同じ結果は出ないだろう。
だが、少なくともここで言えるのは「役者の方が“伝える技術に長けていた”」ということではないだろうか。
つまり、ある特定のメディアで同じ情報を伝えるにあたって、表現力や説得力といった“伝える技術”によって効果に差が出るということだ。
しかもそれは、伝える情報の内容理解とは別の技術なのだ。
テレビにはテレビの、ラジオにはラジオの“伝える技術”がある。
そして当然インターネットにはインターネットの“伝える技術”が。
“エンタテイメント職人”としてはこの「技術」をしっかり認識して来るべき新メディアに対応したいと思うのだ。
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