4月からUCLA Extensionに通うことになっているKさんが僕の部屋を見て「もし家賃が変わらないんだったら私がここに住みたいですねぇ」と言う。
Kさんにとっては面倒なアパート探しをしなくて済むわけだし、僕にとっては不要な家具の引き取り手を探さなくて済む。
大家さんにとってもルームクリーニングや新しい店子が見つかるまでの間空室となる期間がなくて済むわけだからメリットがないわけではない。
周りの友人に片っ端から聞いてみたところ、賃貸契約の名義変更が可能かどうかはケースバイケースらしい。
ここ1〜2年、周囲の家賃が上がっているという話をよく聞くので家賃据え置きは厳しいかもしれないけれど、申し出てみる価値はあるだろう。
というわけで、管理人さんの部屋を訪ねた。
残念ながら本人は外出中だったので、趣旨をメモにまとめて奥さんに手渡す。
さて、どんな返事が返ってくるかな。
「日本の歴史 00 〜『日本』とは何か」(網野善彦・著/講談社)読了。
日本中世史の専門家である著者が編集委員として参加している講談社「日本の歴史」シリーズの第1回配本。
著者は「日本は民族的に均質な単一国家である」とか「日本文化の根本は稲作、コメである」といったいわゆる“歴史の常識”に異議を唱えながら日本の全体像を探っている。
僕にとって特に興味深かったのは「『日本』という国の呼称がいつ定まったのか?」というくだり。
東日本と西日本の文化、社会構造の違いを解説した部分も説得力があって面白かった。
3年弱に渡る留学生活で得たものの1つに「日本を相対的に見る視点」があると感じている。
日本の常識が通用しない場面に遭遇するたびに悶絶しながら自分なりの解答を出してきたつもりだ。
日本にいたときには気づかなかった日本の良さを再発見したことも多いし、逆にアメリカ式から学ぶ点も多かった。
何かの学術分野で「全面的反アメリカ論」を書くのも「全面的アンチ日本論」を書くのもアメリカ留学経験のある学者だとどこかの本で読んだことがある。
気持ちは分からないではないけれど、どちらにしても全面否定っていうのは極端なんじゃないのかなぁ。
僕としては帰国後も「和魂洋才」「日米いいとこ取り」でいきたいと思っているのだけれど。
ずっと前に買ったまま積んである日本史系の本を集中して読んでみようと思う。
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